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40話 はかれない男

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2024年12月8日
  • 読了時間: 4分

間違いも失敗も肯定して乗り越える




町を歩いていたシャーシロ。

彼を発見したのはミラ・錠・玄蕃、そしてブンブン。

前回逃げも隠れもしない、と宣言したブンブンはその言葉通り、今までと変わらずお出かけをすることにしたそう。

一応、警備として錠たちがついているというわけ。

ちょっと不服そうだったのに、タイヤの許可があると知ってじゃあ……まあ……みたいな顔をするシャーシロである。


ちなみに、今日のお出かけ理由はべろーらーのファンミだそうです。




そこに1人の男の子がやってくる。

彼の名前はイツキ。ブンブンジャーに、特に、クールでかっこいいブンブルーに憧れて、弟子入りしたいという。

全員から「クール?」と懐疑的な目を向けられたシャーシロですが、なんと敵前逃亡。師匠役は錠に押し付けます。

続いてクールで冷静で仕事人な玄蕃はというと、ブンブンと共に逃亡。べろーらーの方が大事なのである。




ということで、イツキは仕方なく錠に弟子入りする。

困惑しきりの錠でしたが、彼なりのヒーロー活動を見せることにしました。


まずは街のパトロールへ。

お年寄りの荷物を運び、壊れた自転車を直し、逃げた犬を捕まえ、川に落ちたボールを拾う。……寒い中でこの撮影、お疲れ様です。


あまりにも地味な活動に、イツキは既に失望。

全然ヒーローじゃない、ブンブンジャーとしてのヒーロー然としたところを見せてほしい、と。


そこに、女性の悲鳴が。

駆け付けると、ひったくり犯に襲われた女性が。

咄嗟に犯人を背負い投げする錠でしたが……なんと、これはドラマの撮影。

犯人役の永徳さん、渡辺監督に「お前も軽々と投げられてどうするのよ?!」とよくわからん怒られ方をしていて笑う。



このあるまじきミスに、さすがにイツキは限界だった。

「ヒーローは間違えちゃいけないんだ!」

と言い捨てる。


思い詰めた様子のイツキ。

彼には弟がいる。

公園で遊んでいた時、弟のリクエストでジュースを買いに行った。

その間に1人で遊んでいた弟は遊具から落下して救急車で運ばれる事態となった。

自分が目を離してしまった、その間違いさえ起こさなければ、弟は無事で済んだはずだったのに。




そこに現れたのはタイジュウケイグルマー。

他人に見られたくない数字を可視化するという、これまた地味な能力持ちの怪人である。


全力で一緒にファイティングポーズをとるイツキを一旦避難させつつ、戦闘開始。

……が、先にミラが被害に遭ってしまう。

運転屋:ミラ、なんと6回も免許試験に落ちていたことが判明。それは……運転してはいけないタイプの人だよ………・…。

というか最近のトレンドなのか? 免許すんなり取れない系ヒロインって。


さらに、錠は、過去のテスト最低点数-10点を暴露される。それは本当にどうやったんだ。

しかし錠はへこたれない。

最後におねしょした年齢が13歳とバラされても、社会の窓が今までに煩悩の数だけ開いていたことがバラされても、貯金が2,024年しかないことがバラされても。


流石に堪えたのは、大きな間違いを犯した年齢、「9歳」。

ある朝、彼はボヤ騒ぎを起こした。

原因は石油ストーブの上にかけられた父親の上着。

朝は寒い、とこぼす父親の上着を温めてあげようとしたらしい。9歳の知識に、「引火」なんて概念はない。

父親は行動理由が善意から来るものだったことを知り、「何がダメかは親が教えてやらないと分からない」と反省した後、錠に告げる。

これからも優しさを失わないでほしいこと。間違いを恐れてはいけないこと。


「怖がって何もできなくなっちゃ、人生もったいねぇだろ」


●「俺も君も、この先たくさん間違える。中には取り返しがつかない間違いがあるかもしれない。でも、怖がって自分にブレーキかけるのはもったいないよ」

「100点満点の正しいヒーローなんていない! 自分の心が向いた方に100%のアクセルを踏む!」

「君は、君のなりたヒーローになるんだ!」

「間違いから学べばそれは間違いじゃない!」



ここからは100%のアクセルを見せる戦い。

遅れて仲間たちも参戦。

錠のバクアゲブンブンフィニッシュで勝利。

巨大戦では、2000t以上の車は立ち入り禁止、というルールに苦しめられるも、遅れてやってきた始末屋組が烈車合体。

「車ではなく電車だ」と屁理屈をこねて強行突破して勝利。




その後。

玄蕃とブンブンはみんなにべろーらーグッズをお裾分け。

そして錠は、イツキ鏡台を影ながら見守っていたのでした。彼、無事に錠に弟子入りしたようです。




次回:予告から既にものすごく嫌な予感しかしない。荒れたらすみませんほんとに

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