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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!

夏だ!映画だ!たまには忍者っぽいことしてみようぜ!!




【あらすじ】

夏休みである。

好天はニンニンジャーたちに宿題を出す。


場所は忍者のみが立ち入りを許された忍隠れの里、忍隠れ城。

忍者のみが立ち入りを許されているが、駅には堂々とデカい文字で「忍隠れの里」って書いてあるよ。


そこに牙鬼軍団侍大将:弓張重三が現れた。

彼の狙いは城主及び「悪しき龍」。


おそらく城が落ちるのは時間の問題。

そこでニンニンジャーたちに課せられた使命は、城に潜入して城主を救い出すこと。


「忍隠れの里に、ラブアンドピースをもたらせ!」



ということで、珍しく忍んで行動することに。

城というロケ地の立地をフルに生かして、いわゆるイメージとしての「忍者」のアクションを体現しつつ潜入。

城の中で、進撃してきた弓張と出くわしたが、城の中にあった箱の中から声が聞こえたことで無事に殿様を発見。半分拉致のように箱ごと殿様を連れて帰る。



帰宅したニンニンジャー。

箱を開けるとそこにいたのは……ずんぐりむっくりした恐竜でした。




【忍隠れの里】

今作の舞台。


中心にあるのが忍隠れ城。

ロケ地は

という感じでしょうか。正直、伊賀上野&小田原の区別は若干ついていない。

あとこれは割と確信を持っている邪推だけど、彦根城は多分(CGを含め)爆発の許可が出ていない。爆発していたのはほとんどが伊賀上野城でした。


それ以外にも滋賀県が全面的に協力していたみたいです。だから多分、夕立に混じって信楽焼が降ってきたんですよ。




【八角辰之助】

今作のゲストキャラ。

姿はオレンジ色の可愛い恐竜。やる気のなさそーな細い目や、形だけはしっかりしている羽織がキュート。

演じるのは戦隊映画では恒例の芸人枠でFUJIWARAの藤本さん。

なんというか、着ぐるみを出す時間はもう少し短くても良かったんじゃないかな(とてもオブラートにくるんだ表現)


忍隠れの里には1つの伝説があった。

城主は怖れ・侮り・悩むと祟りが起きてしまい、悪しき龍となって災いをもたらすという。


里の人たちによると、辰之助はもとは良い殿様であった。

しかし、働きすぎて家族を放ったらかした結果、妻に逃げられてやさぐれ、そのまま今の姿になってしまったという。

内容が全くもって子ども向けではない。

そして殿様が飲んだくれている酒瓶に「雪那」(おそらく読みはユキナ)を書いてあるのを見つけて何とも言えない顔になってしまった私です。



なお、祟りを解くためには頭の角を折ればいい。

そんな簡単なのに今までこの人達やらなかったのか……。



で、その頃当の本人は。

留守番を命じられた天晴とともに、沖縄料理屋さんで1日飲んだくれておりました。

天晴にも酒を勧める始末。

確かに天晴は20超えてるけどもさ。これ子供番組であってるよな?



そんな中、天晴のもとにはキンジから火急の報せが入る。

ふくろう便で。

……それはイングランドの魔法忍者の担当では??


とにかく、仲間たちが危ないと知った天晴は、現場に駆け付ける。

お前が行ったところで無駄、とやさぐれモードの殿様。


「無駄とかできないとかじゃなくて、俺は俺のしたいことをする。俺は、みんなを助けたい!それだけだ。」


呆然と見送る殿様に、旋風も声をかける。


「あいつの行動にはいつも、考えさせられるんです」

 「殿様が本当にしたいことはなんですかねぇ」



無事に仲間たちと合流した天晴。

最初は弓張相手に苦戦していたものの、城のからくりに逃げ込んで事なきを得ていた仲間たちが合流して攻勢に転じる。


しかし、弓張のバリアは破ることが叶わない。

かなりのダメージを受けたところに駆け付けたのは殿様。


「俺は、俺のしたいことをしに来た」

 「俺が民を守りたい、ってだけだ。悪いか?」


彼が駆けつけたことでバリアは破られる。

そして個人的に好きだったのは、ここで「大将が出てきたことにより士気が上がる民」をしっかり描いてくれたことです。民のやる気に繋げるというのも殿様の大事な仕事の1つだと思っているので。



おかげで殿様は人間の姿を取り戻す。

これこそが好天の言っていた「殿様を助け出す」ということ。

ただ救い出すだけでなく、本来城主として在るべき態度に戻ってもらうことも含まれていた。



殿様は新たな手裏剣を差し出すが。

敵に背中を向けてはいけなかった。


弓張の放った攻撃は殿様を貫き、彼は本物の「悪しき龍」として暴れだしてしまう。


そこでキンジ・天晴両名が出動。

伝承通り、龍の角を折るため、ロデオマルの上にシノビマルが乗り込んで弓を構える。

即ち、ロックでビートな流鏑馬である。



無事に角を射抜いた天晴。

殿様は龍から分離されて落下、民に助けられる。

弓張はこれを見て自ら巨大化。

ニンニンジャーは殿様から受け取ったシュリケンを用いてシュリケンジンダイノに合体。シュリケンジン・ダイノミックスターでとどめをさす。


無事にラブアンドピースがもたらされた城。


「難しいことは考えるのやめた!俺は俺のしたいことをするよ」


どさくさに紛れて同時上映のドライブネタを入れてくるあたり芸が細かい。


とはいえきっとまた民のために粉骨砕身するであろう殿様。きっと根は良い人なので、根を詰めすぎないように頑張っていただきたい。


そんな彼が一番今やりたいことは。


「めでたし、めでたしだからなぁ!」

「「みんなでお祭りするしかないだろ!」」



と言うわけで、いつもよりちょっぴり長めの、オールスターなダンスで締めでございました。




【弓張重三】

今回のゲスト怪人。お声は東地宏樹さん。そりゃ渋かっこいいわけですわ。

肩書は侍大将であり、いかにも戦国武将な立ち姿がかっこいい。


弓張月とは半月のこと。

能面がなんなのかは調べたけどわからず。ちょっと悲しそうな顔をしているのが印象的なのだが…。


おそらくモチーフは曲亭馬琴と葛飾北斎の合作である読み本『椿説弓張月』に登場する主人公:源為朝。

史実ではかなりめちゃくちゃやってますが、それでも弓の腕前ゆえに死罪を免れるだけの実力を持っていた上、『椿説弓張月』の中では琉球王国に落ち延びて国王まで上り詰めるというものすごく強い人。

(以上、国史大辞典・日本国語大辞典参照)




【以下雑記】

🦊久しぶりだねニンニンジャー!夏の頃のみんなってこんな感じだったっけ。髪型とか雰囲気とかやっぱり違うな……と。


🦊やはり(毎年言ってますが)どうしてもスケールがデカくなる夏映画に対して、尺30分はきついよなぁ…というのが感想です。ここ掘り下げ欲しかったな~とかそいうのが散見されたので。

🦊そうやって考えると今年のドンブラスタイル(細かいギャグネタで畳みかける不条理ストーリー)というのは豪華に30分使う手段としては正解だったのかもしれない。話自体も浅くて済むし、豪華に予算使いつついろいろできるし。問題はドンブラとかゼンカイくらいでしか出来なさそうなことかな。


🦊とにかくアクションに見応えがあった!結構本人が動いているシーンも多かったし、「忍者っぽい」アクション盛りだくさんで嬉しかった。

🦊ロケレポートによると、ロケに偶然立ち会った子たちもいたそうで。いい思い出になったのでは。

🦊滋賀県からも公式ロケレポが上がってました。細かい説明が載ってました。ありがたい。監督自ら下見でロケ地を決めていくんだね。

🦊なお、茨城フィルムコミッションさんによると、この撮影は4月頃みたいです。


🦊自分なら宿題は7月中に終らせる、と苦言を呈する好天。本作公開日は8月8日、ちょっと例年よりも遅めだったんですね



🦊では最後に日本国語大辞典より引用を。

しの・ぶ 【忍】

(1)気持を抑える。痛切な感情を表わさないようにする。

(2)動作を目立たないようにする。隠れたりして人目を避ける。

(3)我慢する。忍耐する。


…………夏でも忍んでませんでしたね!!ワッショイ!!!!!!!

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