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4話 パーリィタイム☆夢見るじじい

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 3月9日
  • 読了時間: 10分

濃いのにちゃんと良い人が出て来た(困惑)




【あらすじ】

突如として指輪の戦士たちの前に現れたのは、一人の爺さんだった。

……誰??




【猛原譲二】

御年87歳のおじいさん。

座右の銘は「質実剛健」。チャラついたことは大嫌い。自分にも他人にも厳しい性格。付いた仇名は「頑固ジジイ」。

何とも分かりやすい、昭和のおじいちゃんである。



そんな彼に転機が訪れる。

盆栽に指輪が引っかかっていたのである。

テガソードに選ばれ、願いを兼ねる権利を得た譲二。

彼は気づく。自分はまだ、人生を謳歌していないのではないかと。本当は、自由に楽しんで生きている人間が羨ましかった。

だから願った。第二の人生を歩むために。


「青春を、やり直したい! 永遠の青春。儂は、ぱーりーぴーぽーになる!!」


あまりにも元気すぎるジジイである。


ともあれ、契約は結ばれた。

しかし老齢の身体に戦闘は酷だろうと判断したテガソード様は譲二を青年期の姿に変える。

これは一時的なものだから、永遠にこの姿でいたければ戦いに勝ち抜く必要があるというのである。


「……たまご……たまご……たまご」


そして不完全な若返りゆえに、定期的に卵を摂取しないとおじいさんの姿に戻ってしまうのである。

定期的にお菓子を摂取しないと戦えないヒーローと、定期的に卵を摂取しないと戦えないヒーローが同時に出てくることって、あるんだ……。



「明日は転校初日だからな!」


うっきうきの譲二爺さん(高校生の姿)。

そう。彼は青春を謳歌するためにまずは高校に通うことにしたのである。

向かった先は南場第一高等学校。学ランの下にパーカーとヘッドホンというイケイケスタイルで教室へ。

……が、いきなり壁があった。

なんと、孫の太志と同じクラスになってしまったのである。

そこはあらかじめ高校を避けるとかしようよおじいちゃん!!!


本名を名乗るわけにはいかない、と咄嗟に判断した譲二。

自分の戦士としての名前から連想し、猛原禽次郎と名乗る。大変お美しい字でいらっしゃる。



早速昼休み。

禽次郎に一番に声をかけたのはいかにもパリピな同級生、陰山

本来は立ち入り禁止の屋上で彼の歓迎パーティをしたい、と提案してきた彼を、禽次郎は一喝。「大人の心配りを大切に白」という、思春期男子に一番効かないお説教をかまし、そうそうに「頑固ジジイ」認定を喰らう。

見た目が変わったところで中身まで変わるわけではないのである。

そして禽次郎、反省。ぱーりーチャンスを早々に逃してしまいました。


次に声をかけて来たのはあろうことか太志。実の孫である。

(当然ではあるのだが)苗字が同じだから親近感をもってくれたそうな。


そして下校時。

何気ない風を装いつつ、禽次郎は太志の家族について探りを入れる。

太志曰く、現在祖父が行方不明とのこと。じいちゃん、家出するなら事前に何かしらの形で連絡を入れておきなさい!!!

根本的に考えが足らない部分が見えて私は心配だよ!!!


家の中は大騒ぎだが、太志としては口うるさいのがいなくなって清々しているみたいです。

じいちゃんみたいにはならない、遊ぶ!と伸び伸びした表情の孫を見て、思わず一喝。

再び大人を引き合いに出したせいでギスる2人。


「お前はそんな奴じゃないはずだ。学生の本分は、将来の夢に向かって努力すること。お前の夢は何だ? 何かないのか?!」

👨「……夢なんかねぇよ。お前、ひくわ」


(儂はやっぱり、自分勝手で甘えた人間を許せない、根っからの頑固ジジイ。ぱーりーぴーぽーになど、なれるはずもない)


夢を諦め、契約の破棄と指輪の返却を申し出る禽次郎。指輪は川の中に投げ込んだ。



傷心のままテガソードの里にやってきた禽次郎。

家族の絆の薄さを嘆き、今まで家族のために働いてきた自分の人生はなんだったのかとぼやく。


「んなもん、ただのエゴだ。そういう生き方はお前が望んだ。それだけの話だ」


見返りを求めちゃいけないよね、確かに。

いい台詞なんだけど、吠が言うとだいぶ諦観滲んでるよなぁ……。


「だが家族への想いはマジなんだろ? だったらそれ伝えねぇと後悔するぞ。もう二度と会えないかもしれないんだ」


禽次郎の脳裏に一人の女性の顔が過る。



そのまま店を飛び出し、走り出す。

そして街中で太志と衝突。先ほどのことを謝ろうとした矢先。

離れたところから愉快な声が聞こえて来た。



少し時間を遡り、学校の屋上にて。

陰山が何者かに声をかけられていました。

愉快な声の主はパーリーピーポーノーワン。陰山を取り込み、人間界に降臨。

パーリーピーポーナンバーワンバトルを開催する。伸ばし棒が…伸ばし棒が多い……!


ルールは簡単。一番パーティーを楽しんだ人が優勝である。どうやって審査すんねん。

ということで早速パーリーピーポーノーワンが先制攻撃。

ミラーボールからビームを放ち、人々の服装をパリピに変えてしまう。なんだそれ。

陸王さんもお怒りです。衣装のセンスの無さに。そこじゃない。

パーティーに乗り切れない人々はミラーボールの中に拉致られます。そこはちゃんと怪人してるんだ。

そしてなんと、ビームを浴びたものは強制的に手が🤘になるので、指輪が抜けなくなるのである! なんでちゃんと戦力も削げるんだ!!


👨「なんなんだよこいつら……! もうやだよ…………!!」


せやな。



ということで意味の分からない状況下で苦戦する吠・陸王・竜儀の3人を尻目に、禽次郎と太志は避難。

改めて禽次郎は太志に謝罪。

すると太志は先ほどの発言が嘘だったことを明かす。

笑われたくないから怖くて誰にも言えなかっただけで、ちゃんと彼にも夢があった。


禽次郎が思い出すのは、長年連れ添った妻の姿。

苦労を掛けたことを謝り、これからは思うままに生きてほしいと伝える妻の姿。


「ぱーりーぴーぽーになりたいんだ」

 「夢を追いかけるのは恥ずかしいことじゃない。誰に笑われても良い。なりたい自分になれるのなら!」

 「太志、見ていろ。儂は、夢を諦めない!」


天に翳した手に再び指輪が嵌められる。



「超超超いい感じ~~!! ノれない奴にグーパ~ンチ! パーリーピーポーノーワン! ド派手にアゲアゲ~~!!」

「頑固ジジイは今日で卒業! チャラっといこうや、ゴジュウイーグル! これがほんとの、青春リベンジャー!」


ゴジュウイーグル、いざ出陣。

広場の中央に躍り出た禽次郎、まずは「パーリーピーポー音頭」を熱唱。そして踊る。

そして共鳴するパーリーピーポーノーワン。なにこれ。なにこれ。

そんなパーリーピーポーノーワンの隙をついて、ゴジュウイーグルはミラーボールに閉じ込められた人たちと、パリピにさせられた戦士たちを救出。

すげえ、敵の隙を突いて(しかも敵の得意分野に乗っかったうえで隙を突くという高等技術を使って)戦況をひっくり返すという王道の頭脳戦をやっているのに! あまりにも! 画面が! トンチキ!!


対パーリーピーポーノーワン戦は踊るように戦って勝利。


そして同時に登場したファイブ兄弟はテガソードレッド→テガソードブルー→テガソードイエロー→テガソードレッドが撃破。

今年の巨大戦は基本的に素体(テガソード)が1体、そこに搭乗者によって変化する装甲がつくというスタイルなのね、なるほど。

だから、搭乗者が変われば装甲は変わるし、それまで乗り込んでいた搭乗者は生身のまま放り出される、と。なるほど。……なるほど?

えー、ここで、テレビ朝日公式HPでテガソードの大きさを確認してみましょう。装甲によって身長が異なるのですが、レッドの場合は全高55.0m。

操縦席は瞳のあたりなので実際はもう少し下なので50mくらい? マンションなら18階付近だそうです。死ぬって!!!



禽次郎が無事にパーリーピーポーナンバーワンになった後。

猛原家では、太志が父親に進路の相談をしていました。

太志の夢は美大に行くこと。家族からは反対されるだろう、それで家族仲が悪くなるくらいなら黙っていようと思っていたそうですが、そもそも父親は反対する気なし。寧ろ喜んで応援してくれました。シレっと爺ちゃんのことディスってるけど。


影から見ていた禽次郎は、「落ちていた」と言いながら葉書を差し出す。

そこには綺麗な字で「元気にしている、心配するな! 譲二」という文章と、松の上にとまる鷲のイラスト。

このワンカットで、「太志が美大に行ってまで絵を描きたいと思ったのは譲二の影響」って見せてくるの、ほんとお洒落。

単に会話が足りていないだけな気がするなぁ、この家族。あと、無事なのが分かれば居場所は曖昧でもOKって考えは改めた方が良いんじゃないかな。


👨「帰ったら謝らなきゃ。ちょっと頑固だけど、誰より優しいって分かってるから。」


禽次郎は息子と孫を強く抱きしめてから猛原家を後にする。

太志はその背中に譲二を重ねる。


「儂も第二の人生、しっかり楽しむからさ」



それを見守っていた吠。

ボロボロになった家族写真を眺め、なにやら考え込むのでした。




【一河角乃】

なにやら険しい顔で一人の男の跡を追う5人目の戦士。


「私の妹、一河緒乙の事件について、凄腕の検事さんなら何か知らないかなぁと思って」


相手の腹の内は全く読めないものの、対峙した相手はなんと指輪の戦士。

ということで、問答無用で戦闘開始です。

リュウソウレッドに変身した検事に対抗しようとする角乃でしたが、指輪をテガソードにセットしても何も起きない。


「やっぱり。どうして……?」


その場は熱海総理が参戦して戦いに勝利してくれましたが。


🍑「無茶はするな。君まで喪ったら、ご家族はどうなる?」


思った以上にしっかりレギュラーになりそうな熱海総理。ワンチャン、FLTにも呼ばれそうなポジションだよね、既に。

いろいろ抱えていそうな角乃ですが、彼はどこまで把握しているのやら。

詳しいことはまた次回、ですかね。


「緒乙。……返してよ、私の家族!」




【ブライダン】

未だに推しを傷つけられた怒りが収まらぬブーケ嬢。

メカニックの修理そっちのけでブロマイドの修繕を行っています。お嬢さん、そういう時にセロテープを使うのは厳禁ですよ。紙とセロテープって相性終わってますから。

青いテガソードを泣かせてやらないと気が済まない、とメンチを切りまくる。怒ったり泣いたりと忙しそうです。強く生きて……。

これにはファイヤキャンドル様も参謀隊長夫婦もタジタジ。


とはいえタジタジになっているばかりではいられないので、今回は参謀隊長指揮のもと人間界に攻め入ることになりました。

氷の長男 スター・ファイブと、炎の次男 ミツタ・ファイブ、出撃である。

この作品、出てくる兵士が見た目はみんなモブなのにちゃんとキャラ付けされているの本当に良すぎて普通にブライダンのファンになるが?

今回敗れた長男と次男ですが、三男~五男も出てくるのかな?




【以下雑記】

💍竜儀。サラッと父親が医者だと明かされました。やはりいいとこのお坊ちゃんでしたか。

しかしながら「あの人は俺の話を聞かん」と発言。親子仲はお世辞にもよろしいとは言えないようで。

これ、どこかで「暴神医院」みたいなでっけぇ病院が出てくる回、あるでしょ。通いたくない名前すぎるけど。

💍そしてそのことを知っている陸王。この2人、どれくらいの付き合いがあるんだろうか。


💍パーリーピーポーノーワン。よく見たらゴーグルに「ウェーイ」って書いてあって腹立つ。画面外でもうるさくて笑った。

お声は古川慎さん。クレジットを確認し損ねていたのもあり、正直江口拓也さんだと思ってました。声質似てるけど、パリピならえぐぅのイメージ。

私が出くわすcv古川キャラってなんでどいつもこいつも奇声を上げてるんでしょうか。ちょっとそろそろ認識リセットのために低音セクシーな古川キャラを浴びたい。




次回:くまモン?!?!

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