Case11 腐る
- 2025年11月23日
- 読了時間: 8分
ねえやっぱり怪しいよこの人(人?)
【あらすじ】
ノクスの正体を知り、彼が「エージェント」と名乗ったのを聞いた莫。
彼の隠した秘密を守るため、莫は夢の中と現実とで走り出す。
【万津莫】
夢から醒めた莫は、まずはゼッツルームへ向かい、ゼロに今夜の任務の報告を行う。
ノクス=小鷹賢政の話を伝え、絵画が3枚とも黴てしまった故にミッションの達成は難しいかも、と後ろ向きな姿勢を見せる。
●「本物のエージェントになったんじゃなかったのか?」
まだナイトメアは現実に現れてはいない。だからまだこのミッションは終わっていない。
今晩中ならまだ間に合う。
●「ゼロ、焦ってるの?」
●「いかなる時も、ミッションは絶対だ」
●「そうだけど。そもそも、国家機密ってなんなんですか? ゼロは知ってるんでしょ?」
●「知れば君も重大なリスクを負うことになる。それは避けたい。とにかく、ミッションを遂行するんだ」
ねえやっぱりコイツ怪しいよ。
前にも書いた記憶はあるけれど、莫の行動原理って今のところ「ゼロに言われたから」でしかないのよ。
もちろん彼自身がエージェントとして頑張ろうと決めたのは事実で、それは彼の意思に拠るところも大きいよ。でも、折れそうになっている彼に「折れるな」としつこく言い続けていたのはゼロだからな。なんで彼が折れることをあなたがそんなに気にしてるの? って話なのよね。
南雲さんの連絡を受けて向かった先は、夢主:渥美太郎の自宅だった。
夢の中の豪邸とは違いますが、なかなか広い一軒家に住んでおられる。
部屋の中にいたのは、朝っぱらから渥美を尋問する富士見の姿。
富士見は小鷹に関して渥美に聞き込みに来たものの、渥美は「それならばそちらの持っている情報を寄越せ」とのらりくらり。
もちろん富士見が頷くはずもなく、「尋問」というより「非常識で頑固なおっさん同士の睨み合い」と化していました。
うーん地獄絵図。埒が明かないよこんなん。
莫は夢の中と同様に自己紹介し、夢の中で絵画を守り切れなかったことを詫びる。
絵画がすべて奪われ、腐食させられたことを知った渥美は取り乱す。
🖼「あの絵は私が描いた最高傑作! 芸術家人生の集大成だった」
渥美太郎。彼の職業は画家だった。
しかし、自分の絵が売れなかった彼は、その技術を生かして贋作画家になった。そりゃ、警察に正直に話せないわけだ。
奪われた3枚は、実際の絵をモデルに彼が描き上げた最高の贋作だった。
そして、その贋作作成を依頼してきたのは小鷹賢政。
彼を「先生」と呼び、かなりの厚みのある封筒を渡して依頼してきた。
(ちなみに、それを複数個所に寄付したのはもちろん小鷹本人。自分の所有物を寄付したわけなので誰にも文句をつける筋合いはない訳で。やっぱり渥美さん、やばいおっさんだ……)
●「あの国家機密だけは、絶対に守らなければならないんだ」
さて、肝心のその中身は頑として口を割らない渥美。
睡魔に負けた渥美さん。そんな彼の体には黴が生え始めていた。
心の扉の最後の1枚。今までは「絵が盗まれること」が恐れていたことだったのに、最後の1枚が単に自分の身の安全というのが何とも。人間臭くて俗っぽいのが渥美の人間性をよく表してるなぁと思うのです。これぞ深層心理というか。
ゼロに乗って大急ぎで帰宅した莫。
ベッドに飛び込んだところで、美浪がやってくる。
●「国家機密なんて、俺には荷が重いかもしれないけど、誰かを助けることなら、できるよな」
●「いつもやってきたでしょ? 雷に撃たれても、隕石に衝突しても、懲りずに。」
●「そうだった。やっぱり、夢だけにしとくよ」
再び夢の中へ。件の絵画はいつの間にやら盗まれてしまったようです。
現場にいたゼロは、「国家機密を取り返せ」とそればかり。
人命優先の莫とはややすれ違いが発生している。
ゼロの指示を無視し、まずは渥美の元に走る。
●「Get back the national secret and Dream man.」
うんうん、それでこそ主人公だ。
まずはエスプリムバリアフォームで渥美を守りつつ戦闘。
小さくなったモウルドナイトメア相手に使ったのはワンダーカプセム。
パラダイムワンダーフォームの登場である。やはり、ノクスが把握している4種のどこにも当てはまらないフォームが出てきたねぇ。
モウルドナイトメアと同じサイズに変身して戦闘。
リアルの映像としっかり組み合わせながらの戦闘は夢の中らしさもあり、視覚的にも楽しくて見応え良かったですね。
最終的には粒子サイズになり、増殖したモウルドナイトメアを一斉に撃破したのでした。
残るは国家機密のみ。
こちらは、前回の夢の時に莫はゼッツセンサーを使ってノクスの足取りを追わせていたので、そこを追うのみ。エージェントらしくなってきたぞ。
メカメカしい扉の先にあったのは、狭いもののお洒落な、アンティーク調の空間。221Bの概念って感じ。今作、こういう「秘密基地」空間のつくりが上手すぎる。浪漫しかない。
ボードに貼られた資料は……なんだこれ。一時停止して見てみたけど、東京都の地図以外には何の見覚えもない。
大事そうなファイルは莫の制止で中身が見えなかったため、本当に何も分からなかったな。
●「ゼロ、国家機密ってのは、これのことか?」
「Mission, complete.」
しかし、ゼロが眺めていたのは、何も置かれていない空間で……
【ノクス】
日付を跨ぐことで上手く絵画を回収したノクス。
黴た3枚の絵になにやら薬品をかけると、絵の中から何かが浮かび上がり、それは花のかたちとなり、さらに扉に姿を変える。
この3枚、色が光の三原色だったのが少々意外。絵なのに。電子的な何かに関係があるのかしら?
ノクスの口ぶりから察するに、
現実でノクス(=小鷹)主導で国家機密を渥美に仕込ませ、絵画として散逸させることで機密を守った。
その機密を知っている渥美の夢に干渉することにより、国家機密を夢の中に顕現させた。
という手順を踏んだっぽい?
ややこしいけど、なるほどという感じではある。
その夜、ノクスは屋上に立っていた。
手元に置かれていたのは、あの空間から唯一持ち出したジュラルミンケース。
中に置かれていた、石化した何かに使ったのはリカバリーカプセム。
「修復」されたそれは、白いゼッツドライバーとカプセムであった。
●「報復の時だ」
というか、ずっとうやむやにされている感じがあるんだけど、ノクスが国家機密を手にすることの何が問題なんだ?
出ている情報を整理すると、
国家機密を仕込んだ人=小鷹賢政=ノクス
国家機密を奪った人=ノクス=小鷹賢政
よね?
国家機密、どこにも流出してないよね?? 何の問題があるんだ。
もしかして「国家機密(とされているアイテム)を奪還せよ」というニュアンスで喋っていたのか、ゼロは?
だとしたらあまりにも話し方が雑じゃないか、という気がするが。
ノクスに力をつけられると“ゼロが”困る、というのは何となく分かるしそれは良いんですけど、やっぱりゼロの焦り具合と、こちらから見えている事実との間に乖離があるのよねぇ。何隠してるんだ、あの人(人?)
【以下雑記】
💤南雲さん。当然と言えば当然ですが、まだ「夢の世界」などなどの話は信用してない様子。
莫が夢の中で撮影した写真は彼が実際に撮影してきた写真かなにかだと思っているのかしら。それはそれでもう少し疑問を持ってほしいところではあるが。
前回のレストラン回でも、不器用ながら富士見に歩み寄る姿勢(ハイキック)が見られたので、完全に莫や富士見と信頼関係を築けるところまであと一息、みたいな感じはある。
💤そして南雲さんと莫との会話パート、結構好きだなあと最近思う。夢の世界を知っている人と信じきれない人とですれ違いはあるものの、2人とも根本的に落ち着いて、理性的に話ができる人なので、会話にすれ違っている感がないんですよね。
それ故に、南雲さんのスタンスも夢の世界を「信じられない」から「信じたい」にじわりと変わっている感じがあるのは否めない。
💤というかこれを書いていてふと思ったのですが、南雲さんのレギュラー陣との関係って、莫とは「能力には懐疑的だが人としての信頼関係は構築できている」、富士見とは「人としての信頼関係はあと少しだが、能力は認めている」って感じがあるね。真逆なんだ。
💤今回登場したアイテム:「徹夜野郎MAX」。眠気払いの栄養ドリンクですね。
今回何度か莫自身が口走っていましたが、今作「夢主に寝てもらわないと話が始まらない」ので、この手のアイテムが完全に敵となるんですね。新鮮で面白い。
そんなアイテム自体が夢の中に出てくるの、演出として結構好きよ。
💤今更ながら気づいたのですが、「富士見鉄也」って「徹夜」から名前を取ってるのか。
夢の世界を一番信じている一般人が、最も眠りから遠い名前なの面白いね。
💤「国家機密」。そう言われた美浪が手を伸ばしたのは、「絶対に開けないで」と書かれているクローゼット。
気になりつつも絶対に開けないのが美浪の良さだと思うのです。
彼女が夢の世界のことを知る日は来るのかしら。
Your next mission:宇宙キター! はもう今の子たちには伝わらんのよ
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