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9話 届け屋たちのハンドル

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2024年4月28日
  • 読了時間: 3分

ブンブンジャー結成おめでとう!!




タイヤの夢と負傷を受けて動揺する一同。

この動揺しているメンツに調さんも普通に入っているの良いな、と思う。

着々とこっち側の人間になっている。


険悪な雰囲気の中、ISAは2度目の解散命令を発動。

ニュアンス的には「クビ」のほうが強い気がしなくもないけれども。



ようやく声を上げたのはブンブン。

自分とタイヤとの出会いを語る。


そもそも、BBG出場を目標にしていたのはブンブンの方。

レーサーだった彼は事故によりその免許が剥奪される。

失意のまま宇宙を漂った果てにたどり着いた(というか墜落した)のが地球。

最初に出会ったタイヤが彼を回収して修理してくれた。

空から降ってきた謎のメカを見て冷静にレッカー車呼ぶか……になるタイヤが怖いよ私は。


ブンブンの事情を聞いたタイヤは、自分がレーサーとして、ブンブンがメカニックとしてBBGに出ることを提案。

彼の夢をかなえることこそが、届け屋としてブンブンの夢を届けることだ、と。



目を覚ましたタイヤ。

基地に戻ってくると、全員マッドレックス討伐のために出陣した後。

唯一残っていた調さんは、タイヤにあぜそこまでするのかと問う。

タイヤの答えは「届ければわかる。」



苦戦する4人のもとに、真っ赤なスポーツカーが到着。

運転席から高らかに「お届け物です!」と宣言する調さんと、助手席から降り立つタイヤ。

まさかここで、調さんもほかの4人と一緒に「ブンブンジャーの一員」といっても差し支えない演出を挟んでもらえるとは思っていなくて、すごくうれしかった。

戦闘員ではないのでアプローチは違えど、こうやって仲間として扱ってくれるの好きなんだ。


決着をつけに来た、と仲間を庇うように立つタイヤに、4人はNOを突き付ける。

自分のハンドルは自分で握る。勝手にタイヤが頑張るのは許さない。


5人横並びでの変身で再スタート。

連係プレーで華麗にマッドレックスを追い詰め、巨大戦では駆け付けたブンブンカーの応援を力にして圧勝。

マッドレックスは、ボスには彼らは敵わない、と言い残して爆散したのでした。



帰還後は全員でいつも通りカレーでお祝い。

いつもの仲良くて平和なブンブンジャーが帰ってきたのでした。



いやぁよかった。

別ジャンル見てて最近気づき始めたのですが、成長は常にいいものとは限らないというか、決して前に進まなくてもいいんだなって。

今日の4人の啖呵も、結局彼らが加入した時のソレと何も変わってなくて、むしろ改めての決意表明に近くて。

それでもそうやって、お互いに自分たちのいる場所や見ているものを共有することで仲間になっていく過程っていいなぁって思いました。


あとは回想のタイヤのお芝居ね。

ちゃんと若くてビビったよね。


とはいえ、なんで免許が「剥奪」されたのか、とか、なんで運び屋やってるのか、とか、まだ不透明な部分も結構あって、それが私は楽しみです。




次回:はじめてのおつかい

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