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9話 アンブレイカブル・ウルフ

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 4月20日
  • 読了時間: 6分

こういう絆であってそうじゃないみたいなのからしか得られない旨味ってあるからね




【あらすじ】

何もかもを失った吠はテガソードの里を出て……コンカフェの店員になっていた。どうして?




【遠野吠】

何がどうなってそうなったのか、執事のコンカフェで働くことになった自称空っぽ人間。

厳ついマスクに隠れていても分かるシンプルな顔の良さ、執事服が似合いすぎるスタイル、そしてマイルドヤンキー感漂う本人のキャラクターが妙にウケが良かったそうです。そこにあったのか、需要と供給。

そしてこの独特の雰囲気の店長さんが妙に刺さる。なんだろう、この可愛らしいのに強かな感じとでも言うべきか……。

なお、このロケ地、ガチの執事喫茶だそうです。


さて、新たにやってきたお客さんは……なんと、ファイヤキャンドルであった。

しかも、吠のことには気づいていないときた。(多分、彼の魂の在り方が今までと違いすぎて気づいてないとかそういうやつ)

つまりこの幹部、純粋に執事カフェにやってきたのである。どうして??

ちゃんと注文して、挨拶もして、気持ちよく全部食べる、普通に良い客。

その内心はクオンと吠の関係性やら、クオンからの煽りでめちゃくちゃみたいですが。

ただし、食い逃げ。後ろのお客さんが一応動画回してるのが妙にリアルである。


あわや警察沙汰、となりかけましたが、店長の判断は早かった。ファイヤキャンドルを店員としてスカウトしたのである。

「売上ナンバーワン」と言われて、ファイヤキャンドルも乗り気に。

よく見たら後ろに売上表があります、このカフェ。こんなホストみたいな執事で良いのか?

ファイヤキャンドルに「負け犬」と言われた吠ことバトラー・ロンリーウルフ。その勝負を受けて立つことにしました。



炎を使ったパフォーマンスやフルーツの盛り付けといった器用さを見せたり、思いのほか丁寧な接客をこなすファイヤキャンドル。

何故か花の蜜を流れるように吸ったり、客の服を繕ったりしてポイントを稼いでいく吠。

ところでなんでファイヤキャンドル様は最後まで執事服を着てくださらなかったのでしょうか。絶対似合うのに。


食い逃げしかけたお坊ちゃま(客)をひっ捕らえたりもしつつ、順調に売り上げを伸ばしていく両名。

吠は遂にファイヤキャンドルに、何故そんなにナンバーワンを求めるのかと問う。


「俺は怖い。もう誰かに裏切られたり、何かを失いたくない。怖いんだ。誰かと関わるのが。だったら一人でいる方が……」

🕯「今のお前は負け犬じゃねぇ。それ以下だな。ナンバーワンそのものじゃねぇ。戦うことに意味があるんじゃねぇのか? 俺はあいつと戦いてぇ。戦って、その魂の形を感じてぇ。そうだ。何度負けようが、俺の炎は決して消えねぇ。」


吠のおかげで目が覚めた、と笑顔を見せるファイヤキャンドル。

段差を利用して、お互いがお互いの一番いい表情が見えていないっていうのが、良い。



独りになった吠。彼に語り掛けて来たのはテガソードだった。

仲間ではないけれど一緒にいた相手に刃を向けた、とこぼす吠に、テガソードは変わらずに「戦え」と語り掛ける。


✋「お前自身の恐怖に閉じこもるだけで満足か?」

 「戦うこととは向き合うこと。彼らは待っている。戦え、お前自身の世界を切り開くのだ!」



その頃、テガソードの里では。

唐突な心変わりをした吠に何があったのかを訝しむ4人がいた。

そこにやってきたのがクオン。

一通り挨拶を済ませたところで、自分が吠の兄であることを明かす。


❌「彼はとても純粋だ。まるで地上に舞い降りた天使のように。」

「天使? 吠くんが?」

❌「何がおかしい? 吠は僕の愛。僕の希望。僕の……お人形。」

 

初手から激やば兄貴っぷりを見せつけるクオン。

弟の人間関係は自分が決める、全員失格、と言い渡す。

ドン引きの顔で渡したばかりの名刺を回収していく角乃。若干保護者顔になっている禽次郎。

当然ながら断る陸王たちに、クオンはセンタイリングテカジューンを取り出して見せる。

 

 

場所を移して戦うことになった5人。

おそらく戦いの経験値が違い、さらにセンタイリングも多く持っているガリュード相手にゴジュウジャーは大苦戦。

ブンブンジャーのセンタイリングを奪われたうえ、変身解除まで追い込まれる。


確かにゴジュウジャーたちと吠には絆があるわけではない。

けれど、繋がりが全くないわけではない。

例えば、お店のツケだったり。貸した漫画の延滞料金だったり。有料のスマイルだったり。バイトの仲介料だったり。

絆の有無でごちゃごちゃ言われるんだったら、借金という他人がどうこう口出しできない繋がりを作ってしまえばいい。


「君がいないと、ペットロスみたいで寂しいってさ!」


確かに繋がりが感じられるシーンなのに、なんだ、この全員が致命的に言葉選びを間違えている感じは。

嫌いじゃないけどね。



今まで通り、お前には何もできないと畳みかけるクオン。その後ろでは仲間たちが「逃げるな!戦え!」と叫ぶ。


「俺も、俺だって、お前らと全身でぶつかってみたい! 戦ってみたい! お前たちと、この世界と!!」

 「俺は、俺の世界を切り開く!」


ゴジュウウルフ、再変身。

ウルフデカリバー50を手に入れ、パワーアップ。というか、「50」と書いて「ゴー」と読ませるんだなこれ。

どうやら空間を切り裂く力があるようで、裂いた空間を自由に行き来しながら敵を倒すことが可能。


「兄ちゃん、いや、クオン! もう容赦はしねぇ!」


ガリュードに対しても「負け犬上等!」と言い放ち、負け犬だからこそさらに上を目指せるのだと宣言。

ニンニンジャーのセンタイリングを奪い取り、無事に勝利したのであった。


続いて現れたキングキャンデラーにはテガソーデデカクロウで対抗。

互いにナンバーワンを目指すことを誓った者同士、大変熱いバトルを見せてくれました。

この2人には一生このままでいてほしい。切実に。



無事に立ち直り、戻ってきた吠。

仲間たち4人には素直に謝罪。仲間たちも思わず笑顔をこぼす。

それはそれとして金ははらってもらうからな、と真顔になるみなさんでした。




その裏では。

どうやら自宅はブライダンの方にあるらしいクオン。

背中についた大きなバツの形の傷を見せながら吠への執着を露わにするのであった。


❌「この戦いから逃げ出すことは許さない! 俺がお前を壊してやる。そして、お前が僕を壊すんだ」

 

一人称がぶれてるし、性格もブレてるし。

これ、先週の時点でちょこちょこ言われていたお兄ちゃん何者かに憑依されている説が濃厚?

 

 

 

次回:平成に引き続き昭和も私物化するんか

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