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Case25 始める

  • 3月8日
  • 読了時間: 6分

胡蝶之夢




目が覚めるとそこは、半年前に入院した病院だった。

今までのすべては夢だったのか?と疑念を抱く莫。が、手元にはゼッツとして活動していた時のベルトから何から一式、手元に揃っている。


「夢じゃない……?」


慌てて病室を飛び出し、家に向かう。

帰路にて空を見上げると、浮かんでいるのは白くて丸い月。


「あれが月……」


そうか、言われて初めて気が付いたけれど、今まで現実(と思っていた世界)で一度も月が映ったことなかったんだなぁ……。



帰宅した莫はそのままクローゼットへ飛び込む。

ハンガーに擬態したギミックを弄り、ゼッツクローゼットへ。


置かれていたバイクに話しかけると、そこにゼロがいた。

初めましてのはずの2人。双方大混乱です。


それでも何とか情報を整理すると、あの夢の内容はちゃんと覚えているし、実感も伴っている。なにより、夢の中で手に入れたカプセムはちゃんとここにあるし、ゼロはそんなものに心当たりはないと言う。


そして、莫は改めて思い出した。

目の前にいるゼロは、CODEは、自分を殺した相手だということ。

笑って否定するゼロだったが、莫は半ば彼を脅すようにゼッツルームから追い出し、厳重に締め出す。



「美浪、俺、酷い悪夢を見たんだ」


帰ってきて混乱が止まらない妹にぼやく。

目に入ったのは彼女が持って帰ってきた富士見の名刺。

夢の中での最初の事件は、夢主が富士見である爆弾魔事件だったことを思い出す。




ということで速攻夢の世界にin。

以前の通り、指名手配された中逃げ回る……が、こちらには半年分の経験値がある。

現れたねむにはサクッと事情を説明する。


「ナイトメアを手引きしているのは君の母親なんだ!」

「夢で見たんだ」

「ごめん、信じられるわけないよな」


ねむを安全な場所に留め置き、半年前の記憶を頼りにナイトメアが現れる場所に先回り。

カタストロフの力でスムーズに討伐に成功。警視庁爆破事件の現実化を防ぐ。

あまりにもスムーズすぎる。半年前のお話を懐かしく思う前に敵が消えていく。



一連の流れを陰で見ていたのはノクス

同じく戦いを見守っていたねむにセブンと何を話したのかと聞く。

得られたのは、黒幕がねむの母親であるということ、それを言ったのは夢の中だということ。

ザ・レディーの正体に関してはノクスは初見だったのか、それとも莫が事実を知っていることに驚いたのか、ちょっと判断に迷うリアクションだったけどどっちだろうか。


「貴方何者?」

「夢を彷徨うものだ。君と同じく。」

「なんでそれを?」

「目覚めたくはないか? 現実に」

「無理だよ。現実の自分はどこにいるのかも分からないし。私はただ、誰かの夢の中で、生きるだけの存在だから」

「そうか。それが君の望みなら、そうしていればいい」




その頃、CODE本拠地にて。

ゼロとスリーが深刻そうに顔を突き合わせていた。


「ゼッツが完成した」


一人前になったセブンだったが、同時に「自分たちによって殺される夢を見た」と言った。CODE側からしたら大問題である。

というか、多分この発言だけでゼロもスリーも何かを察している。


「何よりも優先すべきは、コード・ソムニアだ」


somnia。ラテン語で「眠り」の意。




一方、警視庁にて。

富士見、懲戒免職になったそうです。出来心で東堂に卍固めをしたからだそうです。うん、妥当。

別れを告げる富士見、じゃあ移動だ栄転だ、とガッツポーズ後「怪事課」の看板をゴミ箱に突っ込む南雲。躊躇いが無さ過ぎる。


そこに現れたのは、富士見の名刺を手にした莫だった。


ブラックケースは存在する、と伝え、2人の力を貸してほしいと頭を下げる。

夢で見た、と話はするが、本当の現実では関係値0な2人はただただ怪訝な顔。

それでも、莫が咄嗟に口走った「紅覇」「小鷹」の名前に思うことがあった2人。


南雲は紅覇に電話をかける。が、「電話番号は使われておりません」のメッセージが流れるだけ。

その後の、どこにもつながらないスマホの発信画面に南雲さんの顔が映っているカット、良いな。上堀内監督なの納得のカットだ。




その紅覇さん。

記者としてブラックケース、おそらく莫が轢かれた事件を追っていたところ、厳つい男に捕まる。

「ショック療法」と称して男が取り出したのは黄色いカプセム。


「スリーがお呼びだ。忙しくなるぞ」


ファイブに渡された指輪を嵌めるシックス。




そして、セブンは。

夢の中で1人、自分が見た悪夢を思い出していた。周りの人間が片っ端から死亡し、スリーからは「現実」と告げられた悪夢。


「止めないと。誰にも信じてもらえなくても」



そこに現れたのはねむ。

もう現実には戻れないと思っていた、夢の中で他人を幸せにできればそれでいいと、半ば無理矢理納得していた。


「目覚めることを、望んでも良いのかな、私。」

「君ならできるって、俺は知ってる」

「聞かせて、貴方が夢で何を見たのか」


高橋脚本のこういうときのヒロインムーブの王道っぷり、大好き。

ポッピーといいイズちゃんといい、非戦闘要員の輝き方がキラキラしてるんだよね、高橋脚本って。



突如、世界が揺れる。

美浪が莫を叩き起こそうとしているからである。傍にはやってきた富士見、そしていてもたってもいられなくて窓から侵入した南雲。


「ようこそ、俺の作戦室へ」


セブンはデバイスを使って夢の世界からビデオ通話を開始する。

夢の中の夢よりもやりたい放題になってやしないか。


さらに、心強い味方となったねむを紹介。


わけのわからない言動を繰り返す莫を質問攻めにする一同に、彼は答える。


「ただの夢じゃない。あれは……予知夢だ」

「だとしたら、俺が果たすべきミッションはただひとつ。」


Don’t make my dream come true.




ということで新章開幕でございました!

今までの半年分を全部ひっくり返すの不安しかなかったんですが、思いのほかいい感じに進みそうな気配がする。

予知夢の中で協力関係にあった人たちの協力を再度取り付けるにあたり、知らないはずの名前を呼ぶとかちゃんと動線がしっかりしていたとか、予知夢の内容を思い出して現実での言動に活かしていたとかいうこともあった気がする。

若干の駆け足感は否めなかったけど、そしてその駆け足分のしわ寄せが全部美浪の怒涛のツッコミに行ってて笑ったけど、覚悟していたほど気になりはしなかったかな、という感じ。


ただ一点不安なのは、東映ブログにある

物語の半分で夢オチすることは企画立ち上げ当初から決まっていたのですが、 脚本の高橋悠也さん、監督・プロデューサー以外のスタッフ陣、今井さんたちキャスト陣へは内緒にしていました。

のところかな……メイン脚本担当に知らされてないの大丈夫か? どこかで脚本の整合性とれないみたいなことがないかかなり不安です。




次回:総集編かな?

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