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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

36話 ヒメノのお見合い大作戦

そういうことでございましたか……!!




唯一国を奪還済みのヒメノ。

この大変な時期に、唐突にお見合いをすると言い出した。

大勢の志願者が現れたものの、結果的にお見合い相手となったのはギラ・ヤンマ・リタ、そして突如として現れた謎のイケメン:ロマーネ・ディアボーンの4名。

指名されたジェラミー(2000)は子供の色恋に興味はないとして辞退。

そして誰にも思い出してもらえないカグラギ殿に涙が出ます。おーいおいおい。


ロマーネ・ディアボーン。

爽やかなイケメンであり、女性は目があった瞬間倒れるレベル。

そんな美貌だから、他人を傷つける、と自死を選ぼうとしていたところヒメノに止められ、ヒメノの伴侶になると約束したそうな。

ということで立候補したのでした。わがままな女王様にも一切動じないイケメンである。




……訳の分からないスタートを切りましたが、実はこのヒメノ、正体はカメジム。

本物のヒメノは毒薬を投与され、側近たちと共に幽閉済み。

お見合いを通して王様たちがギスギスすること、その間に忍ばせている毒薬で王たちを葬ることがカメジムの狙いである。





翌日。


最初はダンス対決。

ギラはシンプルにダンスが下手くそで失格。

恋するヤンマ総長は憧れの彼女相手にド緊張した結果、上に控えていたジェラミーによって操り人形にさせられて珍妙な動きをして終了。思春期の男の子かな?

シンプルにビビりまくるカメジムさんと、心底楽しそうなジェラミーとの対比が愉快である。

リタはスマートにエスコートしながら、ヒメノが脅されているのではないかと探りを入れる。

リタのダンスに嫉妬して乱入したのはロマーネ。美男美女のダンス、あまりにも絵になる。



その頃、牢屋にはメイド長が潜入成功。



第2対決は「愛の囁き」。

ギラは「いい加減にしないと玉座は俺様が奪う!」と耳元で絶叫して失格。囁きってなんだっけ。

ヤンマは緊張して上がりまくり、結果的にジェラミーの糸電話で「曙と共に青いバラを朱に染めよう」と言わされてブチギレモードに突入。

リタはなぜかもっふん……と口走り始めました。さっきのスマートさはどこへ。


もふもふ言ってるリタに伸びた注射器を射止めたのは黄色い薔薇。投げたのは2人目のヒメノ。

どちらが本物かで揉める2人のヒメノでしたが、ロマーネが再び乱入。踊るようにオージャカリバーを回収し、後からやってきたヒメノに手渡す。


「執事セバスチャン、ただいま戻りました」



側近の素顔を知らないこと、ロマーネの「結婚の約束」という嘘にあっさり騙されたことで完全に本物が立証された。


セバスチャンことロマーネ。

以前から若者の特殊メイクだということは公言されていましたが、その実態は「自分の美貌を憂いた男への救済措置」。

特殊メイクで顔を隠し、名前も変えて別人に生まれ変わってもらう。代わりに彼の人を想う優しさを重んじて側近として取り立てた。

だいぶ滅茶苦茶やってる理由が全部「彼のため」だったの、最高にヒメノ様って感じで良いなぁ。

ロマーネ本人も、今の「わがまま」に生きられる姿を気に入っているようで。



更に「美とは生き様」と高らかに宣言する彼女のスタンスによって、本物のヒメノがどちらなのかはっきりした。

その場にいた5人で出撃し、カメジム討伐には至らなかったものの王座の奪還に成功。

五王国のひとつがようやく人間の手に戻ってきたのである。


豪華絢爛で力強いヒメノ様の口上と口調、好きだなぁ。





次回:待ってましたイロキ様…………

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