3話 ソーダパンチは罪な味
- _ ぬぺ
- 2024年9月15日
- 読了時間: 7分
善人がいれば悪人もいるんです
【あらすじ】
引っ越しのお手伝いで稼いだバイト代を使い果たし、最後のお金で購入したグミもぶちまけてしまったショウマ。
今週の行き倒れノルマを達成したところで、1人のおじさんに拾われる。
【ショウマ】
神社で行き倒れてしまったショウマ。
彼を助けたのは、通りがかった強面のおじさま:筋元弥彦だった。
弥彦は戸惑いつつも、ショウマを介抱。近くにあったキッチンカーでのり弁を買ってくれました。
お金は使ってしまった、と言いつつ、その用途である「おいしいものノート」を取り出して弥彦に見せる。
全部お菓子じゃないかと呆れる弥彦に対し、まだまだ食べたいもの全制覇には程遠いことを話す。
👷♂️「バカ野郎!」
ということで弥彦さん、爆速でおかずを追加注文して持ってくる。
👷♂️「米も肉も野菜も食べねぇと馬力が出ねぇ。そんなんだから倒れちまうんだ」
「お菓子は小腹が減った時だけ。あとはめでてぇ時とかつれぇ時に特別に食べるんだ」
間違いなくここ3話の中で一番いい台詞。
お菓子はあくまで「嗜好品」だからね。それが主食になっちゃ栄養的にもアウトだし、
この作品的にも「お菓子の特別感、そこからくる幸福感」みたいなのが薄れるよなーとは少し感じていた。1年間主人公に行き倒れてもらうわけにもいかないだろうし。
なので、今回こうやってしっかりと「お菓子は特別なものだよ」って提示してもらえたのはいろいろすっきり。
さらにそのあと、お母さんの「ポテチ食べたい」発言の回想に持って行って、ショウマにお菓子の意義やお母さんの発言の真意みたいなものに気づかせる流れに持って行ったのもシンプルに作劇が綺麗。
貰ったお弁当をモリモリ食べたショウマ。
馬力が出たらしく、近くにいた業者さんの重労働をお手伝い。
これを見て弥彦さん、びっくりした後何か思いついた。
👷♂️「おい兄ちゃん、俺の仕事手伝わねぇか?」
「お前も俺もハッピーになれる仕事だ」
うわぁ嫌な予感。
ショウマと弥彦が訪れたのは山田さんという人の豪邸。
水回りの点検だと。
チャイムを押しても返答無し。もしかしたら中で倒れているかもしれない。
ということでショウマの馬鹿力で扉をこじ開け……を通り越して扉を外して部屋に侵入。
ショウマが純粋に山田さんを探している横で、弥彦さんは案の定家探しをしていました。
慌てて止めに入ったショウマ。その馬鹿力で弥彦さんを担いで撤退。なお荒らされた部屋はゴチゾウくんたちが元通りにしてくれましたとさ。
弥彦さんが泥棒をしようと思った理由。
それは、自分を育ててくれた人への恩返し。
彼を拾って従業員として雇ってくれたものの、その会社は資金難で畳むことになった。だから恩返しとしてお金が欲しかった。
👷♂️「良いからお前は黙って手伝え! 飯、食わせてやったろ?!」
●「……おじさんは、俺に泥棒させるためにご飯くれたの?」
この言葉をきっかけに弥彦はショウマのもとを去る。
不安なショウマは様子見としてゴチゾウを一体彼の偵察係として送り出す。
さて、次の金策を考えている弥彦さん。
その目に留まったのは先ほどのキッチンカー。中には無防備に置かれている金庫。しかも中が開いていて、300万円の札束が入っている。お、まだ諭吉のブロマイドじゃん。
……が、これはもちろん罠。
このキッチンカーの主はグラニュート。
幸せいっぱいの人間を集めることにかけてはかなりの実力者のようで。
お金をゲットしてウハウハな弥彦さんをサクッとヒトプレスにしてしまいました。
その頃のショウマくん。
弥彦を助けてあげるべきだったのかもしれないが、だからと言って悪事に手を染めるのは良くないよね、と生まれたばかりのパンチングミゴチゾウに語り掛ける。
●「せっかくあの家から逃げて来たんだから。」
ストマック家とは人間の使い方に関して対立、彼らを悪と思ったショウマ(と母親?)は彼らには手を貸せないと離反、今に至るって感じか?
ちらりと映ったカルガモの鳥言葉が「家内安全」なのが何とも皮肉。
(引用:モノコトバ)
そこに偵察に出していたゴチゾウから報せが入る。
キッチンカーを探し出して弥彦を返してもらうために戦うことに。
攻撃を受けると強化する怪人の腕に苦戦しつつ、新たなゴチゾウであるパンチングミゴチゾウを使って仮面ライダーガヴ パンチングミアシストに変身。
飛び散る水色のサイダーが涼やか。
今回も怪人に「どうする? 二度と闇菓子に関わらないか、この場で俺に倒されるか」と選択肢を与えるが、やはり闇菓子の魅力には逆らえないようで。
パンチングミパンチで勝利を収めたのでした。
ヒトプレスになっていた弥彦さんを助けるが、やはりバケモノと言われてしまう。
「もう悪いこと考えるなよ」とだけ言い残してその場を足早に去るショウマ。
その先で待ち構えていたのは見知らぬ若者。
そしてそこに乱入してきた眼鏡の男。
2人が口喧嘩を始めたのをいいことに、ショウマは早々にその場から逃走したのでした。
その後。
やはり弥彦さんが勤める会社は畳むことになったとのこと。
何もできなくて申し訳なかった、と頭を下げる弥彦に、社長は返す。
👷「バカ野郎! お前になんとかしてもらおうと思って拾ってやったわけじゃねぇよ」
「お前はもう一度山田さんのところに頭下げに行くぞ」
ここでショウマに投げた発言の答えが、
「自分が社長にしてもらったことを自分も他人にやっていた」
という形で帰ってくるのが本当に綺麗。
たしかに泥棒した弥彦さんだけれど、
冒頭で神社を訪れていたり、倒れた見知らぬ人間を介抱してやったり、ゴミの片づけを引き受けたり、自分が犯した罪(しかもなんだかんだで未遂)を親父さんに正直に告白していたり、根は本当に良い人なんだろうなあと。
いい人ゆえに、追い詰められて、超人的な力を目の当たりにして、あらぬ方向に思考が暴走してしまったんじゃないかなぁと。
親父さんのもと、更生できることを祈ってます。
【辛木田絆斗】
相変わらず怪人事件を追っている最中。
SNSの書き込みを中心に、「仮面ライダー」という呼称や、人を襲うモンスターと助けるモンスターがいることまで把握しています。
ただしはっきりした証言は未だもらえていないと。
母親の敵討ちに静かに燃える絆斗。
塩谷氏はまだ情報不足だと彼を諭す。
塩谷は絆斗にとって、母親が居なくなってから親代わりを務めて来た人物とのこと。怪人の話を唯一信じてくれたのも彼。今の仕事を教え込んだのも彼とのこと。
意外と悪い人ではない……のか?
ただ、敵を見つけたらどうしたらいいのかは分からない、と。
そんな絆斗くんですが、なんと幸果さんのお得意様(過去の依頼歴:3回)とのこと。おかげでハンティ呼びです。可愛いなハンティ。
依頼内容は主にSNS上のパトロール。
今回もそのためにはぴぱれに足を運んだのですが、そこに前回の被害者:律がいたことで情報GET。
律さん、感覚的なことしか言わないし、そもそも記憶飛んでるしであんまりあてにはならなさそうですが、ひとまず「仮面ライダー」の方が悪い奴ではなさそう、という話に。律さん、話し方の緩急が聞いてて楽しい。
その後、帰宅途中になんとガヴの戦闘現場に出くわす。
興奮を抑えつつカメラを回す絆斗。
戦闘終了後、思い切って「仮面ライダー」に接触する。
が、後ろから割り込んできた眼鏡の男に邪魔をされて返答は得られず。
当然ながら眼鏡の男に食って掛かる。
●「俺はグラニュート研究家だよ」
●「ぐらにゅーと?」
【ストマック家】
人間界のSNSを見てついに仮面ライダーの存在を知ったシータとジープ。
ストマック家、やっていることはいろいろと問題ありですが、少なくともこの双子に関しては
きちんと仕事をするバイトに対してはちゃんと褒めるし、報酬も適切っぽい感じがあるし、
細かく情報収集して事態の収拾にあたろうとしているみたいだし。
事業そのものに目をつぶれば、普通にいい雇用者だよなぁと思う。
ビジュも良いし。
そんなわけで今回は手下を現場に派遣。
赤ガヴの存在を確認して何やら驚いた様子。
赤ガヴ、現状かなりのキーワードっぽいけど何がどう特別なのやら……。
あとあの素敵なロケ地、千葉市美術館なのですね。
今度行こう。
次回:マシュマロ⚪
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