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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

46話 命の美しさを知れ

麗しいとはこのことか




今回動き出したのはグローディ。

相も変わらず死にたいと嘆く彼の相手を買って出たのはヒメノ。

イシャバーナの王の力は、全ての生命を刈り取る力。動物ならば一瞬で死に絶え、植物ならば一瞬で枯れる。


その力を正面から受けたグローディでしたが……なんと無事。

代わりに紫色のシュゴッドソウルのようなものを落としていきました。

困惑するキングオージャーの面々と、グローディ本人。



とりあえず、グローディを倒すためには「死を克服する事」が必須。


ヒメノは、グローディの存在とギラの存在が近しいものだと予想して、ギラを実験台にしようとする。やめてあげて……。

不死身の自分を顧みて、果たしてこれを生きていると形容しても良いのか、とこぼすギラ。

それは誰もが手が出る程欲しいものだと一瞬怒りを露わにするヒメノ。

この2人、一瞬険悪になったものの次の瞬間には互いに「自分が悪かったな……」みたいな空気になっていたの良かった。




ジェラミーは自分に合図を送ってきたラクレスと共に一時的にバグナラクに帰国。

家臣たちを率い、自ら国民たちの葬儀を執り行っていた。

死という概念や仲間意識で後れをとる国民たちのためである。

そして今回久しぶりにゲロウジームちゃんが復活。短い尺でしたがジェラミー大好きっぷりと蜃気楼のように儚げな雰囲気を残していきました。


ラクレスの用件は、ジェラミーに託された王の力について。

バグナラクに託された力は、永遠の命。ジェラミーの体に埋め込まれ、彼を2000年近く生かしてきたものの正体である。


ラクレスとの会話を通し、自分の寿命について思いを馳せるジェラミー。

サラッと、他の王様たちと一緒に年を取って墓に入りたいとか言っちゃうの……お前そんな激重感情抱えてたん……??



死を克服できたなら、また死者とも会えるのではないか。

医者という職業はお役御免ではないか。


そんなことをそんなことを考えながら、家族の墓に花を手向ける2人。




その後。再びやって来たグローディの前に、準備を整えたヒメノとジェラミーが立ち塞がる。

自分自身が殺すために作られた存在だと知って半分自暴自棄になっているグローディ。


ヒメノの診断結果は、「グローディは既に死んでいる」。

死んだうえでなお、自分の能力で動いている状態。

不死身なのではなく、そもそも死んでいるから「死」という概念がなかった。

ならばやることは1つ。彼に命を与えたうえで倒す。


前日、ヒメノは力をジェラミーに使用。

彼の命を取り出していた。

それを、ジェラミーの銃でグローディに撃ちこむ。


これで準備は整った。

しかしそれは命を得たグローディも一緒。

バグナラク地下に残る「神の怒り」の残骸を稼働させ、この世界に解き放つ。

17年ぶり、2度目の紙の怒りが始まった。




いや、今回は麗しい回だった……。


メインがイシャバーナだったこともあり、画面がほとんど絢爛豪華。

だからこそバグナラクの冷たくて暗い地下が映える。ジェラミーの独白で白い息が見えるのすごい好き。

2人の裏で奮闘する4人の悲しげな戦闘もめちゃくちゃよかった。緩急の見せ方が上手いんだよなぁ、今作のアクション。

ヒメノもジェラミーも、六王国の中で一番服装や雰囲気が童話っぽい世界なのに、よくこんなにも三次元で成り立つキャラ造形が成功したな、と思ってました。




次回:同じ轍を踏まないために

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