Case12 衝く
- 2025年12月1日
- 読了時間: 9分
降りそそぐ流星群に乗り 飛べ 飛べ 飛べ 飛べ
【あらすじ】
今回の夢の舞台は宇宙……センター。越雲(こすも)宇宙センターです。無理矢理なルビ、嫌いじゃない。
莫もねむもそこの職員ということみたいです。ねむちゃんのその帽子は……何……?? よく見たら、靴も……何……???
楽しく宇宙について学んでいたのは、宇宙が好きな少年:石井星也。
そこに鳴り響くアラート。そして、落下してきた隕石。
近くに大きなクレーターができて大騒ぎだが、これは隕石の本体ではない。
本体が地球に落ちてくるのは48時間後。
すなわち、48時間以内に夢主を悪夢から救い出さない限り、人類は、地球は終わりである。
Prevent the meteor strike.
【万津莫】
まずは夢の中でバリアの力を行使する莫。
そこに現れたのはノクス。莫を妨害すると、カプセムの中から黒い靄のようなものが出現する。
●「お前は何も分かっていない。カプセムの恐ろしさを。」
帰ってきて、新しいカプセムを引こうとするものの、ガチャを回してのカプセムは出てこない。
●「ここは、君の深層心理が生み出した部屋。カプセムも然り、君の心の影響を受ける。」
「まずは、自分の力でミッションに取り組んだらどうだ?」
ノクスの発言と様子がおかしいカプセムを見てカプセムを信用できなくなったから、それが深層心理に反映されたって感じかな?
莫の疑いによってゼッツの戦力が左右されるのか……。ゼロが妙に威圧的というか、「かっこいい上司」であろうとしているのもその辺起因なのかもね。莫に信用されなくなった時点で、ゼッツルームに出入りすらできなくなりそう。
さて、自分の力で事態を解決しようとする莫は、夢であった少年:星也に会いに行く。
最初は完全に不審者扱いされ、ちゃんと教育を受けていると思しき星也くんからさっさと逃げられたのですが、トラックに轢かれかけた星也をカプセムで助けたこと、夢の中の台詞を繰り返したことで不信感を解くことに成功する。
代わりにカプセムからはまた黒い靄が出てきたし、人助けしちゃったからボールが頭にクリティカルヒットしてぶっ倒れてしまうのですが。
通りかかったらしい美浪と合流し、改めて星也と話をする。
宇宙が好きで、将来は宇宙飛行士になりたいと思っているという星也。
⭐「隕石、落ちるよ。2030年に巨大隕石が地球に衝突する確率が1%だって」
深刻そうな星也の訴えを否定することなく笑顔で聞き、将来は宇宙飛行士になりたいのか、と問う美浪。
⭐「……なれないよ。僕なんか」
●「なれるよ。宇宙が好きなんだろ。それが一番の才能だよ」
●「小さい頃から好きだったの?」
⭐「プラネタリウムに連れてってもらってた。」
「越雲宇宙センターの近くの。広くて不思議な宇宙が大好きになった」
星也が夢主でほぼ間違いない、そして心の扉はおそらくそのプラネタリウムにある。
莫はダッシュで帰宅、美浪に怪しまれながらも19時に就寝する。
残るは36時間。
夢の中。莫はねむと共にプラネタリウムに向かう。
が、プラネタリウムで心の扉は見つけられないまま。
しかも、隕石本体と一緒に降ってくる小さい隕石も容赦なく地球に降り注ぐ。
隕石を止めるため走り出す莫の前に立ちふさがるのは、相変わらずノクスだった。
●「不思議に思わないか? 人類存亡の危機に関わる任務を、一般人のお前に任せる。そんなCODEの異常さが」
●「別に。CODEは俺の夢が生み出した組織だしな」
●「CODEは現実の世界に実在する。お前が生まれるより、もっと昔からな」
「お前はCODEのことが何も分かっていない!」
「自惚れたお前に、思い知らせてやる」
●「──偽装」
先日、例の国家機密から取り出したベルト:ナイトインヴォーカーとイレイスカプセムを使い、偽装変身。
一瞬透明化したあとに現れたのは、銀色に輝くメタリックなボディの戦士。ノクスナイトの誕生である。
莫も変身して対抗するが、戦力はノクスナイトの上っぽいですね。
とはいえ、夜の闇の中、体が光るゼッツと、その赤い光を反射して赤く輝くノクスナイトの組み合わせはかなり好きです。映えるねぇ。
ノクスナイトが司るのは「消去の力」だそうで……不穏だ。
●「隠されし悪夢を見るがいい」
ノクスが銃口を向けた先はバリアカプセム。
正確に撃ち抜かれたカプセムの内部から出てきたのは、例の黒い靄に包まれたゼッツの姿。
凶暴化したようにゼッツに、そしてノクスナイトに襲い掛かってくる。
●「かかってこい、“ナイトメア”」
ノクスが靄状のゼッツを相手取り、勝利。偽物のゼッツは塵となって消えた。
煙のような爆炎が独特で良いですね。
鼾+蝶で散るナイトメア然り、敵の散り方が素敵なんだよなこの作品。
●「カプセムは悪夢を叶える力。それが真実だ」
【南雲なすか】
夢の中と同じ場所にクレーターが発生したことを把握し、富士見と共に莫と情報交換。
相変わらず夢の話かと呆れた態度は崩しません。
とはいえ。
●「小鷹さんは、どこかで生きているかもしれません。寝たきりのまま、ずっと悪い夢を見ているのかも」
●「莫の言葉を信じるのか?」
●「自分でもどうかしているとは思うんですけど、操作を通じて、ブラックケースが改善していくのを見てきたので。……万津さんが言うように、人類滅亡のブラックケースが起きようとしているなら、止めないと」
少しずつ、確実に、良いコンビになっていますね。
【富士見鉄也】
莫から、小鷹賢政と酷似した男が、ノクスとして夢の中にいることを聞かされる。
しかし、富士見はそれを一笑に付す。
●「あいつは、正義感に満ちていた」
今ではナイトメア狂いな富士見さんですが、実は3年前はそうでもなかった。むしろ、スタンスとしては南雲のそれに近かった。
ある日、小鷹から渡されたスケッチに描かれていた謎の怪物の姿。
説明を受けるが、夢の中の話として流そうとする。
●「じゃあ、賭けますか? もし実在したら、一杯奢りで」
●「一杯と言わず、一生奢ってやるよ」
●「……やめましょう。あんな悪夢を経験するのは、自分だけでいい。許すわけにはいかない。人の夢で、好き勝手に暴れるナイトメアを」
そんな彼が、ナイトメアに加担するわけがない。
富士見はそう言い捨ててゼッツルームを後にする。
今、彼が執拗にナイトメアを追っているのは、あの時の後悔があったから。
●「俺が信じていれば、あいつの身の危険を察知できたかもしれない」
【万津美浪】
兄に振り回される妹。
今引っかかっているのは、兄の言う「国家機密」。
兄が夢の中へとダイブしてしまった隙に部屋に潜入。
クローゼットをいろいろと弄っているうちに、ゼッツルームへの入り口を見つけてしまう。
中に入ると、そこにいたのはゼロの姿。
納得のいく説明をしてほしい、という目で彼を睨み付ける美浪に、ゼロは告げる。
●「君の兄は今、極秘任務を背負っている。」
【以下雑記】
💤小鷹さんとノクス。正体はどうあれ、演者は間違いなく同一人物なのですが、表情が違いすぎて見るたびにびっくりする。同じ顔なのに確実に違う顔なんですよ。仮に小鷹の身になんらかの事件が降りかかってノクスになったとして、その「事件」は彼にとって本当につらいものだったんだろうなぁ、というのが察せられる。修羅場をくぐった人の顔だもん、確実に。俳優さんすごい。
💤星也くん。同級生にいじられているシーンがありましたが、いるよなああいう子……になった。なんで同級生をいじる小学生の解像度がこんなに高いんだ。
蔑称の「宇宙クン」だの、「お前だけ月に移住しろ」だのという小学生の語彙力はどこで仕入れてくるのかしら。
💤そのあとの、「隕石衝突確率1%」で震えているのもまた小学生らしい。小学生くらいって確率のことがよく分かっていないから「0%じゃない」「100%じゃない」だけで大騒ぎするし、実際より深刻にとらえちゃうんだよね。
ちなみに調べたところ、直近で地球に来るかもと言われていた隕石「2024 YR4」の衝突確率は2025年2月時点で3.1%らしいです。3倍だよ星也くん。
なお、NATIONAL GEOGRAPHICの記事では天文学者たちのデータ収集により確率は0に近づくことが予想されるため一般市民が何か対策を講じる必要はない(要約)と記載されているし、実際この記事が出た8日後には実質衝突確率は0%と明言されてますからね。補足データにより確率を高めに算出→データが集まって0に落ち着く、というのはよくあるプロセスなんですって。
💤人助けをしたせいで倒れた莫。
倒れる前のカットで、丁寧にボールを打つバットの音がSEとして挿入されていて笑ってしまった。
💤ゼロ。
手に持っていたのは透明なカプセム。
「まだ彼に与えるのは早い」と呟いていましたが、果たして。
💤カプセムの不穏さが描かれた今回のお話。
個人的にはカプセムは悪夢をカタチにするものだ、という話はそこまで驚きではないかな。メタ的にライダーは敵と同じ力を使って戦うもの、っていうセオリーもあるけれど、そもそも「夢の力を現実にする」というのは既に描写されていたし。
💤ただやっぱり初回から気になっているのは、「悪夢ってなんだ?」って話なんですよね。
いやまあ、悪い夢ですよ、そりゃそう。でも今のところ、この作品って「夢を悪い方向に拡大解釈しようとしている」わけじゃないですか。初回からずっと。富士見さんの夢で警察署が爆破されたわけだけれど、正直「仕事が嫌になったからもう吹っ飛んでくれないかな~」って考えなんて誰しも1回は浮かんだことあるんじゃないの、と思うのです。もちろんそれが現実になったら大変だから全力で阻止しなくちゃいけないし、その件に関してはゼッツがんばえ~ではあるんですけど。
要は、「無理矢理悪夢を作り出し、それを『悪夢』と呼称する」ことへの違和感がぬぐえないんですよね。人工的な夢を夢としてカウントすることへの違和感。悪夢をすべて悪と断じるような流れへの違和感。そんな感じ。
この辺もう少し情報欲しいな。まだいろいろ情報が足りなくて理論が上手く組み立てられない感じはある。
💤SNS上ではゼッツの情報不足感が話題になっているようで。
そもそも高橋脚本にそのきらいがあるので否定はしませんが、今作に関しては一部わざとだろうなとは思います。
特に、今に至るまで正義がどちらの側にあるのか分からないところとかね。台詞をそのまま信じるならば、ノクスはCODEのエージェントなわけで、そうなるとゼッツチームと敵対しているのは
CODEが何一つ連携のとれていない組織
何らかの原因でCODEが分裂した
のどちらかになりそう、そしてまあまず後者だと思っているのですが、そうなると、本来のCODEの理念から逸脱したのはどっち?となる。
現状、それがノクス側とも、ゼロ側ともとれるような描き方をしているからなぁ。
💤ただまあ、このエンタメが溢れかえったご時世、情報開示ないまま進んでいくとその分離脱されるファンも多くなるからねぇ、個人的にはそこが心配かな。高橋脚本、最終的には全部綺麗に開示してくれるタイプの人だから着地は心配してないんだけどね。
次回:消えるカプセム
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