48話 さらば、親愛なる民よ
- _ ぬぺ
- 2024年2月18日
- 読了時間: 4分
最後の物語を、悪逆非道の反逆を
焼き尽くされたシュゴッダム。
倒れ伏す王たち。
一人立ち上がるギラと、楽しそうにそれを眺めるダグデド。
抑揚のないジェラミーのナレーション。
「今君が生きていることに、意味はあるのかな」
時間は少し遡る。
ヤンマは、ダグデドを倒す最終手段として「超絶怒涛究極完全体キングオージャー」を提案。この絶妙にダサい名前が、ヤンマくんが考えたんだろうなって感じする。
六つの王の力を使って作り出すこのキングオージャー。
問題は、対グローディ戦でジェラミーの「永遠の命」を使ってしまったこと。
なので、代替品を探すことが一番の課題。現在、ライニオールが何か知っていると踏んでハーカバーカへの道を探している最中だという。
……そんな作戦会議を、ダグデドは全部聴いていた。
平然と玉座に現れたダグデド。
彼は「気まぐれ」でチキューの破壊を開始。
24時間以内に「超絶怒涛究極完全体キングオージャー」の完成は奇跡が一万回起きない限り無理だと判断した王様戦隊は、避難計画ゼロを全世界に通達する。
「これは、いつか勝つための戦いだ」
全世界の人々が集まったのは森の中。
それぞれが避難用の荷物を手に持ち、側近たちが「避難完了まで開けるな」と言い含められたリュックサックを持って集合。
そこにコーカサスカブト城とシュゴッド達が降り立つ。
不在の王の代わりにラクレスが避難を促すが、側近たちはそんな彼の態度を怪しむばかり。
結果、側近たちはリュックサックを開けてしまう。
そこにあったのは、それぞれの国の王の証。
そして、ゲロウジームが預かっていたヴェノミックスシューターの中には、6人からのメッセージが入っていた。
避難計画ゼロ。
これは、打つ手なしと判断された際に発動される緊急措置。
民たちには別の惑星に移り住んでもらう。
できるだけ多くの民に生きてもらうこと。
そして、どれだけ時間をかけても良いから、六つ目の王の証を作り出し、ダグデドに対抗する手段を身に着けること。
そして、6人は民たちが無事に旅立つまでは全てを賭けて時間を稼ぐ。
「これは、いつか勝つための戦いです」
静まり返る国民たち。
どうして何も言ってくれなかったのかと嘆く側近。
それはラクレスだって同じだった。
でも、6人の手がダグデドの喉元まで届いたのは事実で、奇跡。
だからこそ彼らはこの決断ができた。
この、「自分と彼ら」の違いが誰よりも分かっているんだろうなというラクレス様が居たたまれない。
奇跡なのが答え。
自分たちには絶対に起こせない。
また2000年を繰り返すのも、責任を押し付けられるのもごめんだ。
だから、王の意志に背く。
「度し難いな。……私も同じだ!」
「道を開けろ!!」
押しのける側も、押しのけられる側も心底「やってやろうぜ!」みたいな顔をしているのがかっこいいんだ。
止めに入ったのはゴローゲ。
王の証を持っていかれたら叶わない、と言う彼だったが、そこに現れたのはズタボロのもう一人のゴローゲ。
側近たちの前にいるのは偽物だと糾弾。なお、声のデカさで信じてもらえました。お前最初からブレないな。
偽物のゴローゲの正体はカメジム。
大量の借りを返すために剣をとるラクレス。同時に、カメジムの背後のシュゴッドが開き、中からひとつの影が現れる。
「死の国から迎えに来たぞ、下等生物」
遂に始まりました最終決戦。
LEDウォールの撮影を活かした、これでもかというほどの破壊っぷり。
前まではよく使われていた高萩製紙工場跡地が出て来なくなってからは最終回付近の迫力が下がってたからなぁ……。久々の破壊が見られて嬉しい。
(調べたら今あそこって太陽光パネルの設置場所になっていたらしい)
王たちの決死の判断に反旗を翻す民たちがめちゃめちゃにかっこよくて……。
しかも次回は旧王たちのタッグがあったりします??
楽しみでしかない。これ以上の盛り上がりが準備されているであろうことがもう怖い。
次回:悪逆の道を徃け
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