35話 泣くなスカポンタヌキ
- _ ぬぺ
- 2023年10月30日
- 読了時間: 3分
そんなん泣いちゃうって
一旦、シュゴ仮面ことラクレスのもとから撤退した一同。
現状の五王国はというと、
シュゴッダム:ラクレス支配下
トウフ:殿を探せば懸賞金
イシャバーナ:奪還済み、後処理中
ゴッカン:同上
そしてンコソパは、国民たちが洗脳されていた。
合流したドゥーガ、ヤンマ、カグラギの話を組み合わせると。
この半年の間に、最初に宇蟲王が目を付けたのは情報を一手に担うンコソパ。
ヒルビルを派遣し、ンコソパで9割以上の普及率を誇る音楽デバイスをハッキング。「耳元で囁く」という洗脳条件を満たしたことで、国は一夜にして陥落したという。
一度洗脳の被害に遭っているシオカラは耳栓を装備してこれを回避。
ヒルビルの狙いがンコソパの生命線である「テッペンパソコン」だと突き止めていた。
ンコソパに辿り着いた一行。
ヤンマは手元にあったノートPCを操ってまずは国民の洗脳を解除。
なんと彼が持ち歩いていたそのPCこそがテッペンパソコンだったのである。驚きよりも納得の方が強い。
ヒルビルや、なぜか紛れ込んできたサナギムとの戦闘をしているうちに、ヒルビルが戦線離脱。
シオカラの元に出向き、彼がヤンマの声を聞くために耳栓を外した隙に、シオカラに「テッペンパソコンの破壊」を命じる。
ここで、2人の出会いの回想。
シオカラと、彼の愉快な仲間たちは、元はンコソパ国内で偽札を製造していた一味だった。
それを知り、偽札の判別機を作ったのがヤンマ。
彼らのファーストコンタクトは、シオカラがヤンマに売りに行った喧嘩だった。
最初の殴り合いだけでは飽き足らず、自分のボスの前にまでヤンマを突き出したものの、ヤンマは一切動じない。
それどころか、「これからはテクノロジーで0を1にする時代が来る」と豪語。
「神の怒り」をきっかけに崩壊したンコソパで生まれ、「始まった時から終わっていた」という意識で生きてきたシオカラは、このヤンマのスタンスに惚れ込み、反旗を翻す。
ボスを殴り倒し、「てっぺんを目指す」と言うヤンマが国を変えてくれるはずだと信じてついて行くことにした。
まとめるとサラッとしているけど、映像のひとつひとつの熱量がすごくて、本当に見応えがあった……
あとボスこと稲田さん、あのスタイルがお似合いすぎる。
そんな積み重ねでテッペンまで上り詰めてきた2人。シオカラが洗脳に屈するわけがなかった。
それでも言うことを聞かない体を何とかするため、自ら嘘発見器を装着。「ヤンマくんとンコソパを潰す」と繰り返して雷に撃たれる。
覚悟決まってるシオカラも、その覚悟を分かっているからこそそれを尊重して微動だにしないヤンマ総長もかっこいいんだ。
しかし流石に3発目は彼の体がもたないと判断したのか。
ヤンマはヒルビルの目の前でテッペンパソコンを破壊。倒れたシオカラを担いで撤退する。
何も言わずに見守っていたギラの、「謝らなくていい」という言葉の優しさたるや。
目を覚ましたシオカラが見たのは、廃墟同然になったンコソパだった。
何も言わないヤンマの横顔を見て全てを察し、崩れ落ちるシオカラの胸中を察するだけで胸が痛い。
でもヤンマが「テクノロジーは0から1を作れる」と証明した以上、それを支持していたンコソパ国民だってただでは起きないはず。
真っ赤な夕焼けに照らされるボロボロの街並みが、妙に眩しく見えるような良い終わり方だったなぁと思います。
次回:誰よそのイケメン
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