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35話 碧き王者

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2024年10月27日
  • 読了時間: 6分

過去は過去、今は今




【あらすじ】

ブンブンは元ハシリヤンだった。


まずはその事情を話そうとするブンブンだったが、ビュンディーはその場には来なかった。


「ビュンディーはずっと荒れてんだ。なんで自分を頼ってくれなかったのか、ってな」


先斗はそっと、通信を始める。




【ブンドリオ・ブンデラス】

「俺、ビュンディーにちゃんと話してればって何度も思ったよ。でも、手遅れだった」



レースに邁進していたブンブンの運命が狂ったのは、とあるファンを名乗る男からの接触だった。

なかなか勝てず、自信喪失していた時に接触してきた彼は強化パーツをブンブンにプレゼントした。

しかし、そのパーツを付けて臨んだレースで派手にクラッシュ。そのうえ、そのパーツの取り付けが違法改造にあたった。

ゆえに、ライセンス没収。

ブンブンはライセンス剝奪を受け入れる代わりに、その原因を公表しないように頼んだ。特に、仲間には。


ライセンス剥奪後、ブンブンの周りからは仲間がいなくなった。

彼自身も人間不信に陥った。

そんな時に声をかけて来たのがスピンドーだった。

元は自分の子分だったという自称ファンを締め上げた後、自分こそが彼のファンだと告げる。

走りたいのに走れない彼に同情し、技術者としての腕を見込んで、立ち上げたばかりのハシリヤンにスカウトした。

行くところがなく、心身ともに弱っていたブンブンは言われるがまま彼についていった。


ハシリヤンでのブンブンの仕事は言われた通り、裏方でのメカニック。

「走れないやつが走れるようになるシステム」として、来魔獣のシステムを構築したのも彼だった。


しかし後に、彼は事の発端になった強化パーツ事件の黒幕がスピンドー自身だったことを知る。

更に、自分が作ったシステムが人々を苦しめていたことも。

いいように利用されていたことを知ったブンブンは、大銀河警察と協力してスピンドーの逮捕に成功した。



が、裏で銀河警察としっかりつながっているスピンドー。拘束とは名ばかりの状態なのが現状。

先斗・玄蕃の反応から察するに、それも宇宙じゃ公然の秘密っぽいね。



そんな話を聞いたブンブンジャー面々。

今は今だ、と彼を受け入れる。


🚙「俺、戦う! 今度こそハシリヤンを叩き潰す! もう逃げないよ」

「お前は逃げちゃいない。今までもずっと戦ってきた」



今の話はビュンディーは聞くべきだった、と笑う一同。

先斗も含め、全員の視線が通信を行っているブンブンコントローラーに向かうの、良いな。信頼の証。



🏎「聞いているとも、ブンドリオ! お前に会いたい!!」


思わず駆け出したビュンディー。彼の前に立ちはだかったのはサンシーター。



基地のモニターに映し出されたのは敵に拘束されたビュンディーだった。

「こいつの命が惜しければ……」とお決まりの台詞を吐くハシリヤンでしたが、言い終わらぬうちに銃声が。


ブンブンジャー、全員揃って集合である。

あまりにも早すぎる。


特大の爆発は、ヤルカーの「やったカー?!」というお決まりのフラグに応えるように、ブンブンが盾になる。


🏎「ブンドリオ、何故来た?!」

🚙「俺が握るハンドルだ! そいつに一言いいに来た!」


捕らわれのビュンディーは先斗がサクッと救出。

そのせいでクビを言い渡されたサンシーターは何のためらいもなく撤退。ディスレースさんの人望たるや……。


🏎「ブンドリオ! 私はもう大丈夫だ! 思い切り戦え!」

「今日はブンドリオのために、お前らだけで爆上がれ!」



🐍「裏切り者の発覚は、必ずや分裂を招くもの。なのになぜお前たちはバラバラにならない?」

「あんたの世界でならそうだろうな」

「だがブンブンジャーは違う」

「握ると決めたハンドルからは手を離さないもんね」

●「ブンさんを信じるというハンドルです」

「仲間の危機には全力で応えてあげたくてねぇ」

🚙「どうだ! これがブンブンジャーだ! 俺の最高の仲間を見たか!」


ブンブンと揃って6人のブンブンジャーはチャンピオンブンブンジャーに変身。

名乗りにブンブンもしっかり入ってくるのかっこよすぎる。



襲い来るネジレッタたちは、ブンブンカーの力を借りつつサクッと討伐。

やっぱワッペンをタッチするってアイデア、シンプルなのにめっちゃかっこよくて最高だよ。


ディスレースへのトドメはもちろん、因縁の相手である玄蕃。

仲間たち全員に文字通り背中を押されて、父親と民の分まで全部背負って、取り戻すと宣言して。



追い詰められたディスレースはセカンドプランを発動。巨大化して宇宙へと逃亡する。

ブンブンジャーはチャンピオンキャリアーでそのあとを追う。


優勝バクアゲ合体でブンブンジャーロボチャンピオンが完成。

頭部と両肩を合わせれば仲間の顔が横並びになるデザイン、さすがに天才すぎる。5人の顔がかぶさった瞬間ため息が出てしまったよね。

そしてよく見たら被ってる5人が肩組んでるのも良い。


召喚されたネジレッタたちは武器の換装でサクッと撃退。

ディスレースにはバクアゲチャンピオン・ブンブンゴールインで勝利したのでした。



全てが片付いた後。

玄蕃も含めてみんな晴れやかな顔。ブンブンとビュンディーも本当の意味で仲直り。

いつも通りにみんなでカレーを食べる日常が、ようやく帰ってきたのでした。




【以下雑記】

3rd LAP、お疲れさまでした!

仲間内のゴタゴタは一通り片付いて、残すところはスピンドーとBGGって感じ。終わりが見えてくるとやっぱり悲しいねぇ。


玄蕃、後半はブンブンを中心に据えての話でしたが、どう考えてもMVPは先斗だったね。

なんというかこの男、二者の間に挟まれた時の振舞がうますぎる。

ブンブンジャー、自分のハンドルをそれぞれが握っているのはいいのですが、基本的に運転席は「ブンブンジャー」から動かさないので、いざというときに自由が利かない感はあるんですよね。

一方先斗はそもそも乗ってる車が違うから、勝手にどこかに走っていける。しかもその運転が絶妙。

玄蕃と体当たりで話したり、ブンブンとビュンディーを繋いだり。

精神年齢10歳前後(公式設定)ってほんと?? 10歳が出せる気の回し方じゃないよ。



次回からは遂に最終章。

ゴーカイジャー登場の匂わせもあり大変楽しみにしております。

ゴーカイの皆様、招集が難しいのは百も承知なのですが、その分全員スケジュールさえ合えばサクッと集まってくださるイメージなのでね。

10thまじで良かったよ。


あとスピンドーさんの猿、「シャイシャイサルカー」って名前らしくて笑ってる。ヤルちゃんとなんか関係あるの?

あと幹部連中の4人中3人がペット持ちの組織ってあんまりないよね




次回:痛快に決めちゃえ!

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