44話 僕こそレッド!折リジナル戦隊、見参!
- 1月5日
- 読了時間: 10分
オリジナルも折リジナルも大暴れ
【あらすじ】
年が明けたある日。
クオンは剣として相変わらず激キモムーヴをかまし、
ブーケ嬢はテガソードの里で人間界を知るためにバイトを開始。
テガソードは妻子とともにのんびり暮らしている。
一見して穏やかな日常が訪れたこのタイミングで、異界からある人物がやってくる。
【オリガレッド】
🟥「真っ赤な太陽が燃えてる限り、必ず眩しい朝が来る! 夢と希望の明日を願う! 折リジナル戦隊、オリガレッド!」
唐突に現れた、全レッドの代表を名乗る赤い戦士。
彼は出会ったばかりの吠のことを調べてきたと言う。さらに、彼のリーダー性・カリスマ性の無さを指摘。「正しいレッド」に相応しい人間はもっと他にいるはず、として探し回っていたそうな。
で、結局見つけたのが堤なつめ。しかし彼は指輪の力には頼らず夢を叶えようとしていたため、持っていたキングオージャーの指輪をオリガレッドに譲渡した。「吠がレッドに相応しい男になっていたら、この指輪を渡してくれ」と言って。
しかし、吠はレッドに相応しくないと判断したオリガレッド。だから、代わりに自分がレッドになるというのである。
この胡乱な現場に現れたのは、過去の戦隊の敵たち。
吠、そしてその場にいた禽次郎と共に、オリガレッドも戦いに挑む。
折り鶴をモチーフとした、シンプルだけれど明朗なデザイン。王道だがかっこいい口上に背景。土屋さんの新人俳優にいそうな声質と演技がまたいい味出してる。
彼の活躍に合わせて流れてくるちょっぴり和風だが勇ましい戦闘BGM、動きの度に入る鶴の鳴き声のSE、折り紙でできた武器に「山折りスラッシュ」なる攻撃技。
さらに、「折り目正しく」という折り紙になぞらえた発言。その発言からくる性格がまた物語を作るうえで相性が良さそうなのがすごいんだ。
完成している、されすぎている。来年のレッドが一足先に出てきたと言ったら多分100人中120人が信じるレベル。
この完成度は戦隊慣れしている大人の力があるとはいえ、その土台を10歳の一般人が作ったというから感心するほかない。土台が強固すぎる。寧ろそれだけ強固だからこそ大人が上で大暴れしてもブレない。すごい、本当にすごい。
公式ブログによればデザインした本人は撮影に呼ばれたんだとか。ブログにはオリガレッドとのツーショもあります。こんなん一生の思い出だろうよ。
さて、正しく折らないと目指す形にはならない折り紙を例えに出しつつ、吠のレッドとしての不完全さを説くオリガレッドでしたが、吠からすればそんなことより指輪案件である。
しかしオリガレッドは、戦いはゴジュウジャーが全員そろってから、と言い残して去ってしまう。
まずは一度テガソードの里に集合して情報交換。
真白・テガソードはオリガレッドのことをオリジナル戦隊だろう、と予想。
どうやら彼らの世界では過去50年分の戦隊は異世界の戦隊、ということになるそうな。厄災に勝てたのも時空の狭間でオリジナルの力を借りられたのが大きかったっぽい?
ということは、オリガレッドも「私たちの世界」ではカメラが回っていなかっただけで、どこかの世界で1年間戦い抜いた(あるいはこれから戦い抜く)スーパー戦隊なのでしょう。
その後。
街を歩いていた吠が見かけたのは、喧嘩する子供たちと仲裁するオリガレッドの姿だった。
仲裁しようとするオリガレッドだったが、子供たちは不審者を見る目で彼を見た後、喧嘩に戻ってしまう。近年稀に見るつよつよ子供と、押しに弱いレッドである。
見かねた吠はそこに割って入る。
まずは子供たちに「ぶつかってきた、慰謝料払え」と因縁をつける。
困惑するオリガレッドには「上手いことヒーローになれ」と耳打ちし、それを汲んだオリガレッドに締められたあと、へっぴり腰で逃げて行ったのでした。
おかげさまで子供たちからはオリガレッドは味方だと認めてもらえました。
仲裁が済んだオリガレッドはお礼のために吠を追いかける。
🟥「僕は、君のことが分からなくなった。君には願いがないって本当か?」
彼はさまざまなレッドを見る中で先輩たちにあこがれを抱き、立派なヒーローになりたいと思った。
しかし吠は未だ願いを探している途中。
●「俺の、願いは……分かんねぇ。けど、無いとは言いたくねぇ」
「それが俺の本心なんだ」
1年追ってきた私たちからすればだいぶ進歩したねぇ吠くん、と思うのですが、オリガレッドがそう納得してくれるはずもなく。
やはりレッドは任せられない、と言うことで戦闘にもつれ込む。
折り目正しい、に縛られすぎて柔軟性や人の考えを聞く力がないのが彼の短所だなぁ。
🟥「山折り、谷折り、じゃばら折り! 真っ赤な太陽、オリガレッド! 願いは立派なヒーローだ!」
●「言葉にできねぇ、分かんねぇ! 逸れ一匹、ゴジュウウルフ! 願いはまだでも、指輪はもらう」
一瞬だけあった、アカレンジャー(ゴジュウジャー)とオリガレッドの画、良いねぇ。
始まりの戦隊と終わりの戦隊と、そしてまだ見ぬ戦隊の集合。何ともお洒落な画だ。
その頃、テガソードの里では。
突如、店内に矢文が飛んでくる。
「最後の指輪が欲しければ、摩天ヶ原競技場へ来られたし」
書かれた通りに競技場にやってきた一行を待ち構えていたのは赤い忍。
🥷「お前らスーパー戦隊のくせに、気持ちがバラバラなんだって? そんな奴らに、俺たちの力は渡せねぇな!」
ニンジャレッド サスケ、その人であった。
サスケはカクレンジャーの指輪を使ってニンジャレッドに変身。
アラフィフにして、(少なくとも肉体は)若者+怒涛のセンタイリングによる変身を繰り返す相手に完全に優位に立ち回る。
これこれ、この戦闘のキレとアイテムてんこ盛り演出ですよ、坂本監督は。
全員自分にゆかりのある指輪使っているのも大変楽しい。
さて、こんなに強い理由は簡単。彼こそがオリジナルだから。
ピンチのゴジュウジャーの元に、同じく追い詰められた吠とオリガレッドが合流。
オリガレッドとサスケはもともと組んでいたみたいです。カクレンジャーの指輪もオリガレッドが調達、真のスーパー戦隊の魂を教えるためにオリガレッドが立てた作戦だった。
清く、正しく、無茶苦茶強い。それこそがスーパー戦隊だと。
……あの、オリガレッドくん、もしかしてゴーカイジャーに会ってない? それとも記憶から飛んだ? あいつら、清くも正しくもないよ? 無茶苦茶強いけどさ。
さらに、そこにやってきたのは、周りの木々を一瞬にして枯らす力を持った怪人。
「我は厄災クラディス最強の戦士、飢餓のビダル。少々復活に手間取ったが、雑魚ばかりのようだな」
一撃にしてゴジュウジャーもオリジナルも折リジナルも吹き飛ばし、彼はこの世界の魔王となることを宣言したのであった。
【以下雑記】
💍ブーケ嬢。佐織さんに「陸王の彼女?」と聞かれて必死に否定するの可愛い。一見してラブストーリーでも、絶対に一線は超えない2人が好きだ。
💍真白。「明けまして俺様~!」の挨拶、嫌いじゃない。
それを普通に流す佐織さんもなかなかいい味出してるのよ。
💍角乃。オリガレッドのことを「オリガミレッド」と呼んでました。それをしれっと訂正するテガソード様、良いな。最近人間じみてきたね?
💍ファイヤキャンドル。
同僚たちの行く末を参謀隊長夫妻から聞かされました。が。
🕯「じゃあこの世界はどうすんだ? アーイーやノーワン達はどこに行きゃぁ良いんだよ?!」
「ここは、俺が守る! 俺は、可愛い部下たちと戦い続けるんだ!!」
悲壮ではある。だけれど、ブライダンは全員「自分にとって大事な人たちといる」選択ができる人たちなんだなぁと思った。
テガジューンは夫と息子。シャイニングナイフとスイートケークは夫婦で。ブーケ嬢は推しと。クオンは弟と。そして、ファイヤキャンドルは部下と。
それも全員が自分で選択して選んだ道だからね。かっこいいと思うよ。
ただ問題は、ファイヤキャンドルが選びたかった人にとって、自分は選ぶ対象にすら入っていなかったこと。
全員両想いなのに、ファイヤキャンドルだけ自分が指したい矢印を持て余しちゃっていること。
だからこそ辛いなぁと思うんです。彼には自分を思ってくれる部下がいることも、自分が一緒にいたいのに振り向いてくれない人もいるのは事実で、周りのみんなは「全部大事にする」選択肢があるのに、自分にだけは端からそんな選択肢がないのって、本当に辛い。
大好きなキャラなので、幸せになってほしいなぁと思う。
💍堤なつめ。
福岡からの帰路、なにやら大変なことになっているらしい、という空気だけを感じていましたが原因は彼でしたか。
まさかこんな退場をするとは、の気持ちと、まあそりゃあそうやろな、の気持ちが半々ありますね。
正直1話で散々苦言を呈した人間なのですが、堤なつめって実際そこまで盛り上がれる人材じゃないと思うのよね。
視聴者がブンブンジャーにロスっているところにブンレッドの中の人が戻ってきたからロスを埋めるのに一役買ったこと、大也とはキャラクターの方向性が大幅に違ったこと、ブンレッドの演者がクワガタオージャーに変身し、本家もやっていない戦い方をした意外性で話題にはなったけど、それ以上の要素はないと思っていて。
言ってしまえば端からこの作品のフックでしかない存在だと思っていたので。なんなら、ここで井内さんを起用して視聴者を繋ぎ止めようとしてるんだろうなーくらいにしか。ブンブン、割と安定して人気あったしね。
あの意味ありげな1話での立ち去り方に関しては、「立派なレッドになってほしい」という願いを込めて間接的とはいえ吠に指輪を託した時点で、彼がすべき役割は100こなしたと思っているよ。
(だからこの前の総集編で顔出しなかったのが意外だったのよ、ちゃんとやるんだ?という)
すまん、ブンブンジャーの制作陣に心底がっかりして視聴降りた人間だったから堤なつめフィーバーなSNSをすげぇ冷めた目で見ていたこともあり、かなり言いたい放題言っている自覚はある。
誤解されたくないので言い添えるけれど、堤なつめのこと嫌いなわけじゃないよ。良いキャラだと思うし、演者さんもよかったし。ただしそれは「1話の主要人物として」という但し書き付きでね。ガヴ1話の、ショウマを拾った男の子に向けるのと同じ感情。
あと堤なつめをこき下ろしてますけど井内さんに対してはなんも思ってないですからね。俳優さんに罪はない。これ大事。
それにしたって、人づてに「バトルを降りた」と淡泊に告げられて終わりとは思わんかったけどね。流石にもう少しなんかあるやろ、とは思うけど。まあそれならそれで吠の願い、物語が終わった後の物語を「借りを返す」にできるフックにはなるんじゃない?くらいかな。
ここまで書いてようやくわかったけど、私の中では
「1話で井内さんを起用したこと」へのがっかりした気持ちと、「堤なつめという人間の物語に雑にオチがつけられたこと」へのがっかり感を比較したとき、はるかに前者の方が大きいんだわ。だからここでのがっかり感に大したダメージがないというか。寧ろ1話のがっかりが若干埋まったのかも。
💍というか今回詰めすぎでは?
オリジナルに折リジナルに厄災て。やりすぎやりすぎ。スコルピオ決着回に苦言を呈した私が可愛く見えてくる。
多分折リジナルは選考結果が出ないと動けないし、オリキャスもスケジュール調整やらなんやらあるし、せっかく他レッド呼んだなら強い敵を呼んでおかなきゃだし、みたいな諸々が重なったんでしょう。
それにしたって風呂敷広げすぎやろ、畳めるか? という心配はある。堤なつめが雑に処理されたのはここの割りを食った部分もあるんじゃないかと思ってるくらいです。
あとはまぁ、中の人関連のゴタゴタがあった皺寄せの可能性も無きにしも非ずかしらね、そろそろ邪推に邪推を重ねる段階になっているのでやめましょうか……。
割と楽しんで応援していたので若干の雲行きの怪しさに不安が全くないと言うと嘘になるかなぁ。
次回:ヒーローとは
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