8話 正邪ゆらめく、指輪の狩人
- _ ぬぺ
- 4月13日
- 読了時間: 6分
躾けるsick 失う「say NO」 失う前に一報警報……??
【あらすじ】
往歳を背後から撃ち抜いた「X」。彼は往歳を背負って円の向こう側に消えていく。
果たして彼の正体とは。
【ブライダン】
ブライダンでは遂に女王:テガジューンが目を覚ました。
彼女が名を呼ぶのは「X」の戦士、リングハンター ガリュード。
ガリュードの仕事はその名の通り指輪狩。指輪を持つ人々を襲って戦隊リングを回収するのが役目である。
そんな彼を頼るテガジューンの願いは、指輪を集めて婿を迎えること。
本編開始3分(OP込み)でこの情報量。情報開示の手際が良すぎる。
ガリュードは女王の命を受けて出撃。狙うはゴジュウウルフである。
【遠野吠】
相変わらず職が見つからない男。
その隣で禽次郎は住居もみつかり(吠の隣)、職もみつかり(テガソードの里でバイト)、順風満帆。そして自動的に吠に喧嘩を売ることになっていて笑う。
店に飾られている花の蜜を勝手に吸っているところに現れたのは、一人の青年。
❌「久しぶりだね、吠。また会えるなんて嬉しいよ」
●「アンタは、まさか👌」
❌「お前は俺の獲物だ🙅♂️」
男の名前は遠野久光。吠の兄であった。
感動の再会を喜ぶ兄弟。お兄ちゃんの「ただいま。そしておかえり。僕たちの世界へ。」って台詞が何ともかっこよくて好きだ。
ちなみに2人がノーワンの世界で逸れた原因はどうやら吠にあるそうで。あーこれなんかあるぞこの先。多分。
2人は場所を移してとあるスタジオへ向かう。
現在の久光は「クオン」と名乗り、クオンAIコンツェルンを経営する社長であった。AIと願いがどうとか。CMがあまりにもフワフワしているからなんの会社なのかよく分からない。でもまあ、タクシーのテレビで流れていそうな雰囲気のCMといい、「世界のイノベーティブ企業100」に選ばれたことといい、なんかすごい企業なのは間違いなさそう。
弟の吠から見れば、兄は小さいことから文武両道を体現したような人であったらしい。
常にナンバーワンな久光は吠の憧れだった。
クオンはそんな弟に特上寿司を食べさせて胃袋を掴み、自分の右腕にならないかと持ち掛ける。吠はもちろん承諾。早速次の現場に一緒に行くことになりました。
その前にやってきたのはクオンが呼び出していた社員。
話の内容は3カ月連続でノルマが達成できていないことへのお叱りでした。
❌「君には期待していたのに」
「裁きの時間だ。お前に罰を下す」
遠野兄弟が向かった先にいたのはファイヤキャンドル一行と、彼らを倒すために集合したゴジュウジャー達。
❌「彼らを皆殺しにすることだ」
「お前は本当に昔からクズだね」
クオンが取り出したのは拳銃:テガジューンとセンタイリングテカジューン。
彼は自らがガリュードであることを明かしたうえで、吠に畳みかける。
遠野久光はもういない、生まれ変わって「クオン」になった。仲間に囲まれてヒーローだった幼い頃の自分とは違う。
そもそも、ナンバーワンだのなんだのと言っている吠は久光の影を追っているに過ぎない。
願いもないのに戦う理由なんてないはず。吠は所詮虚無な人間。
失ったものはもう取り返せない。吠はもうマトモにはなれない。でもそれでいい。自分たちに願いを求めるような人生を送ることはできない。
❌「僕たちは変わった。狩られる側から狩る側へ。二度と踏みにじられたくないなら、やれ。吠。お兄ちゃんを信じろ。お前の獲物は、俺が決めてやる」
なんというか、なんていえばいいんだ、これ。
吠と久光、ほぼ同じ境遇だったのでしょうが、致命的に違ったのが与えられた希望の度合いなんだったんだろうなと。
吠にはぎりぎりまで一緒にいてくれた謎の女性とか、今ゴジュウジャーとして一緒に戦う相手とかがいるから、適度に周りに頼ったり、二度目の人生を考えてみるのもいいかもなんて思えたんじゃないかと。
まだまだ前向きな人間とは言えないけれど、根っこまで絶望せずには済んでると思うのよね。かなりギリギリで踏みとどまっている感はあるけれど。
久光にはそういう人がいなかったんだろうなと思う。だからとことん絶望しきっちゃって今にいたるんじゃないかなぁ、と。
そして、吠もギリギリだったからこそ今回あっさり落ちたんだろうな。
兄からの言葉をトリガーに悪い方向に覚醒した吠。
変身し、その場にいる人物全員に攻撃を始める。
クオンも満を持して変身。
スーツがカッコいいのもありますが、変身BGMの神々しさがあまりにも良すぎる。
ガリュードはセンタイリングを用いた各戦隊のレッドの召喚、およびそのレッドを武器に変化させて使うことが可能。
ディケイドとディエンドを足して2で割ったみたいなの出てきた。
ネット上で「お前は俺の得物だ」って言われてて笑った。誰が上手いこと言えと。
ゴジュウジャー4人を相手取り余裕でねじ伏せた後、頃合いを見計らって撤退する。
そして吠は、ファイヤキャンドルと巨大戦を展開。
普段よりも荒々しく、それゆえにテガソードを乗りこなせているとは言い難い戦いっぷり。脳内のタイヤくんが「自分のハンドルを握れてないぞ!」って叫んでる。
炎の中にテガソードを切り伏せ、「炎心剣 灯」をテガソードに向けるファイヤキャンドル。
🕯「……なんでだよ。違う! こんなもんは、俺の待ち望んでいた戦いじゃねぇ!!」
「今のお前からは何の炎も感じねぇ。空っぽの人形なんだ。倒す価値ねぇんだよ!」
あの、これ本当に敵の台詞で合ってます?
こんなこと言われたら全国1億人のファイヤキャンドルファンが惚れるしかないが?? 私は惚れたが???
戦場を去るファイヤキャンドルの言葉を嚙みしめる吠。
地上に戻ってきて、4人に囲まれても表情は曇ったまま。
●「俺に、願いはない。今までも、これからも。……俺、ゴジュウジャー辞めるわ。」
センタイリングを捨ててその場を立ち去る吠。
リングが転がるチャリンチャリン、という効果音とEDの「Lin-Link」って歌詞が重なるのが綺麗だ。
【以下雑記】
💍唯一ガリュードと初対面なファイヤキャンドル。あのメンバーの中では割と新参?
💍遠野兄弟の両親。彼らのところにいた2人は養子だったみたいです。
ガチの子供ではなかったことにちょっとほっとしている自分がいる。
💍禽次郎&竜儀コンビ。今のところ出ているメンバーの中では一番マトモまである。
中身は激動の時代を生き抜いてきたおじいさんである禽次郎と、良いとこのお坊ちゃん疑惑のある竜儀。それぞれパリピとテガソードが絡まなければ常識もあり穏やかな人たちで、空気の安心感がすごい。(おそらく役者陣のお芝居が異様に安定しているのもある)
竜儀が禽次郎に丁寧に接するの解釈一致だ。
💍そんな2人はデリバリーの帰り道に肉屋に立ち寄る。引っ越しの挨拶に吠になにか差し入れた方が良いのかもしれない、と話す禽次郎。
竜儀は所詮敵同士だから深入りしないほうが良いのではないかと顔を顰める。まあ、礼儀だからそこは分けて考えても良いんじゃないかと思うけどね。
●「人生最後に残るのは、人との思い出だ。いずれ戦う定めでも、それまでは楽しくやらなきゃ損!」
●「……そういうものでしょうか」
お父様との間に確執がありそうな竜儀、なにかしら思うことがあるのかしらね。
次回:執事一番向いてないだろ
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