9話 友情バズーカ

スローペースでも物語は進む……！！

マリンワールド海の中道……ではなく、宇宙船内部。

オーガマンとヤバイ仮面は戦闘を繰り広げていた。

真面目な話、夜の水族館を宇宙船に見立てるの、めちゃめちゃにセンスがあるな。

暗い館内とか水の光がこの世のものではない感じを出してて最高。

ただ、展示パネルっぽいものが布で雑に覆われてたのはさすがに笑ったけど。

一方、地球。

悪の秘密結社の空気はギスギスしていた。

戦いたいネクタリスと撤退を指示したメイド執事の対立が主な原因。

メイド執事は仲直りを提案し、社長が返ってくるまでは自分に従ってくれないかと頼む。周りもそれに同調する。

が、代理はハテナがふさわしいとネクタリス。ついでにメイド執事は社長のスケープゴートにしかならないと言い放つ。その言い方も、「ゴート」＝「ヤギ」という言葉選びも最悪。

バチ切れたメイド執事はネクタリスと乱闘をスタート。

この場は八つ当たりされたシャベリーマンと仲裁に入った修羅王丸のおかげで一旦は収まったものの、メイド執事は悪の秘密結社を出て行ってしまう。

その頃、田中邸。

エクスの記憶復活を祝ってパーティーが行われていた。

オーガマン以外全員が合流したお祝いも兼ねているっぽいです。

ということで、スポンサーの商品紹介タイム……ではなく、パーティーが終わった後。

片付け担当の次郎と、寝てしまった本日の主役のエクス、そして自称非戦闘員のキタキュウマンだけが家に残っていました。

他のみんなはオーガマン捜索へと出かけて行った模様。

久しぶりの、2人だけの静かな時間。

思い出話に花を咲かせる。

例えば、１期で珍しく熱くなったキタキュウマンと喧嘩したこととか。まあ、新規視聴者に優しくない話なのでキタキュウマンは忘れたみたいですが。

あと、キタキュウマンが「立派なヒーローだ」と泣きながら言ってくれたこととか。なおそっちはキタキュウマン聞こえてないと思っていたみたいです。そして他言無用らしいです。なおエクスくんバッチリ聞いてました。いいぞいいぞ。

そこに来客。

玄関に立っていたのはなんとメイド執事。

珍しくしおらしい感じの彼を2人は招き入れる。

悪の秘密結社側の事情を知った2人。

そういえばヤバイ仮面も行方不明なのってドゲ側は知らなかったんだったね。

こんなことで後れを取りたくない、と言うメイド執事に、キタキュウマンは「ネクタリスとどうしたいのか」と問う。難しく考えず、シンプルに、思うとおりに生きる。で、たまに今できること以上のことに手を伸ばす。

途中で照れ臭くなっちゃったキタキュウマンですが。

次郎くんも、ともにいるからこそ、仲間と喧嘩する時間が一番大事だと言い添える。

起きていたエクスも同調。

「……いつから起きてた☺️？」

キタキュウマン怖いよキタキュウマン。

どこからその金属バットもって来たんだよキタキュウマン。

そんなところで北九州の血が騒いでどうするんだキタキュウマン。

暴力に訴え始め、わちゃわちゃしている3人を見て、小さな声でお礼を言ってメイド執事は田中邸を後にする。

なお、しょうもない争いはというと、次郎くんがキタキュウマンの素顔ポスターを人質にとって攻勢に転じておりました。

イケメンは罪深いぜ。

悪の秘密結社に帰還したメイド執事。

思い切ってネクタリスに声をかける。

まずは仮面を取る。

…………なんですかこの美人は！！！

お肌真っ白でお綺麗！！！ でもってアルカイックスマイル！！！口元がお美しすぎる！！ あとこれ言ったらメイド執事さん怒りそうなんですけど、目元がすっきりしたおかげで山羊目が強調されてるの良すぎる。ミステリアス度合いアップでめっちゃ綺麗。

なんでそんな綺麗なお顔を隠していらっしゃるんです？ あ、綺麗すぎるから？ 仕方ないねそれは。うん。

閑話休題。

メイド執事は、社長不在のこの局面をどうにかせねばと空回りしていたと打ち明ける。

代わりに、仲間がいることに頼れず、不安をぶつけてしまったと。

ネクタリスも同じ状態だったんだと打ち明ける。

素直に「すまなかった」と頭を下げる。

無事に仲直りが済んだところで、あえて席を外していた社員たちがクラッカーと共に全員集合。

シャベリーが饒舌で楽しい。早朝バズーカのパロをしたかったそうです。そうかいそうかい。

悪の秘密結社、リアル同僚さんなこともあって普通に仲良しで楽しそうなのが良いんだよねぇ。

そして2週連続でシュラシュラ♪するとは思ってなかったよ。

さて、雑に宣伝を挟んだところで。

メイド執事はこの後の方針として、「絶対に契約をとれる方法」を提案する。

「契約が取れるまで」「帰ってこない」「です」

夜の博多。

見える景色と背景からして、つばめの杜広場なんじゃないかって気がしますが。

ネクタリスとメイド執事はメガホンを片手に立っていた。

ドスの利いた声ということでネクタリスが放送を担当する模様。

しかしここでネクタリス気づいた。メイド執事の背中に紙が貼ってあることに。

「メイド執事へ

仲直りして泣いちゃった時用の紙

（食べちゃダメだよ？　ヤギさん？）」

さっすがキタキュウマン、いつ何時も煽りを忘れない男！！

メイド執事、キレた。

メガホンを奪い取ってドスの利きまくった声で叫びまくる。

明朝、いつもの採掘場で10時に会おう。最終決戦だと。

1期のセルフパロにして最高の仲直り！！

その頃。

宇宙船内で高笑いを上げる宇宙人。

一体地球はどうなるのか……？

次回：採掘場でそんな密着する奴らがあるか