劇場版 呪術廻戦0
- _ ぬぺ
- 2022年1月2日
- 読了時間: 4分
とてもいいものを見た…。
内容はろくに知らないまま、いくつか有名な台詞だけは知っている、みたいな状態で見に行きましたが普通に楽しめました。
主軸は乙骨くんと、彼に憑りついた怨霊の里香ちゃんのお話。
呪術とは無縁の生活だった彼が、里香に出会い、憑りつかれ、高専で成長していくお話。
最初は弱気でなよなよしていた彼が、仲間たちとの時間でどんどん前向きになっていく姿がとても眩しい。
個人的には棘くんと仲良くなる、商店街でのイベントが微笑ましくて大好きです。しゃけ。
彼自身が菅原道真の末裔であり、里香が怨霊となったのも彼が無意識に呪いをかけて彼女を自分に縛ったから。
結果として残酷なことになってしまったけど、何があっても互いの事を想い合える2人は良い恋人同士なのだと思う。
最後まで「彼女を怨霊にしてしまってごめん」の乙骨と「あんまり早くこっちに来ちゃだめだよ」と笑顔で言える里香、なんでこんなにいい子たちがこんな境遇にいなきゃいけないのさ…!
里香自身が「幸せだった」と言っていたのも、心の底からの想いなんだろうな。
好感度が上がったのは真希さん。
「弱い奴ほどよく群れる」という台詞を彼女に言わせるか。
1人で家を飛び出した彼女からすれば、群れて自分を馬鹿にしてきた親戚に対する認識そのもの。
そりゃ、乙骨くんも「彼女みたいになりたい」と思うわけだ
里香ちゃん。
人間としては可愛く、怨霊としてはおどろおどろしく。それでもおどろおどろしさの中に可愛らしさが残っているのが好き。
花澤さんの絶叫が最高なので劇場の爆音で聞いてほしい。ヤバい。
ひたすらに可愛くて、ヤンデレに見えかねないところも可愛らしく見えてしまうのは素直にすごいなと思った。
特に治療してもらった真希さんに対して「お前ばっかり!!」と突っかかり、乙骨に諫められるシーン、なかなか好きだった。
突っかかる「あ゛あ゛!!」みたいなトーンから、彼に叱られて「怒った?ごめんね?(涙)」ってなる切り替えがすごくて。
そして夏油と五条。
インテンション推しなんでわっしょい!って見に行ったんですけどそんなノリで見ていいもんじゃなかった。どこに貢げばいい???
どちらも最強で、2人揃って仲の良い逸材だったのだろうというのは想像に難くない
だからこそ、神のような力を以て人らしいことをする五条と
人の力を以て神のまねごとをする夏油の対比がまぁ際立つ
宣戦布告後のシーン然り、2人の対比を徹底的に見せるぞというのがビンビンに伝わってきた
呪術廻戦ANNも聞きましたが、櫻井さんの「悟、久しいね」を中村さんの五条に寄せた発言は8・9巻未読の私でも「ひ…」てなりましたよ。
0巻には本来なかった回想シーン、「五条悟だから最強なのか、最強だから五条悟なのか」のシーンを入れた効果がまぁよく出ている。
戦闘シーンは言わずもがな。
みんなが活躍して、皆に見せ場がある。京都陣営やOBOGのシーンを入れたのはかなりの良改変だったのでは。
なんやかんやで仲良しな(東堂除く)京都の活躍も大好き。
個人的には1期のOPで映っていた、相手を両断しながら降りて行く七海さんが大好きなので、今回映画で見られたのは嬉しかったです。
「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」
台詞だけは知ってました。が。
あんなに穏やかな顔で、声で言うんだね。
「愛より歪んだ呪いは無い」というのが持論の五条が最後に吐いた言葉は何だったんだろう。
あの短さと、彼の持論(そしてその結果として導かれた乙骨と里香の関係をずっと見てきたという事実)から考えて、ここで彼が夏油への友愛を伝えたとはどうしても思えなくて。
なにか突き放すような事を言って、でも夏油はその真意も、彼の本当の気持ちも汲んだんじゃないだろうか。だってたった一人の親友なんだし。
そして問題のその台詞を、中の人たちしか知らないのがまたいいんだわ…
「実際に声が吹き込まれたあの台詞を、その場にいた人たちしか聞けなかった」という事実だけでもう何でもいい。実際に何を言っていたかなんてもう何でもいいです…
アクションもゴリゴリ動くし、(その次に動くのがふざけた五条先生というバグはさておき)
声優さんも実力のある皆様で、熱量あるお芝居が堪能できて本当に幸せな時間でした。
インテンション箱推しとしてはもう何も言うことはないです。最高かよ…。モブ役にも若手さん多くて嬉しかったです。
時間があればもう1回見に行きたいところ。あれは大きい画面で、爆音で聞いてこそ意味があるなと思いました。
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