4話 マシュマロおかわり!
- _ ぬぺ
- 2024年9月22日
- 読了時間: 6分
過去が分かったような分からないような
【あらすじ】
一文無しで彷徨うショウマが到達したのは畑が広がる長閑な場所。
「その辺に生えてる草」だと思って手を伸ばしたのは、とある家の畑。
当然咎められるショウマですが、空腹には抗えず。
此度も行き倒れノルマを達成した彼を拾ったのは老夫婦だった。
【酸賀研造】
自称:グラニュート研究家。
元はUMAの研究をしていたが、今はグラニュートに専門を絞っているとのこと。半地下の家を研究室として使っている。
得体のしれない資料がごちゃごちゃと並び、酸賀本人もなんともつかみどころのない人物。
知的なのに腹の中では何考えてるか分からんけど割と明るくてペラペラ喋るがあんまり空気は読めない男(演:浅沼晋太郎)。既に大優勝です。衣装とメイクも最高だぜ。
酸賀の元を訪れた絆斗でしたが、生憎グラニュートの知識は0。
ということで、一から酸賀に説明してもらうことになりました。
ご存じ怪人の名前は“グラニュート”。腹部にも口があるのが特徴。
どうにかしてこの世界にやってきては、人間をお菓子のスパイスにするために狩っている。
この闇菓子にはかなりの中毒性がある。
人間をアクスタ状にするのは、いわばフリーズドライのようなもの。
それならば自分の母親も菓子のスパイスになったのではないか、と涙を流す絆斗。
ただここで酸賀氏引っかかった。
●「ほう……圧縮されずに……」
人間圧縮技術は最近のものと考えてよさそう。
具体的に言うなら社長がランゴになってから、とかか?
フリーズドライにしてしまえば人間の移送も簡単だし、闇菓子の流通をさらに浸透させるためにランゴ一派がいろいろ開発した可能性はあるな。
必要な分だけを製造する(=お菓子は必要な時に幸せになれる分だけ)主義の父親と、
食べたいだけ食べる(=お菓子の大量生産・大量消費)主義のランゴたちで対立していた可能性、あるな。
これなら父親が人間と友好的に接していたっぽいのも若干理解できる気がするし。
絆斗のただならぬ表情を見て、酸賀は最近の研究内容を明かす。
棚から取り出したのは前回拉致ってきたゴチゾウ2体。
●「これがあれば彼のようにグラニュートを退治できるのかもしれない。俺や、君でも。」
嬉々としてこれを塩谷に報告する絆斗だったが、塩谷は渋い顔。
酸賀はどこからその情報を得たのか分からない、というのが理由。
いくらUMAを研究していたとか、絆斗たちよりもグラニュートの研究に時間を割いていたとか言っても、さすがに詳しすぎる。なんなら妄想も混ざっているかも。
と釘を刺す塩谷。
この人の信頼できる度合メーターが初登場時から0と100を反復横跳びしている気がする。
同時に信頼できん枠に1位に躍り出たのが酸賀氏なんですけど。
【ショウマ】
老夫婦に拾われてご飯をご馳走になったショウマ。
聞けば、この仲村老夫婦には20年前に亡くした息子がいたと。その息子がショウマにそっくりだったから、彼らからすれば息子が帰ってきたようなもの。
行くところがないショウマのことを快く迎え入れたのであった。
得意の力仕事で畑仕事を手伝うショウマ。
息子が帰ってきたようにそれを微笑ましく眺める老夫婦。この夫婦があくまでもショウマに息子を重ねているだけで、同一視していないのが良いなぁと思う。
疑似家族の幸せな日常はのんびりと過ぎていく。
そんな中、ショウマは亡き息子:誠の好物であったマシュマロをもらう。
フワフワで溶けるような食感に魅了されたのであった。
事件が起きたのは買い物の帰り道。
ショウマを見つけるために遣わされた2体のエージェントがショウマを襲いにきたのであった。
老夫婦に被害が及ばないように森の中へと逃げ込むショウマ。
彼を待ち受けていたのはシータとジープだった。
🪄 「楽しそうにやってんじゃん」
🎀「お前と一緒にいた人間たちも幸せそうで」
👥「「良いスパイスになるかもな/ね」」
赤ガヴはショウマだけのものらしい。
だから、2人はショウマを追っていた。ショウマを煽り散らかす2人のおかげで、ショウマに過去の出来事がフラッシュバックする。
父親の死をきっかけにランゴは行動を開始。
まずは人間であるショウマ親子を抹殺しようとした。
人間だった母親はその場でスパイスとなり、ショウマの目の前でスパイスとして闇菓子の材料にされてしまう。
バキバキになったアクスタが手の中で捻り潰されるの、しんどいな……
ショウマは父親であるグラニュートの血を引いているためにスパイスになることはできず。
処遇は一旦保留となり、その時に脱出した模様。
いろいろしんどいし絵面もきついんだが、分かったような分からないような、って感じなのもまた事実。
目下のところ、父親がどんな人かっていうのが一番大事そうな気がする。
何を思って人間と結婚して子をもうけたのか、ストマック家とその考え方がグラニュートの中ではどういう扱いなのかみたいなところがはっきりしないとなんとも言えない部分が大きい気がする。
エージェントとの戦いになったショウマ。
仮面ライダーとゴチゾウを見たシータとジープですが、使えなかったはずの眷属が使えるようになっていることも、見たことのない眷属の姿にも困惑顔。
そんなショウマ。
追い詰められるも、自分の母親が生まれ育った世界を守るためにと気合を入れなおして逆転。
さらに、ふわマロゴチゾウでふわマロフォームにフォームチェンジ。
ミトンみたいなふわふわおててで剣の扱いにちょっぴり苦戦しつつも、抜群のクッション性と「フワ」という擬音に掴まって浮く戦闘でリード。その擬音掴めるんだ。
というか今回の戦闘の見せ方めっちゃ良い~! カメラワークとかすんごいわくわくしちゃった。
さらにまるマロゴチゾウでまるマロフォームに変身して巨大化。まるマロローリングで勝利。
エージェントは蒸発したのでした。
双子にいつものように「どうする?」と問いかけるが、この場は双子は一旦引く選択をする。
双子はショウマ生存を把握済み(が、上に報告する気なし)。ニエルブはなんか不穏なこと言っていたけれど実際はなんか別の話してるんじゃないかな~という気がうっすらしている。
というか、あのバイトさんたち改造人間だったんだね? まだ「本当のグラニュート」を我々見ていない可能性ある?
老夫婦のことを思い出したショウマ。
が、双子の言葉が脳裏をよぎる。
誰も不幸にしないため、ショウマは老夫婦の元には帰らないことを決意するのだった。
その頃、夕飯も食べずにショウマの帰りを待っている老夫婦。
「あの子は」という言い回しからして、誠さんの時にもいつまでも帰ってこない息子を不安になりながら待った夜があったのかなあなんて悲しくなる。
こお作品、現状こういう奥行きを感じさせる描写をさりげなく滑り込ませて来るのがうまいなぁと思う。
戦闘で力を使い果たして道端で倒れてしまったショウマ。
そこに、明らかに人ではない何かの影が現れ──
次回:旨辛ポテチ🥔🌶️
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