8話 王と王子の決闘裁判
- _ ぬぺ
- 2023年4月23日
- 読了時間: 6分
「国と民がいる」ってやっぱり強いね……。
ラクレスとギラで決闘裁判を行うことになった。
ルールはシンプル。
1対1で戦い、相手に「参った」と言わせるか、相手の命を奪えば勝利。事前に宣言していた要求を相手に呑ませることが出来る。
ラクレスは余裕の面もち……とは言い切れない感じあるね。
その後にギラ本人にも指摘されていますが、本気を出したギラには勝てないからここで何としても勝たねば、という焦燥感をじっとりと感じる。ドゥーガさんを叱っていたのも図星だったからなんだろうなぁって感じするし。
ギラは、「双方の合意が成り立たないとできない決闘裁判において頷かざるを得なかったから」という理由でラクレスを訴える権利をもらったものの拒否。
そして誘拐された時のことも「記憶がない」と回答。
リタ様の言う通り、誘拐の件をギラ含め知っている人が少なすぎるのがおかしい。
ギラ周りでおかしなことを整理しておくと
レインボージュルリラという、「ラクレスがギラに作った(作らせた?)」しか記録の無い食べ物
「神の怒り」と同じタイミングで誘拐されたギラ
誘拐されたことや自分が王子であることをすっかり忘れていたギラ
「神の怒り」時に一切解決しようと動かなかったシュゴッダム
あたりで大丈夫かなぁ。
いざ裁判へ。
ラクレスの要求はギラの王族追放および終身刑。死刑まではしないのは果たして彼の優しさか甘さか。
ギラの要求は王座を手に入れる事。
国中の人々が見守る中、表向きは順調に進んでいた裁判ですが、裏では各国の思惑が入り乱れております。
4か国はそれぞれ、キングオージャーの操縦ができるギラが欲しい。ここで殺されるわけにはいかないから、一度手を組むことになりました。
カグラギはヒメノがすこピから摂取した毒を携えてラクレスのもとへ赴く。
ギラには確実な死を、と唆して毒を手渡す。
が、この毒はこっそりと麻酔薬に入れ替えておく。
ギラを死んだと思わせ、そのうえで兵士に扮装したヒメノ・ヤンマ・カグラギがギラを回収・蘇生。一度死んだことにしてしまえばシュゴッダムからの追求もなくなるだろうとのこと。
途中までは順調にいっていたのですが、ここでひとつのミスが発覚する。
カグラギ殿、間違って毒の方を渡したかもしれないとのこと。
というか今回のカグラギ殿全体を通してお茶目であらせられる。ヒメノさんの後ろからカメラに映りこんでスマイルしてみたり、「らべる……?」って考え込んだり。王様らしからぬ作戦を全身で楽しんでおられて、見ていて楽しかったです。
その一方で常に不信感が拭えないのが流石ですが。
ラクレスが猛毒を持っているかもしれない、と気が付いた王様たちは現場に急行。
が、カグラギ殿はひとりにやりと笑って別行動。
シュゴッダム兵士らしからぬ動きでやや不審がられながらも王宮の一室でなにやら発見。何を見たんだ……?
一方、ヒメノ・ヤンマ、更に審判のリタは決闘中の兄弟のもとへ。
そこに乱入したのがヤンマ。総長らしからぬ笑顔で駆け寄る彼に、ラクレスは邪魔だと言って躊躇いなく蠍毒を打ちこむ。
怒りを露わにするギラだったが、ヤンマの正体は姿を変えられる蜉蝣の怪人:ゲロウジーム。お声は関さんだという事実に衝撃を隠せない。ほんとうにこの方はどんな声でも出ますね……。
ギラに使うはずだった毒が使われなかったのは幸いだったが、ちょうどこのタイミングでカメラが到着したため、観客から見ればギラは怪人を庇う大罪人。
さらにその隙を突いてラクレスがギラにとどめを刺し、ギラは崖から落下。
リタがラクレスに勝利を言い渡して決闘は幕を閉じた。
が、崖から落ちるのは生存フラグ、が常識の日曜朝の世界。
ギラは落下地点で他の王4人に囲まれておりました。
少々予定外のことが重なったものの、当初の予定通りにギラは死んだことにすることで合意。目下の課題は「死人」ギラをどうするか、というところである。
そして天からはどこからか現れたゴッドホッパーが登場。
遂に三大守護神勢ぞろいである。
さてさて、5か国の立ち位置もじわじわ変わってきていますね。
完全にギラ側についているのはンコソパとイシャバーナ。
特にンコソパに関しては民すら巻き込んでギラ側を表明しています。応援団長ヤンマ総長かっこよすぎませんか?
イシャバーナは少なくともヒメノはギラが欲しいと言っていますし、彼女の意志が尊重されるなら国民も受け入れてくれるんじゃないかなぁ。
ゴッカンは立場上中立を貫いていますが、無線で聞いていたはずの作戦に関して「聞いていなかったの?」という問いに対する答えが無言だったこと、ラストシーンで他の国王といる、というのが実質もう答えだと思っています。
中立は保つし、法に照らし合わせて正しいことをするリタなりの精いっぱいの誠意だと思います。
法を遵守するリタ様だからこその守り方でなんとかしてくれるんじゃないかなぁ。
読めないのがトウフ。
少なくとも今回の決闘裁判を提案したのがカグラギ殿である以上、今回の決闘の裏で何かをすることは決めていたはず。なのでシュゴッダム派かと言われればそうでもない。
ただ、故意に毒をラクレスに渡している以上、自分の目的のためにギラが死ぬのは構わないという気持ちは多少はありそうなのでね。あーでもどうなんだろう、ギラが死ぬかもと鳴ったら他の3人が動くかもってところまで計算に入れていたかもしれない。分からない。
ただ、全面的にシュゴッダムの味方ではないというのは確実かと。
一点気になる点を言えば、全員ギラを「シュゴッドたちを動かせるひと」としか認識してい無さそうな所でしょうか(ヤンマ・ヒメノあたりは怪しいですが少なくとも表向きはそう)。いつか彼も人柄を見てもらえるようになると良いねぇ。
結論から言うと、現在シュゴッダムに本気で味方してくれる国は0。
電子技術、医療技術、裁判、食糧事情において他国の力を借りているであろうシュゴッダム的にはかなりピンチな状態。
にも関わらずこのラクレスという男、その場の判断で「ヤンマを殺害する」をやってのけてしまったわけですよ。怪人だからよかったものの、それを知らなかったであろうラクレスがこれをやってしまったという浅はかさ……。結果論ではありますが、3人も国王が見ている前でやるほど短絡的な人だとは思っていなかったよ。
でもってついでにいうと、このシーンをカグラギ殿は見ていなかったことがカギになるかどうかも気になっているよ。
そんなついに変身したラクレス。灰色のオオクワガタオージャー。変身ポーズもシンプルですが威厳に満ち溢れています。大変良い。というかこの男、性格はどうしようもないですがビジュアルも設定も完璧すぎて本当に良いです。
以下は考えすぎオタクの戯言なんですが。
今回の決闘場所、前半はシュゴッダムの王宮なので背景が豪奢な赤と金。自然と灰色のラクレスは目立つ。
が、外に出ると砂場なので背景は地味な茶色とかグレーに近い色で、必然的に赤いギラの方が目立つんですよ。
この人、自分が主役になれる場所ってあの狭い王宮の中だけなんだろうなぁってちょっと哀れに思ってしまった。
次回:ギラの行く末
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