12話 邪鬼、吼える!!
- _ ぬぺ
- 5月11日
- 読了時間: 4分
スーパー坂本タイム
【あらすじ】
鬼ごっこノーワンの下から現れた一本角の獣。
なんとその胴体の中からは一人の女性の顔が。
👩「憎い……お前が憎い……!」
【等々力凱亜】
重傷を負った凱亜。一本角の獣について何か知っていそうな彼に事情を問うことに。
同時刻、ブーケ嬢もクオン相手に一本角の獣について解説を行う。
獣の中にいた女性の名前は瑠菜。凱亜の相棒であり婚約者だった。
なおもともと凱亜は自然保護官、瑠菜は獣医とのこと。
2人で調査に出かけた際、瑠菜は崖から落下した。
崖下に凱亜が到着した時、瑠菜は一本角の獣に取り込まれる瞬間だった。
ノーワンは人間界では不完全な存在ゆえ、現地で自分の願いと近しいものをもった人間を取り込む必要がある。
しかし、瑠菜は鬼ノーワンが取り込む寸前に崖からの落下が原因で死亡。
鬼ノーワンは恨みと邪気に塗れたイレギュラーな存在となり果ててしまったのである。
対抗策として、ブーケ嬢は鬼ノーワンに近い存在である鬼ごっこノーワンを召喚し、鬼ノーワンを取り込ませた。これでノーワンとして安定させることができたと。
鬼ノーワンがいなくなった後、凱亜はガオレンジャーのセンタイリングを獲得。世界中を放浪して一獣一奏を獲得。
全ては瑠菜を解放するため。
例え彼女が死んでいると分かっていても。
そんな凱亜を見て、陸王は1人彼の元へと出向く。
オカリナを吹く彼の隣に置かれていたのは、「響の調べ」という曲の楽譜。
●「いい歌だね。どこか寂しく、だけど、とても優しい」
この歌の作詞作曲は瑠菜。
2人でいた頃、彼女が歌い、凱亜がオカリナで演奏した思い出の曲である。
🤠「俺は、瑠菜を野獣から解放する。そして……」
●「『瑠菜と共に俺も死ぬ』。かい?」
「僕は耳が良いからね。聞こえるんだ。君のメロディからあふれる、死への望みが。」
内心、死人が蘇ることがないと分かっている凱亜。
そしてそれ以上に、瑠菜は自分のことを恨んでいるのではないかと思っていた。
なぜなら、彼女が崖から落下したのは凱亜のせいだから。足を滑らせた彼を庇う形で瑠菜落下してしまったから。
🤠「あいつのいない世界は……ひとりで生きるには広すぎる」
再び現れた鬼ノーワン、そして一緒にやってきたクオン。そして遅れて合流した凱亜。
もはやナンバーワンバトルなんて言っている場合じゃない。
というかマジでガリュードの変身シークエンスかっこよすぎるな。最高だな。
ゴジュウジャー側も坂本監督お得意の戦闘兼変身シークエンスを挟みつつ戦闘開始。
禽次郎じいちゃんが一番動きが軽やかでちょっと笑っちゃったけども。
自分の身を一切顧みない凱亜の戦いっぷりに、さすがに陸王以外も凱亜の心中に気づいた様子。
唐突に巨大化した鬼ノーワンに対して立ちふさがったのは陸王。
テガソードのコックピットを出て手の上に乗り、「響の調べ」を歌い始める。さすがアイドル、呑み込みからのアウトプットのスピードが段違いである。
戦闘中に一瞬覗いた瑠菜の顔。
その瞬間、耳のいい陸王には「響の調べ」が聞こえて来たのだという。
●「彼女は君を恨んでなんかいない。自分の中の鬼に呑まれ、暴走しているだけだ。彼女は待っている。野獣遣い、君が奏でる音を!」
凱亜は再びオカリナを手にする。
そのメロディに動きが止まる鬼ノーワン。
👹「光と未来を奪われて、突き落とされし奈落の闇! お前が憎い、鬼ノーワン!」
🤠「添い遂げたかったお前の恨み、それが犯した罪ならば、愛を歌おうガオレッド! お前のすべて、受けとめる!」
凱亜の想いに応え、精霊王・ガオキングが復活。
もう何でもアリじゃん。往歳さんの立場はどうなるんだ。
そしてサラッとテガソードの武器二刀流を披露。
戦いの果て、凱亜は瑠菜の元へと向かう。
瑠菜から「生きて」と託され、いつかの生まれ変わった先での転生を願うのでした。
鬼ノーワンにトドメを指した凱亜と陸王。
綺麗なBGMと穏やかな瑠菜の映像に対し、爆炎が上がる巨大戦のショットの対比が良い。坂本監督は景気よくナパーム使ってくれるから楽しいよね。
戦闘後。
凱亜は陸王の実力を認め、彼にセンタイリングと野獣遣いナンバーワンの称号を譲り去っていくのだった。
彼の行く先はまだ決まっていない。けれど、瑠菜の分まで生きると決めたそうで。
なんだか切ないけれどすがすがしくて綺麗な終わりでしたね。
次回:サブタイトルがおしゃれすぎるな
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