Case24 壊れる
- 3月1日
- 読了時間: 7分
演出が良すぎる……
【あらすじ】
ようやく向き合った、ザ・レディーとねむという母娘。
手札がすべてそろったザ・レディーは、遂に作戦を実行すべく動き出す。
【ザ・レディー】
眠りから覚め、戸惑うねむに、半ば脅すようにザ・レディーは自身の過去を語る。
●「コードナンバー:ツー。そう呼ばれていたこともあった」
エージェント時代、彼女はドリームラーニングの後遺症で悪夢に苦しんでいた。
悪夢の中ではツーは妊娠していた。傍にはおそらく、夫である男性の姿もいた。
しかし、彼女の中にいたナイトメアはザ・レディーに襲い掛かる。
目が覚めると、手にはナイトメアに襲われたのと同じ傷があり、そして生まれたばかりの赤子がいた。
慌ててCODE、ゼロに相談したツーだったが、彼の返事は「こちらで処理する」。
ナイトメアが夢から現実にした赤子、ということで研究対象となったそうな。
赤子を回収に現れたCODEスタッフを反射的に撃ち殺し、ツーは赤子を連れて逃亡。
流石に自分の傍において危険に晒すわけにもいかないので孤児院の前に置いていった。「ねむ」という名前と、蝶のイヤリングと共に。
イヤリングに使われなかった蝶の片翼は、ザ・レディーのドレスの装飾に使われている。
●「貴女の姿を陰からずっと見守っていた」
そこで起きたのがねむの交通事故。
娘が昏睡状態になったと知り、彼女の目を覚ますために夢と繋がる空間を作り上げた。
ここまでのすべては、ねむの夢の中に入って、彼女の夢を壊し、現実世界に引き上げてくれる人を見つけ出すため。
なぜザ・レディーが自分ではできなかったのかというと、夢を使ってCODEが自分自身にたどり着くことを恐れていたから。
●「あの日から、一度も寝てないの。すべてはねむ、貴女を救うため。」
こんなにも、「歪んだ愛」を表す言葉があろうか。
ザ・レディーの中でも、もうこれが自分の復讐なのか、娘への愛情なのかなんて区別がつかなくなってるんでしょう。
その区別がそもそもあったのかどうかも若干怪しいけれど。
その後、再び美浪に会う。
莫に関する相談を受けて、安堂はアドバイスをする。
●「もうあなたたちは十分頑張ったわ。彼の目を覚ましてあげて。普通の青年に戻るために」
これも作戦のうちなのか、ほんのわずか残っている、「元エージェント」としての良心なのか。
遂にCODEへの侵攻を始めたザ・レディー。
簡易的なベルトを腕に装着し、過去に倒されたナイトメアを次々と召喚、拠点を襲わせる。
遅れて合流したねむ。(記憶が正しければ前回裸足だったので、ちゃんと靴履いてて安心した)
これ以外の方法はない、と答えるザ・レディーに、彼女の求める理想を聞く。
●「誰にも縛られない自由。命がありのままに生きられる世界」
つまりは出自が悪夢であっても、ひとりの人として尊重される世界ってことなんだろうか。
やっぱり起点は「ねむのため」なのかなぁ。
【CODE】
CODE本拠地。どうやら離島にある建物みたいです。
暗い部屋で話しているのはゼロ本人とスリー。
ゼロ、人間態は初お目見えです。演じるのはバイク時代の声優から続投、川平さん。渋くてかっこいい……。「ゼロ」番の貫禄、あるもんなぁ。
セブンについて話すゼロとスリー。
ノクスを倒したことに対して評価はしているものの、セブンが暴走状態にあることに危機感は抱いている様子。
●「その時はその時。処理するよりほかない」
【コードナンバー:セブン】
完全に「セブン」として行動している莫。
怪事課の2人からの怒りとやるせなさも、美浪の懇願も全部軽く流してしまう。
●「お兄ちゃんの心はどこにあるの?」
●「もうお前の兄じゃない」
●「それで『エージェントの俺イケてる』とか思ってたら大間違いだよ? もう辞めよう。これ以上その手を汚さないで」
●「誰かがやらなきゃいけないんだ」
そこに下された一つの命令。
Eradicate the nightmares.
遂にCODEの拠点にザ・レディーが侵攻を開始。
過去に倒されたナイトメアたちを次々と召喚する。もちろん、奪った銃で本人も参戦。
セブンは「あくまでも自分は自分の意思で動く」と返答し、拠点に向かう。
自身に課した、「Find Nem」というミッションを達成するために。
ここの突入シーンがめちゃめちゃいい。
モノクロで構成されたロケ地に、ほぼモノクロの敵、CODEの戦闘員の皆さんも黒一色だし、セブンの服もモノクロ。
変身したときのエフェクトと、ゼッツの姿だけが最終的に色彩を持つの、絵としてあまりにも美しすぎる。
ナイトメアを蹴散らし、同時に建物も破壊しながら進むゼッツ。
これをコントロール不能、命令違反と判断し、ゼロとスリーも動き始める。
そして、ねむが拠点内に入ってきていることも把握してしまった。
倒れる職員も無視し、セブンはねむを探して進み続ける。
残された富士見は、おかしいのは莫だけではないのかも、と溢す。
夢を追いかけたいのも、夢を追いかけた末に変化するのも、人間として自然なこと。
●「ただ彼の想いは、あまりにも強すぎただけで」
飛行場にて、ザ・レディー、ねむ、セブンが合流する。
あくまでも娘の未来を守りたい、そのためにはCODEを破壊するしかないというザ・レディー。
●「私が産んだ。貴女は、私の命。だから守るの」
ようやくねむを見つけたセブンは同時に黒幕がカウンセラーであること、美浪にも接触していたことを知り激昂。
ディザスターナイトメアを瞬殺し、母娘に向き直る。
●「お前を壊す」
●「……やめて。」
●「なんで止める?!」
●「分かんないよ。分かんない。けど、壊さないで。私の、お母さんを」
ここで強力なナイトメアを無理矢理使役した影響が出た。
ザ・レディー曰く、「躊躇えば己が壊れる」。破壊衝動がメインの力だったし、「力任せに壊す」以外のことができないっていうのが今のセブンなのかな?「壊す」以外のこと、「壊さない」選択肢を考えることがアウト、みたいな?
これはCODEとは関係ない自分の意思、と言うセブンだったが、ザ・レディーはCODEの恐ろしさを既に知っているはず、と言い捨てて歩きだす。
それも束の間。
ザ・レディーはどこからともなく放たれた銃弾に倒れる。そしてセブンも。
●「ご苦労。おかげで探していたレプリカを見つけた」
カプセムの迷彩で姿を隠していたスリーが登場。
ねむを強制的にどこかに連行する。
さらに、セブンは目覚めてはならない力に目覚めてしまったことで本格的に抹殺対象に選ばれていた。
スリーはエクストラカプセムでロードスリーに擬装。マントかっけぇ。「スプレッドケープ」と言うそうです。一定領域の支配力を高めるんだとか。分かる、あのマントって謎のそういう力、ある。
右腕を引きずりつつセブンも変身。
この辺の、右腕がつかいものになってない動きが上手すぎて引き込まれた……。偶然だろうけど、1カットゼッツが起き上がったところにちょっと水分がコンクリートに染み込んだ跡があるのがまたね。
ほんでその弱っているところに容赦なく攻撃を入れていくスリー。お前はそういう戦い方するよな。
●「ここはお前の明晰夢じゃない。現実だ」
ゼッツを変身解除に追い込み、スリーは銃を向ける。
●「……Goodbye.」
響くセブンの絶叫、サイレンサー付きの銃の音。
そして、空に浮かぶ、赤く欠けた月。
心臓を撃ち抜かれた莫が目を覚ましたのは、病院のベッドの上だった。
【以下雑記】
いやあ、演出が良い30分でした。
ちょこっと前述もしたけれど、とにかく対比がめちゃくちゃ効いている30分だった。
背景も込みでモノクロの世界にひとり立つ、色のあるゼッツ。
倒れるCODE職員と重なるノクス。
エージェント同志で銃を向け合う構図。(特にこれは何度も重ねてきたからこそ「ついにセブンにも銃口が向けられたか」という気持ち)
視覚的にも印象的なカットが多くて見応えすごかった……。
そしてまさかの夢オチ。
怒涛のメインキャラ退場(と公式から一切発せられないクランクアップ告知)で薄っすら察してはいましたが、まさかガチでやるとは。
赤い月を入れてくるタイミングが完璧で、病室で目覚めるオチも合わせて完全に混乱したまま視聴がおわりましたね……。
正直夢オチってマジでなんでもありになってしまう魔法の一手というか、言い換えるなら禁じ手だとも思っているので、やるならちゃんと納得いくように調理しきってくれという祈りの方がだいぶ強いのよね、今。
公式からの告知を見る限り、後半戦は「夢として見てしまった最悪のシナリオを回避するために頑張る莫」という形で進めていくっぽいが……。
そうなると、ノクスあたりの何かを知ってそうな人たちの言動が始終ふわふわしていたのも、莫が知らない部分を無理矢理補完していた弊害とか? でもポエムしてないノクスさんがいざ現れたら多分解釈不一致で泣いちゃうな。
次回:覚めた先は現実で合ってるんだよね?
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