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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

4話 殿のオモテなし

怖い人だ




イシャバーナにいたギラ・ヤンマ・ヒメノの3人の前に現れたのは、三大守護神の一柱:ゴッドカブト。

これを見たヤンマはラクレスが襲ってきたと構える。


ゴッドカブトは本来人間と関わりたくないと封印状態にあったもの。

それをラクレスの命令を元に、ヤンマ自身がラクレスの言うことを聞くように調整。ゆえに操縦士はラクレスに違いないという話。

メカとはいえ神様を洗脳状態て……。



ゴットカブトによる猛攻に耐えきれなかったキングオージャー。

それぞれ分離してしまい、トウフ国へと飛ばされてしまう。


ヤンマ・ヒメノは比較的近いところにいたようで、曰つの間にやら合流していたセバスチャンと共にトウフの中心部へ行き、カグラギに助けを求めることに。


肝心のカグラギはギラと合流。


カグラギ・ディボウスキ。

和風なトウフ国なので、国王ではなく「大殿様」。

演者さんの体格+独特の衣装のおかげで縦にも横にもデカい、というのが第一印象。

さらに目を常にかっぴらいた表情とそれが強調されたメイク、常に腹の底から出てそうなデカい声、芝居かかったオーバー気味な動きととにかく圧がすごい。目の前に立ったら縮こまっちゃいそう。


ギラを「救世主」と呼び、彼を自国の城下町へと案内。

出店がにぎわい、国民が喜んで美味しそうな料理や野菜を差し出すという至ってのどかな世界。それにしたってこのトウフ国城下町、30分くらい前に見た気がするぞ。


泥だらけで虫食いもある野菜に舌鼓をうつギラ。

それを見たカグラギ殿も、自分たちの国は上手いものを手に入れるためなら泥で手を汚せるのだと鼻が高そう。



そこに現れたバグナラク襲撃の報せ。

しかも対象御自らの御出陣。要求はゴッドカブトでした。

最初は「すぐには渡せないので1年待ってほしい」と煙にまこうとするカグラギ殿。流石に却下されました。番組終わっちゃうよ。


畑に被害が及び始めたので目の色が変わったカグラギ殿。

約束を明日に変更し、戦闘に参加していたヤンマとヒメノと共に城へ。

来客3人に鍋を振舞いつつ協力を仰ぐ。


おそらく「とりあえず胃袋から掴んでおこう」という魂胆だったようです。思ったより掴みすぎちゃったみたいでご本人もちょっと呆気にとられていますが。

食卓囲んでワイワイしている3人可愛い。

さらっと流しているシーンですけど、あれだけ策士で手段を選ばない殿様が最初に使う手段が「胃袋掴む」っていいよね。

「ウチの国の食事なら絶対に落とせる」って思ってるわけでしょ? 自分の国のご飯に自信がないとできないよほんと。


さらに畳みかけとばかりに各王様の大切にしていることをわざわざ口にして3人の協力をとりつける。



翌日。

バグナラクの出陣に対してカグラギ殿は1人で出陣。

残る3人はロボで出撃して巨大な敵:タニジームを相手にする


……はずだった。

どこからともなくゴッドカブトが出現して3人に襲い掛かる。

想定外の事態に戸惑う3人だったが、ゴッドカブトがタニジームから無人の畑を守ったことにより、その操縦士がカグラギであること、彼がギラをシュゴッダムに引き渡すために動いていたことを察する。


これに対しギラは、ラクレスの操り人形となっている限り自分の国を守ることなどできない、と豪語。

これに感動したカグラギは本当の意味でギラの仲間となることを志願。

ゴッドクワガタに抱きしめられたゴッドカブトも勝機を取り戻して仲間入りを果たし、4人で敵を打ち倒すことに成功。



改めて謝罪し、和解したカグラギ殿とギラ。

固い握手をかわす横で、ヤンマは不思議に思う。

ここまでギラを拉致する機会はいくらでもあったのに、なぜここまでそれをしなかったのか?


答えは簡単。ここまでがカグラギ殿の作戦だったから。

あらかじめリタのもとに、ギラがトウフ国を侵略しに来たと通報しておいたらしいです。


ということで、次回は彼の裁判が確定して幕引きとなりました。




か、カグラギ殿……。


少なくとも国民にとっては、何があっても民とその居場所を守ってくれる良い君主なのは間違いない。

ただ、何を考えているのかずっと分からない。芝居がかったわざとらしい行動の裏でどれだけの策略をめぐらせているのか。今回彼の主役回だったので結構長い事画面に映っていたのですが、おそらく自分の話を一切聞かずにご飯をもりもり食べまくっている3人に呆気にとられているところ以外は全部演技と言ってもいいと思っている。

民との距離も近いし良い人なんだろうけどね。


ちなみに今回の彼の成果ですが、

  • ラクレスに協力 = シュゴッダムと敵対してませんよアピ

  • バグナラクの襲撃に関してほぼ無傷で勝利

  • 現在の5か国の状況の鍵を握るギラを法廷(政治が不可侵の場所)に送ることに成功

  • ラクレスとの約束は破った形だが、いくらでも言い訳できそうな状況ができている

とまあ100%自国のためです。ここまで一貫しているとむしろ清々しい。

メインキャラでは最年長っていうだけある。


ひとつ気になる事といえば、彼が本心ではシュゴッダムをとる気はなさそう、ってことでしょうか。

ラクレスが良き国王とは言えなさそうなのはとっくに見破っているか。ギラというキャラをメインに据えている以上、4か国が最終的にラクレス政権に見切りをつけるか敵対するかする展開はあるだろうな、と思っているのですが、トウフはもう既にそこまできている感あるね。




あともうひとつ。前回かっこいい…しか出て来なかったOPの話。

Twitterでフォロワーさんも言っていたけれど、クレジットが非常に見づらい、それはそう。一切反論はできない。


ただ今回きちんと見直して思ったんですけど、まずある程度の視認性の悪さは仕方ない。

過去の戦隊と比べて圧倒的に文字量が多いから。

おそらくいろんな技術を利用するにあたって、いろんな会社に協力を仰いでいるし、東映公式ブログでも度々触れられているとおり国のイメージ図やら衣装やらをどうも国ごとに別の人に発注しているので、純粋に関わっている人が従来より多い。

手前に文字があり、奥にも文字があってしかも字が小さいのよ。そうでもしないと入らないよこれ、と思った。

EDが無いのもあるんだろうけどね。


で、それ以上に思ったのが、多分もう「1回のOAで全部の情報を把握する」って時代は終わったんだろうな、ってこと。

例えば今回のOAでOPのクレジットを見直したいなって思った人はどうするかっていうと、見逃し放送とかTTFCとかでしょ?TTYOはノンクレジット版しか出してないし。

それだけ各サイトでの再生数があがるわけで。

他にもカタツムリを実は1話から仕込んでましたって話とか、結構「これ何回も見てほしいな?」って思わせる手法が多いなと思っている。今年からABEMA・TVerにも参入したし、ある程度功績をあげておきたいのもあるんじゃないかな。

その方法の善悪判断は人によるだろうけれど。少なくとも私はそれも戦略の一環だしアリかなと思っている。クレジットの文字も込みで1つの作品として仕上がっているし。




次回:ようやく5人目です

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