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Case13 滅ぼす

  • 2025年12月7日
  • 読了時間: 8分

主人公を窮地に陥れることに躊躇がなさすぎる




【あらすじ】

ゼッツの前に立ちはだかったノクスナイト。

ノクスナイトはそれでもミッションを諦めないゼッツを攻撃、結果として手持ちの彼のカプセムをすべて無効化してその場を去る。


隕石の欠片は容赦なく地球に衝突。

夢の中でも、宇宙でも、宇宙センターは壊滅してしまったのであった。



「無敵のエージェントだと思ってた。夢の中なら何でもできるって。でも……上には上がいた。」

 「……ごめん、星也くん」




【万津莫】

起床後、ゼッツルームで怪事課と合流。

が、任務の進捗が思わしくないこと、前回言及された小鷹=ノクスの件が飲み込み切れていないことからいつも以上に語気の強い富士見と、

任務の失敗を引きずって小さくなっている莫の温度差は大きい。

あくまでも一般人の莫をガン詰めするのはどうなんだ、と言う南雲さんですが、とはいえナイトメアを倒すことができるのは現状莫だけ。


「小鷹って人がいなければ、こうはならなかった」

 「アイツのせいで、アイツのせいでミッションが邪魔されたんだ!」


事実だけれど、言う相手とタイミングが悪かった。

莫に掴みかかる富士見。


「小鷹を悪く言うな」

「アンタは知らないだけだ。アイツがどんな人間か」


双方に、ね。

莫は小鷹賢政という男を知らないし、富士見はノクスという人間を知らない。

まずはそこの認識のすり合わせと情報共有が必要だよね、とは思う。まだそんな余裕はなさそうだけれど。

やっぱり夢の中の出来事は伝聞の形でしかやり取りできないのがキツいなぁ、と思う。

莫が認識できていないことは他の人たちにも認識してもらえない、というのがね。


「……確かに、一般人のお前を信じて頼ったお前が悪かった。協力関係はここまでにしよう」


富士見は無理矢理莫と握手し、「怪事課」の札を回収してからゼッツルームを出ていく。

ここで握手で終わらせようとする、妙にちゃんとしているところが嫌いになれないんですよね、この人。



怪事課がいなくなった後のゼッツルーム。

莫は泣きそうな顔で小さくなっていました。

そしてまたもエージェントとして失格だ、とキツく叱責するゼロ。


ここまで見てきての印象ですが、莫はゼッツとして覚醒する前の、純粋な夢の世界でエージェントやっていた時にかなり諸々上手くやっていたせいもあり、完璧主義者すぎるきらいがあるなぁと。別にそれが悪いことだとは思わないし、完璧である方が良いのが間違いないのだけれど、その分今の自分とのギャップに苦しんでいる印象。総じてしんどそうだなとは思う。

まずは今の自分の実力を客観的にみられるようにしたほうが良いと思うのよね。

ただそうすると、ちょっとでもミスしようもんなら叱責してくるタイプの上司が全力で邪魔してくるんだけど。



そこに1本の電話。かけてきたのは星也だった。

気を取り直して、彼に呼び出された公園へ。


⭐「莫さんのこと、母さんに話したら、ちゃんとお礼言ったのか?って」

 「ありがとう! 莫さんに言われて、嬉しかった。だから、誰よりも宇宙が好きでいたいって、好きでいようって思ったんだ」


いい子だ……。


その流れで、2人はブランコに乗っておしゃべりすることに。

星也に莫の好きなものを問われ、「スパイ映画」と答える。


「本物のエージェントになりたい、って本気で考えたこともあった。まあ、現実には、そんなことは叶わなかったけど」

「でも、大好きなんでしょ? じゃあ、莫さんにとって、エージェントが一番の才能だね」

「…………そうだね。」


自分が投げた言葉がちゃんとかえってくるの、良いなぁ。



一通り話した後、星也を自宅まで送り届けた莫。

彼の家は食堂を経営していた。しかし彼の父親が病気で倒れたせいで、店を畳まざるを得なくなってしまっていた。


これで大体の事情は分かった。

宇宙が好きで宇宙飛行士を目指していた星也だったが、父の急病によりお金がかかることはできない、とその夢をあきらめようとしていた。

「宇宙飛行士の夢を諦める」というところから「人類滅亡」にナイトメアは飛躍させたみたいです。飛躍どころの騒ぎではない。

案の定、心の扉は彼の家である食堂の店内。

最後の1つの扉の中にある情報から、隕石がナイトメアそのものであることを知る。この前の迷宮回といい、ナイトメアが夢の中だからいろいろと幅が広くて楽しい。



ゼッツルームに戻り、ガチャの前に立つ莫。

ここが深層心理から生まれた場所ならば、再度自分を、カプセムを信じればきっと新しい力が手に入る。


「初心を忘れるな。夢を叶える力を、自分の心を信じて」


ゆっくりと回したガチャの中から出てきたのは、新たなカプセム。


「That’s what is agent is.」

「ミッションを遂行する」



隕石を止めるために向かった先には案の定ノクスの姿。

莫は手に入れたばかりの新たなカプセムでパラダイムグラビティフォームに変身。

重力を操るカプセムということで、ワイヤーを多用したアクションが良いですね。

何気なく公式サイト見に行ったら、「精神と肉体の脆弱性を補完する」って書いてあってなるほどと。戦力的に絶体絶命で心も折れそうな莫が望んだ深層心理の表れだ。


「いつまで叶わぬ夢を見る?」

「叶わない夢なんてない! 大好きでい続ければ、どんな夢も現実になる。人には、その力があるんだ!」



隕石を止めるため、重力の力でノクスは手短に片づけ、その忠告は聞き流し、反重力で宇宙へと飛び出し、隕石にアタック。

(というかその爆発を受けてなお涼しい顔で立っているノクスさんの強者感たるや)

超重力で重量を増してメテオナイトメアにライダーキック。

その破片は作り出したブラックホールの中に吸い込ませて地球の危機を救ったのであった。


「愚かな悪夢を叶えたか」


「星也くん、良い夢見ろよ」


そしてゼッツは、ブラックホールの中に吸い込まれていったのであった。



翌朝。

星也はまた同級生に絡まれていた。


⭐「いつか行くよ。働いて、お金貯めて。宇宙に。」

 

良い笑顔の彼が悪夢を見ることはもうないでしょう。



その頃地球では。

ゼロとノクスが遂にコンタクトをとっていた。


「久しぶりだな、ノクス……いや、コードナンバー4。」

「ゼロ、すべては想定済みか?」

「Mission complete. 人類滅亡の危機は免れた」

「目的のためならエージェントの犠牲は厭わない。相変わらず腐った組織だ」

「そう思いたいなら思うがいい。」




【富士見鉄也】

莫と袂を分かった男。

今後の方針として、どうやら自分もエージェント的立ち位置になることを最終目標とするみたいです。

なんだかんだそっちの方が向いてそうではあるもんな。


ひとまず南雲の提案で、絵画を寄付したときのやりとりを足掛かりとして小鷹の捜索を始めることに。

まだやってなかったんかい。


そして迷いなく別方向へと歩き出す2人……かと思ったら、富士見の方がただ道を間違えていたみたいです。

富士見のウッカリ起因とはいえ、南雲さんの発言で方針が決まったこともあり、「富士見を先導する南雲」のカットが妙にハマるね。




【万津美浪】

前回、ゼッツルームに入った妹。

今日は帰宅途中に買い物帰りの莫と一緒になる。

家では家事担当の莫さん。今日のメニューはカレーらしいです。そこまで料理が得意じゃないっぽいの、わかる。


「なあ美浪。俺もっと頑張るから。頼りになる兄貴になれるように。家事も、仕事も」


美浪の脳裏をよぎるのは、兄が極秘任務に関わっていると告げたゼロの姿。


「……無理して、危険な目に遭うのだけはやめてよ」


夢の中のヒロイン枠のねむちゃんに対し、現実枠のヒロインが美浪なんだろうと思っていたのですが、

早々にそこが破られるとは……というのが前回の感想だったので、ここで美浪が「夢の中を知ってもなお現実の側であり続ける」を選択したことになるほどとなるなど。

美浪、決して多くない出番の中でも、「なんだかんだ莫の秘密は気づかなかったフリをし続けてくれそう」という信頼があるんだよね。よっぽど、本当に危険になったときには流石に言ってしまう気がするけれど。



翌朝。

8:30になっても起きない兄を起こしに来た美浪。

流石におかしい、とゼッツルームに駆け込む。


「長い悪夢を見ているんだろう」

 「誰にも口外しないと誓えるか? もし約束を破れば、君を処分しなければならなくなる」




【以下雑記】

💤万津莫という男を演じるのが今井さんでよかった!に尽きる30分でしたね。いやぁ良い回を見た。

初回から今作の座組は落ち着いているなぁ、というのはずっと思っていたのですよ。もともとお芝居の経験が豊富な方が多いのもあるけれど。

今回の落ち込みまくっている莫なんて、折り返し地点くらいの重みはあった。まだ13話目ってマジです?

💤これは私の個人的な嗜好の問題で、今回の莫みたいな落ち込み方って本当に苦手なのですが、それよりも前の「一般人」呼びとそれを汲んだ台詞回し、何よりも今井さんのお芝居のおかげでかなりスッと入ってきた印象。この手のシーンで良いもんみたなぁ、と思えたのは初めてかもしれん。




next mission:自分に降りかかった不幸を力に変えて

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