3話 日本のドン!私が総理!
- _ ぬぺ
- 3月2日
- 読了時間: 9分
良い話だったのかなぁ……?
【あらすじ】
なんとか八百屋で働き始めた吠。
しかし妙に匂いが気になる。気になりまくった結果、店にも客にも奇行を繰り返してクビになる。
確実に店の備品である被り物と前掛けを身に着けたまま、売り言葉に買い言葉で店を出て来た吠くんの明日はどっちだ。
【百夜陸王】
青い先輩戦士。
彼曰く、指輪の戦士は何かしらの能力が強化されるのだとか。
陸王は聴覚、竜儀は異常筋力。おそらく吠は嗅覚。
でも正直、竜儀はもとから筋力あったんじゃないかと思っているよ。じゃなきゃあんなにナチュラルにピアノ肩に担がないだろ。あれはもとから両手でピアノ持ち運びできる人の貫禄だったよ。
そんな話はさておき。
吠が「うさん臭くていけ好かない」と形容した匂いを辿ると……いました。
多くの人に囲まれて喝采を浴びる一人の男。神輿の上に乗る彼の名前は熱海常夏。歴代最年少の総理であり、現在の支持率5000%超えの超カリスマ。何言ってんだ?
🍑「ハッピー……サンシャーーーイン!👆」
……???
そして彼こそ、指輪の戦士。この世界のドンモモタロウである。
あまりの展開にうっかり見逃しかけていましたが、この世界では「指輪の戦士である」というのは別に隠すことでもなければ、民衆から怖がられたり恐れられたりするような存在でもないらしい。
そんな圧倒的な人気を誇る彼の前に現れたのは八百屋のご主人を取り込んだ人気者ノーワン。
登場した直後に熱海総理に全力で攻撃されていますが、それはさておき。
人気者ノーワンは自らの人気を誇示するため、人気を競い始める。
今回のゲームにエントリーしたのは陸王と吠。
ここからは陸王の独壇場である。
即席のステージを作ってライブを開催。ダンスもファンサも完璧な彼に老若男女問わず魅了される。
人気者ノーワンの洗脳すら解くレベルである。
というか陸王さんのアイドルとしての完成度があまりにも高すぎる。ダンスも歌もファンサの仕方も「男性アイドルらしさ」が詰まってる印象。中の人、最近ニチアサに増えてるボーカルグループ出身系の方かと思ったら全然そんなことなかった(というか事務所HPもWikipediaもほぼ真っ白でビビってる。これがデビュー作ってマジか)。
ということで始まった人気者ノーワンとの人気対決。
最終的には心の中を具現化する投票用紙で誰が一番人気なのかを決めるという。
洗脳で勝負する人気者ノーワンが勝つのか、圧倒的アイドル力で人々を魅了する陸王が勝つのか、それとも……
【遠野吠】
最近あんまり一人になっていない逸れ者。
人気者ゲームにエントリーしたはいいものの、逸れ者の彼には人気の集め方は分からない。初手から事実上脅迫みたいなことしてるし。
途方に暮れる吠の前に現れたのは、ジェット神輿……にのった熱海常夏。
ドンモモタロウの香水(公式グッズ)を吹きかけつつ、吠に人気者のなり方を教えてくれることになりました。
教えてくれるというよりは……押しつけに来ているというか……。
人気者の秘訣その一:爽やかな挨拶
街の人たちには元気に挨拶をします。爽やかというよりは暑苦しいのですがそれはご愛敬。
政治家にとってもまずは認知してもらうことが大事ですからね。
が、吠は耐えきれず、鳥肌MAXで逃亡。
逃がしはしない熱海総理。
人気者の秘訣その二:困っている人を見過ごさない。
ケチャップを服に付けて泣いている子供がいればお姫様スタイルに着替えさせてやり、荷物を持ったご老人がいれば運ぶのをお手伝い。
角乃が言っていた「優秀なSP」の存在がここで事実だと確認されるの、どういうバグだよ。
🍑「人生はずっと上り坂。苦しいよな、辛いよな! だけど、今日は昨日より高いところにいるんだ! だから、自分を信じて!!」
悔しいけどものすごく良いこと言ってる。
彼の暑苦しさに耐えきれず、再び逃亡した吠の前に現れたのは、コインランドリーで腰を抜かす男の人。
何がどうなったか分かりませんが、彼は洗濯物をぶちまけてしまい、どれが洗濯済みでどれがそうでないのか分からなくなってしまったのである。
吠は強化されたばかりの嗅覚を使って完璧な仕分けを実行。
男の人に感謝され、いつの間にかそれを外から見ていた熱海総理にも彼の行いを褒められる。
満更でもない顔の吠。総理には「君なら人気者ナンバーワンになれる」と励まされ、自信を付けました。
そして迎えた投票の時。
三人ともかなり自信があるようですが、仕分けの結果一位に輝いたのはなんと、「熱海常夏」票。
🍑「この国で! 私の他に人気ナンバーワンなど許さない!」
洗脳は所詮洗脳。心にこびりついた想いを洗い流すことはできない。
普段の言動に加え、逸れ者すら導こうとする態度も民衆にとっては加点対象となる。彼のすべての優しさは支持率を上げるための方法の一つに過ぎない。
●「俺が人気者ナンバーワンになれるって言ったじゃねぇか?!」
🍑「なれるさ! 私のいない世界でなら、ね」
圧倒的に嫌な奴ですが、まあやらない偽善よりやる偽善とも言いますしね。
ちゃんとやることやってるんならそれでいいんじゃない、とは思うよ。
🍑「清き一票をありがとう! 躓く石さえ私に投票。ドンモモタロウ! 人気者の秘訣その三:秘めた腹黒さ!」
●「思い出したぜ、俺は人気と無縁の流れ者。逸れ一匹、ゴジュウウルフ! 誰の票もいるもんか!」
今作、名乗りが毎度変わるの大好きなんですけど、その割に背景は常に意味不明だし、吠の言うことが常に情けないの本当に残念なんだよなぁ……。
ここからはドンモモタロウVSゴジュウウルフ、そこに人気者ノーワンとゴジュウレオンにゴジュウティラノ、さらにブーケ嬢も加わって混戦状態に。
しかも熱海氏、ジェットマンの指輪も持ってます。これ結構手ごわいのでは。
結局、ブーケ嬢は陸王が、人気者ノーワンは吠が仕留める。
そして肝心のドンモモタロウですが、人気者対決では圧倒的勝利を飾って去って行ったのでした。
何一つ得られなかったといじける吠に、陸王が手渡したのは先ほど救ったばかりの八百屋の主人の投票用紙。
そこにははっきりと「ゴジュウウルフ」の文字が。
例えナンバーワンになったとしても、誰かにとっての大事な人になれたのなら、それで良いのかもしれない。
急にいい話になったぞ。視聴者は騙されないからな。
そして吠は、改めて熱海常夏への闘志を燃やすのでした。
【ブーケ】
クールなテクニカル隊長。
というか1話から思っていたけれど、ブーケ嬢もう少しきゅるきゅるしたギャル系の人だろうと思っていたんだよ、ビジュアル的に。
そしたらまあ「ブーケ嬢」って呼ばれるのがよく似合う、清楚で理知的なお嬢さんで普通にギャップに惚れたよね。思ったより低音の落ち着いたお声だったし。
そんな話はさておき。
彼女の今日のお仕事は人間界の偵察。人間の技術を見下しつつ歩いていると、そこには即席の陸王のライブ会場がありました。
知らない物はない、と豪語する彼女の目に留まったのは、キラキラ輝くアイドル:陸王の姿。
💐「こんなの……知らな~~~~~い!!!」
堕ちた。
あまりに一瞬の出来事である。
というかここの、怪訝→警戒→堕ちる→オタク化 の流れでくるくる変わる表情がめ~~っちゃ良い。こういうオタクいるよね、というか沼に落ちるってこういう感じだよね~~!!という。好。
その後、ドレスガード:カレンデウスに乗り込んで参戦。メカニック担当がしっかりロボット乗りこなしてるのかっこ良すぎな。
いつの間にやら購入した陸王グッズでコックピットがデコられております。
ところでそのグッズどこで売ってるんですか。陸王くんって事務所追放されてると思うんですけど、そのグッズはもしかして個人でどこかに委託してる??
彼女の相手をするのはそんな陸王本人が乗り込んだテガソードブルー。推しとファンという関係だと知らず、戦闘開始である。
そして事件は起きた。
カレンデウスが攻撃を受けたはずみに、陸王のブロマイドが破れてしまったのである。
💐「許せない。……フルボッコ確定!!!」
奇声を上げながらテガソードブルーに立ち向かっていブーケ嬢である。
こうなる事態を防ぐためにあるんだなぁ、硬質カードケースって。
(というかよく見たらブロマイドに直接デコったりペンで書きこんだりしてるの、オタ活慣れしてないんだろうなって感じで可愛い)
テガソードブルーに敗北してしまった彼女は、「次は覚悟して」とガンを飛ばしながら去ったのでした。
おもしれー女すぎる……今後も楽しみだぜ。
【一河角乃】
テガソードの里にやってきたお客さん。
喫茶店で髪を梳かすという非常識ムーブをかましつつ総理に関しての情報を喋る。しかも総理のことは「常夏ちゃん」呼ばわり。
と思えばパフェの高さに目を真ん丸にし、次の瞬間には指輪持ちの彼らに何故つるんでいるのか問いかける。
(ちなみにつるんでいる理由は目下協力しているだけであり、いずれは寝首をかくと宣言する竜儀である。このスタンスを最終的にどう持って行くのかしらね)
しかし次の瞬間、ヒルズのパーティーに行かなきゃ! ときゅるきゅるのおめめで宣言。風のように店を出ていくのであった。
……この子支払い終えてもなお店に居座ってたのか? それともそもそも何も頼んでない? もしくは食い逃げ?? どれをとってもマズいぞ???
そして再登場は戦闘終了後。
●「総理、首脳会談の時間ですよ」
圧倒的にノリとかみ合わない発言で熱海総理を迎えにきた角乃。
●「どーもー! ハイクラス・ラグジュアリー名探偵です! 今は、常夏ちゃんの片腕やってます♡」
その指輪に嵌っているのは黒い指輪であった。
【ゴジュウイーグル】
戦闘の終盤に割り込んできた、新たな指輪の戦士。
最後に吠たちの前に現れて変身を解く。
●「お初にお目にかかる。儂は、猛原譲二。以後、よろしくお願い申す。」
……おじいちゃんであった。
【以下雑記】
💍ロケ地の関係上でしょうが、熱海のスピーチシーンで後ろにミャクミャク様のポスターがはっきり映り込んでてじわじわ来てる。
💍これは下げる意図はない、というのを大前提として聞いてほしいんですけど。
やっぱりドンモモタロウは樋口幸平にしかできんよな、と思いました。
もちろん熱海≠タロウなのでそこは良いんですけど、彼をリスペクトしたであろう「ハーッハッハ!」という高笑いがね、圧倒的に物足りんのですよ。いや実際にかなり似ているし、本物タロウをめちゃくちゃ見たうえで演じてくださっているのはヒシヒシと感じるのですが。
あの圧、高慢さ、強さを出せた樋口さん、すげえな……と改めて思いました。
💍竜儀。グランドピアノを躊躇いなく弾けたり、高級志向のパフェを出したり……ひょっとしてかなりいいとこのお坊ちゃんだったりする?
💍前から気になっていたのですが、ロボ戦での必殺技、搭乗者が叫ぶ名前とテガソード音声って違うじゃないですか。
(今回なら陸王「キラリ★ライオン流星群」、テガソード「レオン・ガトリングバースト」)
これ、実際の技名とか関係なく搭乗者が勝手に名付けている感じだったりします?
次回:古風な名前だなとは思ったけどそういうことだったんですか?!
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