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仮面ライダー対スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2024年1月3日
  • 読了時間: 16分

ゲームと現実のミッションをクリアせよ




【韓国・ソウル】

屋台がでて賑わうその場所でゲームに興じる男がいた。……どこからどう見ても白倉Pである。

彼のゲーム機から飛び出てきたのは巨大な宇宙船。


👨「ゼビウスに出てくる敵に似てるな」


「ゼビウス」は1982年にナムコから発売されたシューティングゲームです。 自機ソル・バルウを操作して、ゼビウス軍と戦いましょう。 My Nintendo Store 「アーケードアーカイブス ゼビウス」説明文より引用)

まあナムコってことは今のバンダイナムコですからね。財団Bですからね。権利的な問題も少なめで使い放題なんでしょう。


ていうかこのロケ地明らかに日本ですけど良いんですかね。

全編見終わってもソウルである必然性は皆無だったし。



ゼビウス軍からの爆撃を受けるソウル。

それを宇宙から観測していたのが、なぜかこちら側の宇宙に来ていたキュウレンジャーでありました。

正体不明ながらも、それを新しい冒険と捉えたキュウレンジャーは迷わず出撃。

キュウレンオーに乗り込んで敵を一刀両断……が、即座に敵は復活。

敵の正体も不明なまま、戦闘が続いていく。




【聖都大学附属病院】

道で倒れていた女性が救急搬送されてきた。

レントゲンを撮ると、彼女にはなぜか耳と尻尾が。

……耳って骨ありましたっけ。


なぜかCRに搬送された患者。人外だからって雑に回してないか?

怪我の原因を聞くも、若干のPTSDを患っている様子。

しかし飛彩はいつもどおりそんなことはどうでも良いと一蹴、彼女に事情を聞く。


患者の名前はアム。ジュウオウジャーである。

知らん医者にいきなり戦隊の話をするわけがないのだが、そこは深く追求してはいけませんからね、サクッと次に行きます。


ゼビウスの攻撃はジューランドにまで及んでおり、アムだけは命からがら逃げてきたと言う。



そんな中、街に巨大なロボが降り立つ。

ロボが狙ったのはポッピーピポパポ。ロボから降りて来たキュウレンジャーは、宇宙の平和のためにポッピーを渡してほしいと言うが、ドクターたちがハイドウゾと渡すわけもなく。こうなったらもう暴力で解決するしかない。


キュウレンジャーたちそんなすぐ暴力に頼らないもん…………。

まずは話し合いから始めるタイプだもん…………。


一旦は逃げたポッピーだったが、彼女と合流した院長を挟み撃ちしたのはBN団。

ここで若干セクハラじみた台詞を口走る院長にも解釈違いを起こしていますが、とにかく。

実はキュウレンジャーがポッピーを狙っていたのはバランスの推理があった。

ゲームの世界と現実世界の境界が曖昧になっているということは、その境界を乗り越えられる存在、つまりポッピーが怪しいんじゃないかと踏んだわけである。まあ合理的な推理ではある。が、残念ながら外れである。

そんなポッピーたちの元にはアムが合流して助太刀。


そうこうしている内に登場したのは「ギャラクシアン」に登場するエイリアン。


「ギャラクシアン」は1979年にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から発表されたシューティングゲームです。 ギャラクシップを操作して、不気味なカーブを描いて突っ込んでくるエイリアンを撃ちます。 My Nintendo Store 「アーケードアーカイブス ギャラクシアン」説明文より引用)

やはり財団Bである。スポンサーにガチゲーム開発会社がいるとこういう時強い。



ひとまず共にエイリアンの迎撃に当たるキュウレンジャーとエグゼイド。

しかし、そこに現れたのは死んだはずの九条貴利矢、シンケンブルー、メガレッド、仮面ライダー電王ガンフォーム、ボウケンピンク、仮面ライダー斬月。

そして敵を一撃で斬り伏せたのはゲームの世界の鏡飛彩。


「いずれまた会うことになるだろう」



ゼビウス、ギャラクシアン。そして次々に過去のヒーローが現れるのは「超スーパーヒーロー大戦」というゲームの設定。

ゲームと現実の世界が曖昧になっているのは紛れもない事実。


事の解決は一旦エグゼイド陣営が引き受けることになりました。

ポッピーが無実ならば、犯人は一体?




【超スーパーヒーロー大戦】

犯人探しも大事だが、とりあえず今大事なのは迫りくる危機に対応する事。

ゲームにはゲームをぶつけろ、という大我のアドバイスを元に、永夢たちは超スーパーヒーロー大戦の中に入りヒーローたちの力を借りることにする。


なのだが、なぜか全く乗り気でない飛彩。

それどころか、「このゲームには関わらない」と避けようとしている様子。



ともあれ、ポッピーは超スーパーヒーロー大戦の力を借りるため「説得」に向かう。

ボディーガードとしてアムも名乗りを上げ、2人は一緒に筐体へダイブ。

見た目もしゃべり方もゆるふわっとしてるけど懐が深くて、いろんなこと考えててしっかり者の2人である。絶対仲良くなれそう。

あとミニキャラの2人が可愛い。



ポッピーが「説得」を試みる相手はゲーム世界の飛彩。

あちこちを見回していると、そこにいたのは1人の男の子。

この世界にヒーロー以外がいるわけがない。では彼はなぜここに?



と、強制的にバトルが開幕。

どうやらこの作品、ジャンルは格闘ゲーム。

第一戦はジュウオウタイガーVS仮面ライダーストロンガー。


なおゲーム内ナレーションは麒麟の川島さんが担当。いいお声でいらっしゃる。

そのうえナレーションもお上手な方なのでぶっちゃけクレジット見るまで誰か気が付かなかった。


戸惑いつつも腹を括って戦闘を開始したアム。

ストロンガーは難なく倒したものの、まさかの連戦。続いての相手は仮面ライダーアマゾン。

こちらは相性が悪かったらしく手こずっていたところ、助太刀に現れたのはキョウリュウゴールドこと空蝉丸。変身すらせずに相手を一刀両断。さすがだぜウッチー。



ゲームの中のヒーローたちはその性質上戦うことだけを定められている。

が、そこは我らがウッチー。真のブレイブ(裏ピ)のために人助けをしていたとのこと。

ということで、ウッチーの案内でポッピーとアムは山の上にそびえたつ怪しげな病院へ向かう。



話をしたところ、本物の飛彩よりも話が通じるゲーム世界の飛彩。一瞬でOKしてくれました。つまりは裏があるぞこの男。

ただしそのためにはゲーム内のルールに従って欲しいとのこと。




【ゲームプレイ】

プレイヤーに指名されたのは永夢。

ということでここからはゴレンジャーに則り、5色の戦士を選ぶ時間です。

なお赤枠はエグゼイドで固定。赤……??


戸惑う永夢の前に勝手に名乗りを上げたのはモモタロス。

「モモ」だからピンク枠だそうです。もう何でもありだな。


青枠に勝手に名乗りを上げるウラタロス。そして桃枠でトッキュウ5号を呼び出しナンパ。

黄枠ではキンタロスが勝手にエントリー。

イマジンズ、完全にやりたい放題である。こいつらがいるだけで勝手に電王ワールドが展開されちゃうから怖い。


ピンク枠はとりあえず仮面ライダー電王ことモモタロスで決定。

青枠は一瞬スペクターが登場したものの、なぜか「easyだな」と言いながらアオニンジャーこと加藤・クラウド・八雲が登場。彼に決定。


魔法忍者である八雲は黄枠に自分の師匠であるマジイエローを推薦。

……が、出てきたのはビートバスターこと陣マサト。どう見たって松本寛也違いである。


緑枠はなぜかマサトが推薦してきたスーパー弁護士。仮面ライダーゾルダこと北岡秀一である。ナチュラルに吾郎ちゃんの名を呼ぶ姿にちょっと泣いた。



ここからはトーナメント戦。

5人1組が戦って勝ち上がる勝負である。


エントリーしていたチームは以下の通り。


  • チームゲンム 仮面ライダーゲンム・仮面ライダースペクター・イエローオウル・仮面ライダー龍玄・モモレンジャー

  • 五星戦隊ダイレンジャー

  • 戦隊オールレッド バトルジャパン・ダイナレッド・マジレッド・ニンジャレッド・シンケンレッド

  • ライダーオールブルー 仮面ライダー電王ロッドフォーム・仮面ライダーオーズシャウタコンボ・仮面ライダーウィザードウォータースタイル・仮面ライダーディエンド

  • チームウーマン 電波人間タックル・ハリケンブルー・ゴーオンイエロー・仮面ライダーブラーボ・仮面ライダーマリカ

  • チーム飛行 仮面ライダーオーズタジャドルコンボ・仮面ライダーナイト・アバレイエロー・スカイライダー・プテラレンジャー

  • チーム高速 レッドターボ・仮面ライダードライブ・仮面ライダーオーズラトラーターコンボ・ゴーオングリーン・ピンクレーサー

  • チーム刑事 仮面ライダーアクセル・仮面ライダーG3-X・デカイエロー・デンジグリーン・ハートクイン

  • チームダンディ 仮面ライダー響鬼・仮面ライダースカル・ウルザードファイヤー・キョウリュウブルー・シグナルマン

  • チーム忍者 仮面ライダーZX・ニンジャブルー・イエローマスク・シュリケンジャー・モモニンジャー        

  • チーム昆虫 仮面ライダーワイルドカリス・クワガライジャー・仮面ライダーザビー・仮面ライダーV3・マジピンク

  • チームカード スペードエース・ゴセイブルー・仮面ライダーオーディン・仮面ライダーレンゲル・仮面ライダーディケイド

  • チーム復活 黒騎士ヒュウガ・トッキュウ2号・ライダーマン・仮面ライダー新2号・仮面ライダーマッハ

  • チームTAKAIWA 仮面ライダーファイズ・メガブルー・仮面ライダーフォーゼ・仮面ライダーW ・仮面ライダー鎧武

  • チームJIRO 仮面ライダーBLACK・仮面ライダーイクサ・ギンガブルー・シンケンゴールド・ゴセイナイト


見ているだけでどれも楽しい。

チームゲンムは共通点なんぞ?と思ったら殉職者がいる作品かどうか、らしい。その基準で殺した側がリーダーになることってあるんだ。

あとはライダーって元から青いキャラって結構少ないんだなぁとか、

鳳蓮さんって普通にウーマンにカウントしていいんだとか、

映司くん分身し過ぎでは?とか、

チームTAKAIWAとチームJIROの貫禄すげぇ……とか。



ともかく。チームエグゼイドは順調にトーナメントを勝ち進んでいく。




【帝都大学附属病院】

ゲーム内で見かけた男の子と飛彩の様子が気になっていたアム。

BN団の力を借りて色々調べていました。

こういう時のバランスは最強である。だからと言って息をするように不法侵入するんじゃないの。



霧野エイト

日本に呼び戻された飛彩が最初に担当した患者。天才プログラマー。

体が電脳化するという謎の病に侵されていた。

飛彩の話を無視し、治っても治らなくても良いと豪語。治す気が無い患者に与える治療はない、と突き放す飛彩。

しかしその後、エイトは「超スーパーヒーロー大戦」を完成させネット上に公開した後、そのゲームの世界に入ったきり出て来なくなった。


「パーフェクト」な医師でなくなった証として、飛彩にとっては触れられたくない過去。


同時にエイトは人よりも感情の発露が薄い。

それに関しても飛彩は全く何もしようとはしなかった。

それが問題なんじゃないか、と言いたげなアムである。



ゲーム世界でエイトと合流した永夢。

話を聞いたものの、現実世界には戻らない、と言い張るエイト。

あとできちんと話をしよう、とエイトと指切りをする永夢。

それを見て何か思うことがあるらしいナーガ。




【超スーパーヒーロー大戦】

無事にトーナメントで優勝したチームエグゼイド。

全てのライダーとスーパー戦隊の力を手に入れた5人は仮面戦隊ゴライダーに変身。ナニソレ。

巨大マシンに乗りこんで戦闘開始。約1名私物の方がいらっしゃいますがそれはそれ。

ライダーハリケーンでトドメをさし、見事敵に勝利したのでした。




ここからはボーナスステージ。

「超ショッカー大戦」の開幕である。


現れたのはショッカー首領3世。

演じるのはダイアモンド✡ユカイさん。55歳というお歳でその軍服着こなしてデカい武器二刀流でしっかり戦うのかっこよすぎませんか。


現実世界で敗れたショッカーはゲーム世界でしぶとく生きてきた。

ここからは現実世界を全て消去するために動き出す。



何かに気づき、どこかに向かう飛彩。

満を持して参戦する大我とパラド。

アムは迷った末に飛彩を追いかける。




永夢はゲーム内で飛彩と接触。

彼らの狙いは現実を消す事。

ゲーム世界に入り出られなくなったエイト。彼を現実世界に戻すため、ゲーム世界の飛彩は現実世界を消し、ゲーム世界を相対的に現実にすることにした。



ゲーム世界には永夢とポッピー、さらに自ら希望したナーガが合流。

飛彩は所持していたエイトのPCを立ち上げ、そこからゲーム世界へダイブ。


どさくさに紛れて飛彩の自宅が初公開です。

タワマンの(おそらく)上の方の階、はちゃめちゃに広い部屋に高そうな家具、しかし全く生活臭がしない感じがあまりにも解釈一致です。

そしてアムちゃんにしれっと不法侵入させないでよ……そんなことする人じゃないじゃん……。



飛彩が飛んだ先は過去の自分とエイトがいた病院。

待ち構えていたゲーム世界の飛彩は、あの時のことを後悔して現実から逃げてきたのだと指摘。

そのまま戦闘に発展。

しっかりめの生身の殴り合い、尺は短いですが見応えがすごい。メタ的な話になりますが、吹き替えのアクターさんの顔を見せないカメラワークがすごい。



現実世界ではアム・空蝉丸、遅れてジュウオウジャーたちが合流して戦闘開始。



ゲーム内では永夢のもとに仮面ライダーアマゾンズが登場。

「アマゾン」というナレーションで「さっき倒したのでは?」と思わせてからの「アマゾンズの方でした」という見せ方が上手い。

そしてワイヤーを多用した人外じみたアクションがめちゃくちゃかっこいい。


永夢が戦闘を引き受け、ナーガとポッピーは先にエイトのもとへ。


なおこの対アマゾンズ戦、1対3なうえにエグゼイドのHPは10で相手は1万、エグゼイドはレベルアップ厳禁というクソゲー仕様。

しかしここは最強のゲーマーM。隠しアイテムを発見して敵味方のHPを入れ替え。無事に勝利しました。


……が、まさかの連戦。

仮面ライダーダークゴースト・仮面ライダーダークドライブ・仮面ライダーダークカブトが待ち構えております。闇ライダーってなんでこんなに威圧感あるんだろうね。




その頃、ポッピーとナーガは。

病院の屋上にて、エイトと再会。拘束されながらも彼との対話を試みる。

同じ感情が薄い者同士シンパシーを感じたナーガは、彼にどうして感情が薄いのかと尋ねる。


エイトはつまらない現実が消えても何も思わない、と言う。

ポッピーは彼のために戦う永夢と飛彩を引き合いに出すが、エイトは少し自分の小指を見てから、

「感じない」「彼らは現実の世界を守ろうとしてるだけだ」

と斬り捨てる。


「教えてくれ。この熱い液体はなんだ?」


ナーガの目からは涙が流れる。

彼が想うのはエイトのこと。


自分のために泣いてくれる宝であるキュウレンジャーを得たナーガ。

だからこそ、今は自分が他人の為に泣ける側でありたい。



その頃、2人の飛彩は戦っていた。

エイトを治せなかった自分を責め、過去から逃げる自分を責め。

戦いながらの戦闘だということもあり、どっちが喋っているのか分からなくなる瞬間が多々あるのが自分との対話って感じで良い。

こういう形じゃないと過去を清算できないのが鏡飛彩という不器用な男なんだよな。知ってる。


しかし、過去の飛彩ということは、一度彼が乗り越えた飛彩ということ。

敗北したゲーム世界の飛彩は、エイトと、ゲーム内アイテムを現実世界の自分に託して消滅する。




無事に勝利した永夢と飛彩もその場に合流。

永夢はエイトに呼びかけ、飛彩は有無を言わさず現実世界とゲーム世界の繋がりを切断。

全く詳細を言わない飛彩VS感情的に食って掛かる永夢の組み合わせを見て、これだこれ~~!!という気持ちになったのは多分私だけじゃないはず。




【現実世界】

二つの世界の繋がりが消えたことで、現実世界が次々に戻っていく。

残るはこの世界に残ったショッカーたちを倒すのみ。


ナーガいるところに自分あり、という感じでシレッと合流したバランスも加わり戦闘開始である。あんたら仲良しだね。知ってたけど。



敵はジャークマターを召喚して巨大なモライマーズロボに乗り込む。

キュウレンジャーはフタゴキュータマで分身したキュウレンオー2機、ゲーム世界飛彩から託されて巨大化したエグゼイドの3体で敵に挑む。

キュウレンオーの胴体の着ぐるみは1つしかないのかな? 手だけ、足だけ映されているシーンが多くて制作陣の涙ぐましい努力を感じる。


地上戦では仮面ライダーディケイドコンプリートフォーム・仮面ライダーアギト バーニングフォーム・仮面ライダー龍騎サバイブ・仮面ライダードライブ タイプトライドロン・仮面ライダーゴーストムゲン魂、ゴーカイレッド・レッドバスターパワードカスタム・キョウリュウレッドカーニバル・ハイパートッキュウ1号・アカニンジャー超絶が参戦。

パワーアップ形態が並ぶと見応えがすごい。

そして1人パワーアップ形態じゃないのに違和感がないゴーカイレッド。すごい。


最後はキュウレンオーに打ち上げられたエグゼイドがオリオン号に打ち返される形でライダーキックを放って勝利。

それが仮面ライダーとスーパー戦隊の力で合ってる?大丈夫??




ゲーム世界に残ったエイト。

飛彩は彼にもう一度自分の患者になれと語りかける。永夢とナーガも。

最強のゲーマーとして相手をするという永夢に、戻る決意を固めるエイト。


飛彩は彼に、強く想えと言う。思えば現実になると。

エイトの心を去来するのは、目にしてきたヒーローたちの姿。

彼は自らの意志で、無事に現実へと戻ってきた。


なお飛彩、現実とゲームの世界を断ち切る際、彼が戻ってくるくらいのゆとりは残しておいたらしい。

あとは本人の心持ち次第だった様子。


ゲームの皆には、画面を通せばまた会える。

始めて見せるエイトの微笑みに口元をほころばせる大人たちでした。


ナーガはエイトとまた会う、と約束して地球を去る。

一行はそんなキュウレンジャー達を見送るのだった。




【以下雑記】

…………これは…うぅん。


いや、面白くなかったわけじゃないんだけどね。

全編を通してのコレジャナイ感が拭えなかったなぁ、という感じ。


脚本家が違うので致し方ないとはいえ、全体的に台詞回しや行動に「この子そんなことするかぁ?」という感じ、物語ありきでキャラを動かしている感じが否めなかった。



あとは本編との整合性。

最終回で融合したジューランドや、完全に別宇宙設定のキュウレンジャーなんかの扱いがふわふわしていた印象。

(まあキュウレンジャーに関しては1話で「遥か彼方の未来」と言っていて、序盤は別宇宙設定ではなかったんじゃないかと思っているので何とも言えないが、だとしても時空が異なる説明はついてない)



個人的に一番ミスったのは公開時期だと思っていて。

公開当時キュウレンジャーはまだ6話分しか放映されておらず、つい最近9人揃ったばかり。スティンガーはまだ船にすら乗ってない。そんな状況。

故にキュウレンジャーを主役にしてもあまり感情移入できない。

かといって前作であるジュウオウジャーを主役にするのも今更感がある。

結果アムとナーガだけメインに連れてくるというどっちつかずになったんだろうな~という感じがした。


でもってその2人が不法侵入するわ、泣くわなのだから引っかかる。

特にナーガはねぇ。初期の段階では闇堕ち編が無かったというから致し方ないのかな。でも今泣くのは早い、早すぎた。


そのうえ、最後の「俺たちが力を合わせれば~」の台詞をラッキーに言わせてるのもね。

レッドになりたてホヤホヤ、その上この映画の中では大してスポットが当たってない男に「スーパー戦隊の代表です」みたいな顔されてもな……。最推しがラッキーの私ですらそう思うんだから他の方はなおさらそうでしょ……。



あとは宙ぶらりんの設定ね。

なぜか登場する韓国、1人正気を保っているウッチー、謎に選ばれた古いゲーム……。

敢えてのセレクトってことはなんかあるだろ?!と思ってたけどなんもなかったね?

前二者に関しては当時放送を控えていた韓国版キョウリュウジャーの宣伝を兼ねているって説を見たけど、だとしたらもっとうまくやるべきでは……?としか。



まぁ決して悪いところばかりだったわけではなく。

アクションは見応えあったしね。個人的にはアマゾンズは今回のおかげでぐっと本編を見てみたいなって気になったよ。


なによりもキャスティング。

ナーガの役を1年全うした山崎さんは言うまでもないですが、エイトくん役の大西さんも。

無感情で何にも動じないのに、台詞の奥に、言葉と言葉の間に、表情の奥にほんの少しの揺らぎが見える感じが本当に繊細で。だからこそ最後の笑顔にぐっと気持ちが持っていかれる。本当に良い子役さん連れてきたなぁと。

今どうされてるんだろ~?と思って検索してみたらバチバチのイケメンにならはってた。



そんなわけで。総括すると

「この作品のせいでしばらく春映画は無しになったという真偽不明の噂が立つのも納得」

に尽きます。

楽しめた人には申し訳ない。多分私が重度のキュウレンオタクなのもある。

また後日、ポジティブな感想でも探しに行こうと思います。



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