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5話 取り戻せ魂!スミにおけないお節介

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 3月27日
  • 読了時間: 6分

突然のシリアス こわい




【あらすじ】

5人目の指輪の戦士、一河角乃。

未だ変身できない彼女の胸中とは。




【一河角乃】

自称:ハイクラスラグジュアリー名探偵。

そんな彼女は開幕早々、デートを始めました。それも、男性2人と。男性たちは険悪な顔になっていますが、角乃本人はお構いなし。そして男性もその可愛さに流される。


唐突なカラオケシーンを挟みつつ、角乃は男性たちに新聞の切り抜きを見せる。

「誘拐か女児不明」「学校から自宅へ帰宅中 7日の夕方から」「不安の声が止まない」「妖しい男性うろつく」

記事はもちろん、先日触れられたばかりの彼女の妹:緒乙の誘拐事件。

今回彼女がデートを敢行した相手は、この事件の参考人になっていた人物だったという。

答えが得られなかったので、角乃は2人の手を取り、指輪の力を発動。触れている相手の考えを読むことができる、というのが彼女の特殊能力。

残念ながら2人とも本当は事件に関係していなかったようで、収穫は0。

落胆した角乃は、「お花を摘みに」と偽ってそのまま退店。お客様お支払いは?????



店を出た彼女に、今度は常夏から電話がかかってくる。

車で落ち合い、常夏は角乃に危険なことをしているのではないか、と忠告する。

それでも妹のために危険を顧みない彼女に、常夏も多くは言及せず。むしろ余計な口を出したお詫びにとリュウソウジャーの戦隊リングを渡す。

あくまでも「預ける」という表現なのが、ヒリついていて大変良いですね。



続いて彼女が足を運んだのはテガソードの里。


「私も、君たち仲良し連合に入れてもらおうかな~って。」


当然ながら怪しむ男性陣に、「目的は復讐」と回答。

例の新聞記事を出して事件を正直に話す。

さらに、自分が過去に警察官だったことも打ち明ける。公務とは別に妹の事件を勝手に追い、暴走したことで警察を辞めることになったという。代わりに探偵として今は事件を追っている。

そして、指輪の戦士として妹の帰還を願っている。



さて、角乃が仲間入りするかどうかの結論は一旦脇に置き、出現したノーワンを倒しに行きましょう。


現れたのは、角乃がデートをしていた相手を依り代とした、おせっかいノーワン

人びとにお節介を働くノーワンである。


ということでお節介バトル、開幕。

最初に指名された陸王と竜儀は油性ペン片手にダッシュ。そして、ノーワンの身体に落書き。陸王はサインを、竜儀はテガソードの紋章を描く。ブレないね君たち。

しかし、ノーワンは喜んだ。気に入った。すなわち、失格。

お節介とはいわば「有難迷惑」。受けた方が純粋に喜んではいけないのである。

……冷静に考えてほしいんだけど、その落書き本当に嬉しいかい??

ともあれ、真のおせっかいとは例えば「サイン本を上げる、ただし超大量」みたいな、そういうやつを言うのである。

そんな説明ついでに、2人は大量のサイン本に押しつぶされてしまったのでした。


そして、遅れてやってきたぱりぴ仕様の禽次郎は、意気揚々とラジカセを持って登場。

しかしよくよく見るとそれはCDプレイヤー。残念ながら持参してきたカセットを入れること能わず。しかも音楽はただの騒音であり迷惑行為と一蹴され敗北。


よもや全滅、というタイミングで。


「アンタたち、やっぱりまるでダメね」


容赦なく吠にニンニクスプレーを噴射した角乃。

身動きが取れなくなった男性陣全員の手から指輪を奪い取って逃走する。端からこれが目的であった。



逃走した先で彼女が出会ったのは、こけて膝をすりむき泣いている男の子。

彼女は迷わず駆け寄り、男の子を慰め、「☺つよいぞ!!」と書かれた絆創膏を貼ってやる。男の子は「なんか恥ずかしい!」と言い捨てて逃げてしまったけれど。


それを遠くから見ていた吠。

声をかけるが、肝心の指輪を角乃は「とってこい!」と橋下へと投げてから逃走。

しかも、投げた指輪は偽物。

「😙ハズレ♡」



そして逃げ込んだ廃倉庫にて。

なんとおせっかいノーワンたちと再会。相変わらずリングはうんともすんとも言わない。

遅れて追ってきた吠が加勢するが、ノーワンの手によって拘束されてしまう。


ノーワンが用があったのは角乃。

彼は「真のおせっかい」と称し、彼女にカチューシャを見せる。

それは、緒乙が身に着けていたもの。

ノーワンはどこからかこれを手に入れた。犯人の指紋も付いている、重要な証拠品である。

これを彼女に渡す条件はひとつ。吠を手にかけること。

できないのなら、カチューシャは燃やすまで。

それ、多分お節介じゃなくて恫喝っすよ。


「……悪いわね。アンタに恨みはないけど」

「俺の命が欲しいならくれてやる。やれよ!」

「黙って! 私は緒乙を奪った犯人に復讐する。そのためならなんだってできる!」

「本当にお前はこれで良いのか? お前の本当の願いは?」


小さな子供に絆創膏を貼ってあげたあの姿。あれこそ、角乃の本当の姿ではないのか。


そう吠に問われ、彼女は思いだす。

妹にもいつもお節介をやいていたこと。

将来は警察官になりたいとずっと思っていたこと。

人を助けるのが好きで、誰かを守って幸せにしたいと思っていたこと。


「私の、本当の願いは」


角乃はテガソードを振り下ろし、吠を解放。

カチューシャを燃やされても、もう動じない。


「私は、自分の手で緒乙を助ける! テガソード、私はここに誓う! この力、みんなを守り、助けるために使うって!」


明言はされなかったけれど。

テガソードは「「本当の」願いでないと叶えない、力を貸さない、ってことなんでしょう。



🐚「有難迷惑押し付ける、これぞ生きがい、ツヤめく巻貝! おせっかいノーワン! 嫌よ嫌よも好きのうち!」

「のらりくらりと名探偵、心に一つ、折れない角を! ハイクラス&ラグジュアリー、ゴジュウユニコーン! お節介は、誰かのために!」


いざ初陣。

特殊能力で考えを読むことで相手の動きを読みつつ有利に立ち回る。

途中でリュウソウレッドに変身しつつ勝利。


「もう忘れない、私の生きる道! 誰かのためなら、強くなれる!」


遅れてやってきた男性陣には「今回だけ」と言いながら指輪を返却。もちろん今後も奪うつもりではあるそうな。薄氷の上の友情がまた増えたねぇ……。

巨大戦は本日は禽次郎が担当。空を飛ぶテガソードグリーンで離れた場所に移動して戦闘を展開。

なお、彼の特殊能力は視力。どうやら若返ったおかげだと思っているっぽくて笑う。

こちらは「キューピッドアロー」で勝利。



その後。

改めて自分の在り方を再確認した角乃。それはそれとして、復讐をやめる気はない。

彼女が唯一掴んでいる犯人の手がかりは、「目」。


「灰色の目。犯人は、霧のような灰色の目をしているの。絶対に捕まえてみせる」



その頃、店の外では。

陸王は昔からの彼のファンに会っていた。ずいぶん昔に撮った写真へのサインを頼まれたのだという。


👩「私、この目が灰色の時の陸王様も、めっちゃ好きで!」




【以下雑記】

💍禽次郎。前回も思ったが、やはりあの爽やかなルックスでちゃんとお爺ちゃんの影が見えるのほんとすごいよ。良い役者さん見つけて来たよマジで……。


💍今回スポットが当てられた緒乙ちゃん。誘拐されたのが8年も前というから、今はずいぶん雰囲気も変わっていることでしょう。

ところで、メインキャラの中に、1人だけ角乃ちゃんの妹でもおかしくなさそうな年恰好の女性がいらっしゃいますね。

そういえばその方、頭に花の髪飾りをつけていらっしゃいますね。緒乙ちゃんとおんなじですね。

ねえ、彼女が陸王にひとめぼれしたのって、本当にただの偶然ですか?




次回:決戦!じゃないのよ、まだ6話なのよ

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