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49話 我ら、ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー!

  • 2月8日
  • 読了時間: 8分

最高のフィナーレだったよ




【あらすじ】

指輪争奪戦は終わった。

全ての指輪をゴジュウジャーが集め、その持ち主がすべて消されたことにより、唯一生き残った、生き残ってしまった吠が優勝者として選ばれた。

後は願いを叶えるだけ。




【遠野吠】

あまりにも不本意な勝利に崩れ落ちる吠の前に現れたのは、初めて会った時から彼をライバル視している男だった。


🕯「俺と、決着つけやがれ」


目の前に投げ捨てられる白い手袋。

最後の決闘としてあまりにも美しすぎる。



双方変身し、戦いが始まる。

ラスボスにも主人公にも、素面と怪人態があるのってこんなに良いんだ……。

ファイヤキャンドルは改めて、自身の真の願いが吠とマジで戦うことだったと気が付く。吠とずっと、命のやり取りをしていたいのだと。


戦いの最中、ポケットから飛び出してしまった仲間たちの指輪に目を遣る吠。

それを見たファイヤキャンドルは、自分との勝負以外をすべて捨てろと言い放ち、指輪を破壊しようとする。

しんどいなぁ。ブライダン離散の時に誰も自分を選んでくれなかったのに、ここでも吠から自分を優先されてもらえなかったファイヤキャンドルの気持ちを思うと。



指輪の危機に割って入ったのは、クオンだった。

限定的にとはいえ、人型として復活。どこからともなく鳴り響く、拍手喝采のSE。


❌「助けに来たよ、吠」


テガジューンを呼び出し、兄弟喧嘩以来にエンゲージ。

これはまごうことなき、良いお兄ちゃんだ。

 

❌「吠、お前の願いはなんだ? お前はどう生きたい? 戦いの先に何を望む?」


良いなぁ、このセリフ。

「願いはなんだ」と聞かれるとちょっとこっちも構えちゃうけれど、「このあとどうしたい?」なら少し気楽に考えられる。自分の、本当に些細な願いを口にしても許される気がする。



遅れて現れたテガソードも吠に声をかける。

当初の彼は生きることから逃げて、小さくなっていただけ。


「だが今は違う。」


5人と出会って吠は変わった。

くだらないことを話して、背中を預けて戦って。


「だって、あいつらは仲間なんだ。だからもっと知りてぇ、一緒に居てぇ!」

「テガソード、願いを言うぜ」

「俺の願いは、指輪争奪戦をやり直すこと。……あいつらとちゃんと戦いてぇんだ。一緒に生きるために」


この感想書くにあたってちょっと悩んだのが、ゴジュウジャー5人(後に真白含め6人)をなんと呼ぶかだったんですよね。

別に「ゴジュウジャー」っていちいち書いても良いんですけど、長いし。

結局無難に「仲間」って書いてたんですけど、でも最終的には指輪を巡って対立するからなぁ、なんてちょっと迷ってはいたんです。

でも良かった。彼らのことを「仲間」と呼び続けていてよかった。それが紛れもない正解だったから。



「その願い、叶えよう」


煙の向こうから現れたのは、いつもの応援団長。


🎭「いざ掴め、No.1!!!!!」


さらにもう一つ、爆発の向こうから現れたのは、陸王、竜儀、禽次郎。そしてもちろん角乃も。

軽口を叩きつつ、肩を並べる。


「ファイヤキャンドル! 俺はこいつらと生きる。ゴジュウジャーとして、お前と戦う」


「みんな、見せてやろうよ、私たちなりの戦隊を!」


🕯「仲間も、世界も、この勝負以外何もいらねぇ! 孤高の武人、ファイヤキャンドル! 俺の炎で浄化してやる」


「俺は所詮この世の逸れ者。それでも手にしたこの絆。逸れ一匹、ゴジュウウルフ」

「僕はみんなのゴジュウレオン」

「怪力伝道師、ゴジュウティラノ」

「チャララっと行こうよ、ゴジュウイーグル」

「ハイクラス&ラグジュアリー、ゴジュウユニコーン」

「「「「「我ら、ナンバーワン戦隊、ゴジュウジャー!」」」」」


やっぱりいいなあ、素面名乗りって。

かっこよさが段違いなんだ。



さらに、崖上からユニバース戦士たちが参戦。

この国の総理大臣にしてドンモモタロウ、そして吠の友人ナンバーワン、熱海常夏。

愛する人を探し旅をしていた野獣使いにしてガオレッド、等々力凱亜。

禽次郎の盟友にしてリュウレンジャーの嘉挧源治。

竜儀の世話役にしてレッドレーサー、家守召子。

そしてなんと、吠の元上司の関本カズがゴレンジャーのリングを携えて登場。

ユニバース戦士たちの中でもゴジュウジャーとかなり深くかかわってくれた人たちが合流してくれるのかなり熱い。

改めて見返すと、関本氏を除く4人は緊急で挟まれた総集編(ドキュメンタリー第2弾)で最初に紹介された4人だったんですね。どこまで決まった状態で話を作っていたのやら。

(メタ的な話、関本さん参戦も決まったのギリっぽいよな……彼だけ別撮りだし)


それにしても、崖上からレジェンド参戦とか、直後のカメラの上を飛び越えるようなカットとか、「スーパー戦隊のお決まり」が続くの嬉しいね。


さらに、ブーケ・参謀隊長夫妻、そしてグーデバーンも参戦。



所詮戦うことしか能がないもの同士、と笑うファイヤキャンドルを、吠は肯定する。

だからこそ、戦いの先に望んだものは、さらなる戦い。

それに、ささやかな日常が、彼の明日には待っている。


「俺はそんな日常のために戦う。お前の日常の先に何があるんだ? ファイヤキャンドル!」

🕯「さあな。だが、今更もう引けねぇんだ。英会陰に、この燃えるような戦いを!」


5人の攻撃とファイヤキャンドルの攻撃は拮抗。


「仕方ねぇ。俺様の手助けは高くつくぜ!」


満を持して、真白参戦。

さらにギアを上げた仲間たちと共に、ゴジュウジャーは勝利を収めたのだった。



🕯「てめぇら、最後の最後で仲間になりやがって……」


どこか清々しく笑うファイヤキャンドルは負けを認める。

とどめをさせ、と言う彼に、吠は手を差し出す。


「俺の日常の中には、お前もいんだよ。」

「また喧嘩しょうぜ。お前は俺の、喧嘩友達ナンバーワンだ」

🕯「……次は、勝ってやる」


残念ながら吠の手を握る前に体力の限界が来てしまったファイヤキャンドル。

きっとその手を満足して握れたと彼が思うまで、2人の喧嘩は終わらないのでしょう。



ところで、復活した熊手真白でしたが。

人として死んだのは間違いないのですが、神として蘇ったそうです。飛べます。足音もしません。そ、そっかー。まあ真白ならまああるか。うん。


そして、吠の願いによって再び始まった指輪争奪戦。

彼の願いと言うことで一部ルールが改変。

吠との総当たり戦になるそうです。ファイヤキャンドルがファイヤキャンドルなら、吠も吠だ。



そして、ノーワンワールドでは。

ブライダンの幹部たちが再び集合。テガジューンもみんなと同じサイズになっています。

ノーワンワールドと人間界との共存は難しいが、みんなで力を合わせればきっと道は拓ける。

それぞれに得意ジャンルがある彼らならきっとなんとかなるはず。

それがテガジューンたちが出した結論だった。

そしてこの「みんな」の中には、彼らが「仲間」だと思っているファイヤキャンドルももちろん入っている。

テガジューンの謁見の間に、ひさしぶりに光が戻ってきたのだった。




【一年後】

3回目の指輪争奪戦が終わった。今回も……というか、今回こそ、勝利したのは遠野吠。

全ての指輪を手に一息つく彼のもとに、真白が現れる。


この1年の仲間たち。

実はエクス討伐に際して世界を書き換えた時、真白はちょっぴり仲間たちを優遇した世界を作っていた。


角乃の妹:緒乙は目を覚ました。今は2人で旅をしているそうな。2人の時間を取り戻すのが、角乃の今度の願い。

陸王はアイドルとして復帰。彼が慕っていた玲の病気も治り、ライブ終わりの陸王のもとには素直な感想と花束を届けに来ています。

禽次郎は今でも高校生の姿になれる。高齢者としても今をときめく高校生としても人生をエンジョイ中。

竜儀はテガソードの里を全国フランチャイズ化し、テガソードの教えを広める計画を進めているところ。誰かこいつだけ止めた方が良いんじゃねぇか。

テガソードもそんな彼らに交じって楽しそうです。


みんな相変わらず、愉快にやっている。


「そういうお前はどうなんだ。指輪争奪戦を戦いなおして、何か得るものはあったか? ……いや、質問を変えよう。新たな神として問う。この世界は、生きるに値するか?」



テガソードの里に久しぶりに戻ってきた吠。

旅行中の角乃以外は当然のように集合しています。

そして、優勝した吠が願ったものは、神様手ずから持ってきてくださいました。

……山盛りの、フランクフルトを。


何をつけて食べるのが一番美味しいのかで大揉めする一同を眺めながら、真白は吠の答えを思い出す。


「ああ。悪くねぇところだよ」




【以下雑記】

50周年にして、スーパー戦隊シリーズ最後の作品として、何一つ言うことのない幕引きでした。

大団円という言葉がこんなにも似合う、清々しい幕引きが他にあろうか。


生きる意味を見つけられなかった人間が、日常のささやかな幸せを見つけるまでの物語。

願いを持っていた人たちはみんな願いを叶えて、

敵も味方も関係なく、これからの自分のやりたいこと、自分の居場所を見つけて、その隣には自分にとって大事な人がいる。

最後の最後まで救われなかった吠もファイヤキャンドルにも、ちゃんと最後は清々しい顔で笑っていて、ああ本当に良かったなと。

変にしんみりしすぎず、ただ平凡な毎日を続けていくための「おしまい」。

妙に現実みのある吠のキャラ造詣と合わさって、ひとつもケチのつけようのない、ゴジュウジャーらしい終わり方でした。


仲間が帰ってくるシーンを見て、4人じゃなく3人だったことに何とも思わなかったというと嘘になるけれど。


それでも、敵も味方も大好きだったから、全員が生きて、幸せに作品を締めくくってくれたことが嬉しいよ。


1年間、そして50年間、本当にお疲れさまでした!

楽しい時間をありがとうございました💍



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