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38話 三下の誓い

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2024年11月25日
  • 読了時間: 5分

三位一体! It’s show time!!




【あらすじ】

今から少し前のこと。

ヤルカーは黄昏ていた。適当にこき使われている今の自分に悩んでいたと。

そこにやってきたのは、愛車をレッカーされたデコトラーデと、全財産をすられたイターシャ。

失うものは何もない3人。彼らは一緒に走って、走る理由を見つけようと誓った。

こうしてサンシーターが結成されたのである。


そして現在。




【サンシーター】

間もなくスピンドーが地球にやってくる。

ということでその準備に励むサンシーター。



そこにやってきたのがヤルカーによく似た男。メタ的な話、もう1つのヤルカーのフィギュアにいろいろアクセを付けた存在。

その名もウェイウェイ・ヤルカー。ヤイヤイ・ヤルカーを迎えに来たという。

「エリートたちが走る出世街道に!」


ヤイヤイとウェイウェイは惑星ヤルカー出身の疾走生命体。走ることを使命とする一族である。

その証として「トサカー」という鶏冠が存在する。


ヤイヤイは惑星ヤルカーでは伝説になりつつある存在。

なんでも元気すぎて、生まれてすぐに星から飛び出ていった子がいたという。それが彼なのではないかと。

飛び出した過程で流れ星か何かにぶつかり、トサカーと記憶をいっぺんに失ったのではないか、というのがウェイウェイの見立て。


天才と言われている彼だからこそ、今からでもエリート街道への道を進んでほしい。

そのために一度母星に帰り、ハシリヤン・ハイスクールに入学しないか? そんな勧誘ががウェイウェイの目的だった。



エリートのすごさを知らしめるため、ウェイウェイは「エリートイグニッション」を披露する。

一度に2体の来魔獣を発生させ、彼らを強化してギャーソリンを日本全土規模で発生させ、それを自力で回収。

格の違いに震えるサンシーターたち。エリートの実力に目を輝かせるヤイヤイ。


それを踏まえてエリート街道に勧誘されたヤイヤイの答えは、

「でもカーだけなんて……」


デコトラーデとイターシャは目を見合わせて頷く。

「「今日をもってサンシーターは解散します!」」


仲間が成長する機会は止めない。むしろ応援する。

自分たちだってきっといつかは追いつくから。


そこに現れた先斗たちにも、珍しく自ら立ち向かっていく。

真っすぐで仲間想いな2人。いや、熱いな。またここで結構アウトロー感のある先斗を当てたのが良い味出してる。ますますどっちがヒーローか分からなくなる感じ。この3人だけで完結している絆が好きなんだ。



デコトラーデとイターシャはブンブンキラーロボで出撃。ウェイウェイも同乗してお手伝い。

戦闘準備して一番に言うことがヤルカーへの餞なのがまた、良いよね……。


目に涙を浮かべつつ、母星へと走り出すヤイヤイ。

走りながら脳裏に浮かぶのは、3人一緒に走り出してからの愉快な思い出の数々。

間もなくエリート街道への分かれ道。……エリート街道って本当にそういう道があるんやな。



その頃、サンシーターたちは始末屋組と対峙していた。

エリートなウェイウェイのヘルプによって若干手こずるも、空中戦に持ち込んで追い詰める。

ウェイウェイはこの状況にイライラを募らせる。足を引っ張る2人に我慢ならない様子。

適当な彼らの戦いぶり、それゆえに上がっていく損耗率にしびれをきらして敗北を悟り、そのまま逃亡。損切りが早すぎる。

とりあえずメンチ切って見せる2人、君たちのそういうところが好きだよ。



「スーパーエリートはお高く留まりすぎてノリが合わないカー。こっちから願い下げだカー」

「2人はカーがいないとダメそうだし、仕方ないからまた一緒に走ってやるカー!」


サンシーター、再び集結。

3人で名乗りを上げ、気合とハッタリで立ち向かう。


……が、所詮はハッタリ。合流したスピードルと共に立ち向かってきた始末屋組の前に散ったのでした。

「「「おつかれサンシーター!!!」」」



いやあ良かった。

3人の絆がしっかり見られて満足。

やっぱり彼らってやっていることに目をつぶれば本当にヒーロー然としている人たちなので……。

倫理観が終わっているのも、雑に言うなら育ちの悪さというか、正しいものを見ることができないまま過ごしてしまった故のものなのだろうなぁと。

なにかしらのきっかけでより良い道を教えてもらえれば……と思ってしまう。




【以下雑記】

🚙監視対象になったことで、監視カメラがあるのではないか、と不安になるミラと錠。一応、基地は前回の偽物騒ぎをきっかけにセキュリティを強化したとのこと。そして紆余曲折あり、「監視されているならカレーを食べているところを見せつけてやろう」ということになりました。どうして??


🚙「スーパーエリート」に勧誘されたヤイヤイ。聞き返す彼の字幕が「スゥパァエリィト?!」で笑ってしまった。こういう細かい表記の違いに弱い。


🚙勝手に出動したブンブンキラーロボ。燃料とかの経費は全部ISA持ちだということが判明してちょっと笑った。その辺もちゃんと考えられてるんだ。

裏返せば、内藤氏が「まあ自分の持ち分じゃないし」って言っちゃうくらい(もしくはより強いロボをたくさん抱えているのでそれ以上)のコストを約1年全部ポケットマネーから出しているであろうタイヤくんの財布事情、すごすぎませんか


🚙遂にスピンドーの右腕:グランツが参戦。一撃でエリート産の来魔獣が塵と化すの、圧倒的強者感があってよき。すらっとした軍人然としたフォルムがカッコいいなぁ……。

今回は戦闘にならなかったけど、次回以降全面対決になるのかな。だいぶ手こずりそうな気配するよね。


🚙今回の敵幹部みんなペット持ちだけど、グランツさんも肩にペット連れてますね。幹部とペットの会話シーン、個性が出てて好き。キャノンボーグさんだけペットいなかったけどなんでなのか地味に気になるな。


🚙今日全体的に悪い意味での「瞬瞬必生」じゃありませんでしたこと? サンシーターの出会いもヤルちゃんの過去も適当っていうか薄くて、あ、これ後付けで適当に考えたな~と思ってしまった。長期放映番組でバックボーン適当にしたら駄目だよ……。適当にするなら触れないくらいの気概がないとすぐボロでるからさぁ。

全体的に3人の絆が感じられるいい話だったからこそ背景の薄さが目立ってモヤモヤした話だったな。




次回:ラスボス襲来

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