1話
- 2024年7月16日
- 読了時間: 4分
ようこそ、修羅の国へ。
ヤバイ仮面は、本当の宝を手に入れた。
いつものようにドゲンジャーズにけちょんけちょんにされ、煽られながらもそう言い切る。
これが福岡の日常。ドゲンジャーズは強くなった。
では、5年間やられっぱなしのヤバイ仮面は?
……タダでやられていたわけではなかった。
ドゲンジャーズでオーガマンを除いて一番強いであろうフクオカリバーを吹っ飛ばし、彼は高らかに宣言する。
時間を手にし、経験を手にしたのだ、と。最も成長したのは自分だと。
この5年間のテレビシリーズとステージで手に入れた特別フォームを次々に惜しみなく披露し、ドゲンジャーズを蹂躙。
相変わらず1話目に全予算を注ぎ込んでいるのではなかろうかという迫力と見応え。最高だぜ……。
おちゃらけた悪役の本気ボスムーヴからしか得られない栄養ってあるよね。
ルーキーの攻撃すら耐えたヤバイ仮面は新たな姿を披露。
真っ白なスーツに身を包み、高笑いと共にドゲンジャーズを一掃する。
彼は9つの姿を手に入れたのである。これまでの時間という宝を糧にして。
そして高らかに宣言する。
「こっからが本番だー!!!」
いよっ!!!社長っ!!!!
さかのぼること約1年、昨年の6月末。
(おそらく前シーズンがひと段落したころ)
社内で自分の新たな姿が増えていることに大はしゃぎの社長。
有頂天な彼にハテナは問いかける。なんのためにドゲンジャーズを倒そうとするのかと。
社長の目的は世界征服。だが、ハテナの指摘で自分たちが200以上の国を統治せねばならないこと、しかし自分たちが英語も中国語も話せないことに気が付いたため、日本征服に夢をチェンジ。
が、日本は日本で国債が大変なことになっている。国債すら知らなかったヤバイ仮面は撃沈。
ドゲンジャーズを倒すことにばかり夢中になり、その先はおろそかになっていたこをを真面目に反省した社長。スケールは小さく、現実的な夢を追うことにしました。それでこそ社長だぜ。これを大賀薬局の持ち物件でやってるんだから面白いよな。
彼はそれから、経営者として自分を見つめなおした。夜遅くまで、意識高い系の本も読んだ。
そして気づいたら、白くなっていた。
……それは「燃え尽きた」と言うのではない?大丈夫??
というかそんなことより()メイド執事さんのカバンを見てください。なんて可愛いものをお持ちで。これがギャップ萌えですか。
そんなわけで、彼は9つ目の姿、「ヤバイ仮面ホワイトカラー」となったのであった。
「もうなんて言っていいかわかりません!」
生まれ変わったヤバイ仮面が行うのは今までのような悪事ではない。
麗しいメイド執事さんが解説。
彼が始めたのは経営。
メイド執事主催、ぼったくりメイドカフェこと「世紀末メイドカフェ修羅BAR」
ネクタリス主催、文字通りの自家発電の「修羅電力」
ウザギ経営、ぼったくりの「修羅場建設」
それに「阿修羅動植物園」「Buttonderassyal」「シュラバーランド」「真剣ゼミ」と目白押し。経済面からの侵略である。
な、なんだってー?! ドゲンジャーズはもとは企業マスコットなやつらもけっこういるんだぞ。大変だぞ!!
もちろん戦力もシンプルにパワーアップ。
ホールディングスとなった悪の秘密結社は強い。
さて、そこに満を持して登場したのはもう一人の社長、オーガマン。
勝利確定演出である。プリキュアオールスターズにブラックとホワイトが出て来た時の安心感と同じアレである。
そんなオーガマンとヤバイ仮面。
頂上決戦の結果は、双方の本気を出した結果両名ともその場から消失する、という結果に。
それ以外の仲間たちも皆、2人の衝撃波で散り散りになってしまったのでした。
メイド執事さんは勝利宣言と共に「修羅の国へようこそ」と言い残して退去。最後までなんと麗しい。
残されたルーキーこと田中次郎。
オーガマンが残した武器を手に、仲間たちとの合流を誓う。
そう、5年前のあの頃のように。
一方その頃、オーガマンは。
吹き飛んだ宇宙でうろたえていました。
ということではじまりました、ドゲンジャーズ5作目!
ずっとまってたよ!もうすっかり年1の楽しみになったなぁ。まだ10時枠は気が重いみたいだけれど。
5年目にして原点回帰の香りがすでに。
次郎主人公、みんなと合流、といったテーマからすでに楽しみです。みんなの変わったところ、変わっていないところが見えるのも楽しみ。
今回は福岡要素はあんまりなかったけれど。
就職を機に上京してきた修羅の国の人間として、なつかしさに浸る時間になるんじゃないかなぁと思っています。
とはいえ、ですよ。
メイド執事様あんなにお美しかったでしょうか。
久しぶりに動いてしゃべっているところを拝見しましたが隅から隅までお美しくてドキドキしちゃいましたよね。
は~~好きだ~~~。
次回:ヒーローは何度でも死んで蘇る
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