34話 散ずる戦禍、灰色の輝き
- 2025年10月13日
- 読了時間: 10分
これにてひとつの区切り。
【あらすじ】
シャイニングナイフの暴走、物言わぬスイートケーク、怒りに燃えるテガジューン。
本格的に動き出した「厄災」に、暴走を始める玲。
いろいろな動きが一つに収束していくのが綺麗なわけですよ。
【ブライダン】
前回怒りのあまりひとりで大暴れしたテガジューン。
敗れた彼女はファイヤキャンドルとブーケが探し出して一旦城に戻りました。
アーイーたちが円形に取り囲んで即席のワープホール作るの、良い。
●「あんな感情が、我にあったとはな」
一瞬目が青く光ったテガジューンの今後は如何に。
一方視点は変わって、シャイニングナイフ。
妻の仇を取るべく、ベルルムの根城へと向かっていた。
そこに立ちはだかったのは、ブライダンの仲間たち。
🔪「私は厄災の出身だったんだぞ?」
💐「そんなこと関係ありません。大切なのは心です」
🕯「お前は厄災か? それとも……ブライダンか?」
🔪「私は……ブライダン参謀隊長、知略のシャイニングナイフだ!」
やっぱ敵でも絆を見せられるのって良いですね。
3人はアーイーを引き連れてベルルムのアジトに突入。
🔪「我が妻の仇、とらせてもらう!」
ほんでもってアクションがかっこいいんだ。
銃のブーケ、長刀のファイヤキャンドル、剣のシャイニングナイフで全員敵までのリーチが違うからアクションに見応えがありすぎる。
しかも皆さんゴリゴリに動ける方だから。
今までも積み重ねも多分にあるのだけれど、普通にゴジュウジャーに対するのと同じトーンで「がんばえー!!」できちゃうもんね。
よろめいたシャイニングナイフ→支えるファイヤキャンドル→ブーケが2人を庇いながら銃撃 の流れなんて普通にヒーロー側のムーブでしょう。
残念ながらベルルムを追い詰めることは叶わなかったものの、ベルルムの脇腹にシャイニングナイフが斬りこんだ攻撃は、確かに彼の体に傷をつけていた。
【百夜陸王】
テガソードの里に届いた1通の手紙。
特段封もされていないようなので、お店に来たついでに自分でポストにでも入れたのでしょう。こういう回りくどいこと好きそうだし。
中に入っていたのは招待状。
「~百の夜を僕とともに~ 百夜陸王サンクスパーティー招待状
日時:10月11日(土)
住所:東京都五十狛区青獅子1-10」
……しゃらくせぇ~~~~~~
そんなこんなで、陸王の自宅でパーティーが開かれることになりました。
目的は、ベルルムとの戦い前に日頃の感謝を伝えるためなんだとか。
彼のご自宅は1人暮らしが明らかに持て余す大豪邸。丁寧に並べられた自分のグッズたち。
自分のぬいやらポスターやらに見つめられてもなんとも思っていなさそうな陸王、割と解釈一致である。
なんかピカピカだぁ、とか吠も言ってますけど、あなたのご実家も相当なもんでしたけどね。
やや遅れて真白と角乃も合流。
陸王のことを許してない角乃でしたが、彼女を引きずってきてくれたのは真白。こういうところが憎めないんだよなぁ。
パーティーは陸王お手製の料理での食事会。
こじゃれた料理が並んでいるのがなかなか彼らしい。天ぷらじゃなくてフリッターなところも。
ずっと不機嫌なのになんだかんだご飯が美味しくてちょっと許せちゃうみたいな顔になっている角乃ちゃん、可愛いですね。
ちなみに天ぷらはめんつゆ派の吠と禽次郎。そんな彼らの好みに難癖をつける真白でした。あの、すべてに蜂蜜をぶっかけるタイプの方はこの論争に入ってくる資格ないので黙ってもらっててよろしいでしょうか。
大騒ぎする彼らを見てどこか寂しそうに笑う陸王。
結局暗くなるまで大騒ぎし、リビングで寝てしまった彼らに布団をかけてやる。
リビングに移動して何をやっていたんだろうか。ちょっと見てみたかった気もする。
●「今までありがとう、みんな」
一転して険しい顔でひとり陸王が向かった先は、もはやベルルムの手先と化した玲の元だった。
●「今日ですべて終わりにしよう」
そして間髪入れずに合流した仲間たち。
彼らが、相討ちで終わらせようとする玲を放っておくはずがなかった。
●「お前が勝手に相討ちしたって、誰もすっきりしねぇんだよ」
●「……せっかく決意したのに。どうやら僕は、玲さんと死ぬより、君たちと生きたいらしい。手を、貸してくれるかい?」
●「いちいち聞くな」
坂本監督回お馴染みの、アクションと同時変身。いやあかっこいい。
最後の全員変身のカットとかすべてが綺麗に収まりすぎていてビビった。こんなに美しい画角、あるんだ。
爆炎の中から浮かび上がってくるヒーロー、最高。
対する玲はアッサムを召喚。
キュウレンジャーの指輪でシシレッドへと変身させる。なじみのありすぎるSEにキュウレンの民はちょっと泣いた。
そして、ちゃんと「他の惑星の王子様」という共通点がハマっていたり、演者さんの声が結構ラッキーに近かったりでしみじみと懐かしくなっています。
やっぱりいつになっても好きだなぁ、キュウレンジャー。
玲が召喚した敵の方は他のメンバーでなんとかなる。
問題は玲である。キレキレで重さのあるアクション、かっこいいなぁ。
そんな彼の願いは。
●「俺の願いはあの頃に戻ることだった」
「昔は楽しかったなぁ、陸王!!」
「でももう無理だ。俺の心は戻れない。この不運と、恐怖と、閉塞感、お前に分かって堪るか!!」
別に幸運なわけでもないのに「宇宙一ラッキー」を自称し続けて宇宙の平和を勝ち取った男(の変身した姿)の力を行使した直後にこのセリフとは、なかなかだと思う。
もう戻れない、そう覚悟を固めた陸王。
●「あなたの笑顔をまた見たかった! 僕はみんなのゴジュウレオン! 叶わないなら、せめてこの手で……!」
●「生きるもの皆、深淵の底で眠りにつけ! この名は捨てる、具島玲。滅びの厄災、俺に救いを!」
「捨てる」なんだね。こういう時は大抵、「捨てた」なんだよ。
まだ自分の名前も未練も捨てきれていないのが彼らしいと思う。
未だ体調が万全ではなく、変身も長くもたなかった玲。
死ぬつもりか、との陸王の問いに、涙を流しつつ見つめ返す。
剣を振り上げた陸王の前に立ちはだかったのは、角乃だった。
●「後悔するよ。大切な人に会えなくなるってすっごく辛いから。それに、アンタがこいつをやったら私が困るの。あの時決めたんだ、犯人を見つけたら、この手でぶん殴るって。だから、手伝ってよね、百夜!」
「大切な人を失った」という共通点で2人を結びつつ、わだかまりも解消。よきですね。
そして角乃に対してダメージ入ってないあたり、陸王も覚悟固めきれてなかったんだろうなと思う。
何をするにしても半端が一番後悔するだろうし、ここで彼女が止めに入ってくれてよかった。
黙っていなかったのはベルルム。
玲に見切りをつけ、自ら戦線に躍り出る。
角乃が宣言した「殴る」は、吠が押さえつけられている間に達成。玲が所持していた指輪がすべてゴジュウジャーの手に渡り、アッサムも洗脳から解き放たれる。
ベルルムの力が強まっていることに危機感を覚えるテガソード。
そこに現れたのはファイヤキャンドル。
先ほどの戦闘で脇腹に傷をつけたことを伝える。お前らのためじゃない、礼は言わない、のサバサバしたやり取りが何度聞いても良いですね。
吠はリョウテガソードを陸王に託す。
吠・角乃がベルルムを抑えている間、陸王はテガソードゴジュウレオンに変身する。
そして攻撃に使うのがマジレンジャーなのめっちゃ良いですね……。
シンケンジャーの時も思ったけど、先輩レッドが並ぶのほんと良い。
ゴジュウレオンによりベルルムは討伐され、玲は分離された。玲は満足げな顔で気絶したのでした。
残されたベルルムは単身巨大化。
巨大戦はテガソードに乗り込んだ吠が担当。リョウテガソードを装甲として身にまとった、リョウテガソードの誕生である。
普通の巨大戦よりもさらに大きい図体、敵のビームを受けても微動だにしない硬さ。
容赦なくビルを蹴散らす戦いっぷり、良いなぁ。今作、ミニチュアをぶっ壊すことに一切の躊躇がないので見ている側は大変楽しいです。
●「運命は自分で決める。外野が口出しすんじゃねぇ!」
凌手駕バーストでベルルムを討伐。
爆炎を見据えて立つカットで終わらせるのあまりにもかっこいい。
前から時々言ってはいるのですが、どうも私は巨大戦に興味が持てず……。
ゼンカイジャーあたりから本格的に導入されてきた、オールCGの巨大戦は割と楽しく見ているので、多分ロボ戦特有の動きの重さ・障害物が少ない故の動きの単調さがあまり刺さらないんだと思うんですよね。実際、地上戦も、それこそ坂本監督回のキレッキレアクションが好きだし、ガヴの路地裏アクションはめちゃくちゃ楽しんでたし。
けど今回、結構王道の、重厚感たっぷりの正統派殴り合いだったのにめちゃくちゃ見入ってしまった。なんだったんだろうなー、今回の。
あのデカいロボのバク転+コックピットで重力に苦しんでる吠のカットとか、爆炎+後姿のカットの締めとかの新鮮さが良かったのかなぁ、分からん。
全てが解決した後。
角乃は玲の研究室に入り、緒乙を発見。
緒乙自身の問題はまだ何も解決していないのでどうなることやら、ではありますが、少なくともシンケンジャーの指輪は既にこっちのものなので、緒乙がまた眠り続ける事態は回避できそう。
スイートケークは普通に目覚めました。
本人はちょっと寝ていたくらいの感覚みたいです。
よかったよかった、ではあるのですが結局彼らに何が起きたのかは分からずじまい。
今後もおそらく「厄災」は出てくるだろうし、その時どうするんだろうなぁ、の気持ちはある。
アッサムは無事に回復。あとは星からの迎えを待つこととなった。
そんな冗談はもう良い、と笑うゴジュウジャーたちの前で、UFOにアブダクションされて母星へと帰っていったのであった。
ガチの宇宙人だったことに驚きを隠せないゴジュウジャーたち。
……そっか、そうだよね、普通はそうだ。他人から「僕宇宙人!」って言われたら「冗談をw」って応じるよな。
なんか、自分の推し戦隊が8割以上宇宙人だったから忘れてた。なんなら、純粋に「今を生きる地球人」は1人しかいなかったから。12人もいるのに。
あと、「母星に帰ること」が願いだった彼、思ったよりスムーズに願い叶ってて笑った。こんな、「指輪とか関係なく願い叶ったので争奪戦降ります」みたいなこと、許されるんだ。神崎くん見ってるー??
そして玲は、収監されていました。
正直意外だった。でも納得した。ちゃんと日本の司法に則って裁きを受けてもらうのは、一番誠実でちゃんとした解決法だと思うので。
(玲のやらかしが「誘拐」という、ちゃんと日本の司法の範囲でなんとかなるものだったから、というのもあるでしょうが)
面会に来た陸王は、玲を一人にしない、病気も治す方法を探す、と宣言。
●「俺はもう、失うものはなんも無い。……とことん無様に抗ってみるか。またお前のステージ、見に行っても良いか?」
●「もちろんだよ。約束したでしょ? 僕のステージで偏屈な玲さんを笑顔にするって」
お礼を言う玲の顔は、今までで一番素直な笑顔を浮かべていたのでした。
【以下雑記】
💍竜儀。リョウテガソードと強化フォームに関して、「いい気になるなよ」とのコメント。本当にこの人がリョウテガソード持ったら失神するんじゃないかと心配で心配で……。
💍そんなリョウテガソード。強化アイテムとしては久しぶりの、「アイテム1つ、全員が使用可能」というパターン。どうやらリュウソウジャー以来らしいですね。そんなに??
💍厄災。夏映画に続き2体目の討伐と相成りました。
今のところ他の厄災として確定しているのがボスであるクラディス、そして完全にブライダン側とはいえシャイニングナイフの2人か。
個人的にはクオンも怪しいのよなー。玲みたく乗っ取りされていた場合、人格が変わっているくさいのも怪しいし、仮に「厄災を手元に置くことで制御しようとする」方針であれば、クオンとシャイニングナイフは同じカテゴリに入るわけで。
💍前々から言っていたことではありますが、やっぱり厄災のためにブライダンとゴジュウジャーがなんやかんやで手を組む展開が結構はっきり見えてきた回でもあったなーと。
あんまりヘイトが溜まらないようにキャラ付けされてるブライダン、確実に人間の感情を手に入れつつあるテガジューン……。
ともあれ両陣営の殴り合いは良いものだとも思うので。
個人的には最終回の1つ前までは対厄災、最終回で対ブライダンで決着、ってルートかなぁ、と思っている。
そして我儘を言うなら、敵幹部には退場してほしくない。なんか、ブライダンと人間の完全和解、もしくは2世界を繋ぐラインの完全封鎖あたりで手を打ってほしい。
次回:若返ることができるのは一人だけとはだれも言ってないわけで
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