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34話 夢を運ぶクルマ

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2024年10月25日
  • 読了時間: 5分

そりゃここまで引っ張るわよ




【あらすじ】

範道邸。玄蕃が帰ってきたブンブンジャーは、玄蕃のお帰りパーティーを開催していた。

先にご馳走に手を伸ばして止められ、ならいただきますを言えばいいのかと思っているらしい先斗、良すぎるな。


カレーにべろーらと、玄蕃の好きなものを詰め詰めにした空間で、改めて玄蕃の決意表明。

 

「もう迷いはない。私が見据えるものは、ディスレースを倒した先に広がる未来だ。」

 「ここは心地いい場所だな。……ということにようやく気付いた私は、宇宙一の愚か者だ」



全員揃ったところで、ブンブンがとあるものをお披露目する。




【チャンピオンキャリアー】

新たなるブンブンカー。ブンブンカーを運ぶためのブンブンカーである。

そもそも、ビッグバングランプリは約1年の時間をかけて12の星をめぐりながら行われるレース。

大きく特製の異なる星に合わせた車を準備することが必須となってくる。ゆえに、キャリアカーは必要不可欠。


ということで今日はテスト走行をしてみることに。

ちょうど内藤氏から「こども科学実験博2024」なるイベントにブンブンカーの出展を頼まれていたのだという。



全員でブンブンカーに乗り込み、いざ発進。

一同は街を抜け、西部世界のごとき荒野へと繰り出す。


そこにやってきたのはサンシーター率いるハシリヤン御一行様。

案の定ディスレースから「マッドレックスはブンブンジャーに殺された」と嘘を吹き込まれたサンシーターは。敵討ちとしてやってきていた。

予想通りだったものの、サンシーターの生来の性格と、意外と冷静なヤルちゃんのおかげで思ったよりも深刻な事態にはならなさそうね。


敵の襲撃を受け、ブンブンジャーはハンドルを握るタイヤを残して全員外へ。

車の上での戦闘を繰り広げる。


カーチェイスをやりたかったのは分かるんだが、まだまだ制作陣が慣れてないんだろうな……って感じです、率直に。

なんだろうね、躍動感が圧倒的に足りていないとでもいえばいいのかしら。

やたら俯瞰の絵が多かったり、空気抵抗を表現したかったんだろうけれど全体的に動きがふわっとしていたり。

動いている車の上で戦っているという勢いや緊迫感があんまりなくって正直見応えは……ううん、という感じかな。

空飛ぶ電車どうしが戦ってる時の方が圧倒的に躍動感がある気がするんだ。そうはならんやろ。



さて、敵が崖に落ちていった隙にブンブンジャーたちは安全な場所に避難。

せっかくの新車が初日からだいぶボロボロである。まあ、壊滅的に破壊されているわけではないからいいんだけど。


それにしても何故、彼らの出撃が敵の知るところとなったのか……?




【ブンドリオ・ブンデラス】

洞窟の中。休憩をいれるブンブンジャーと、そこに合流したブンブン・始末屋組のもとに、ディスレースが現れる。


ディスレースに対してはもう冷静だけれどアンテナが人一倍敏感な玄蕃、良い。


🐍「生きていたとはな、ブンドリオ・ブンデラス!」

 「お前は俺を知らねぇだろうが、俺は知ってんぜ。我らがボス、ワイルド・スピンドー様付きの裏方で、開発のスペシャリスト! ボスのお気に入りだったよなぁ、お前は。」



ブンドリオ・ブンデラスはもとハシリヤンだった。



「もう喋らないでくれるか。ブンブンは俺が惚れ込んだ仲間だ! あんたが何を暴こうが何を企もうが、ブンブンジャーは決して揺るがない!」


珍しく感情を露わにするタイヤには目もくれず、ディスレースはその場を去る。



後に残されたのは、困惑するブンブンジャーたち。

タイヤは本人から話を聞いており、シャーシロも「元ハシリヤン」レベルまでなら話を聞いていた。

玄蕃・先斗の宇宙暮らしが長かったメンバーもそこまで動揺がないから、今まで何か思うことはあったのかも。

動揺しているミラ・錠の2人も、「仲間が離れていくのが怖かった」と語るブンブンに「そんなことしない」と励ませるくらいには余裕がある。

タイヤが啖呵を切った通り、彼らは揺るがなかった。



1人の例外を除いて。


🏎「BBGから消えて、死んだとまで言われて、悪党どものど真ん中にいたのか?!」

 「こんな気持ちではお前たちと組むことはできない」


先斗を連れて、ビュンディーはどこかに行ってしまう。

付き合いも長いし、彼の実力を同業者として認めているのも間違いないし。

信頼していたからこそ、裏切られたときの衝撃や、あの心配していた時間は何だったんだろうとか思っちゃったんだろうなぁというのはヒシヒシと感じた。



始末屋組が去った後。改めて現れたエレキギターグルマーを、ブンブンキャリアーを使って倒す。

おっきい車にまたがるブンちゃん可愛い。



何があっても仲間を信じるスタンスを再確認したブンブンジャーの裏で。


内藤氏は内密に、常槍氏になにやら報告の電話をかける。


そして牢獄らしき星の中では、遂にスピンどーが姿を見せる。

牢獄とは思えないほどの居心地のよさそうな椅子で、ブンブンを始末したと報告した幹部を尋問。そして言い訳も許さず処刑。


🐒「ブンの字……お前のギャーソリン、聞きたくってたまんねぇ!!」




【以下雑記】

ずっと「何かあるんだろうなぁ」くらいの匂わせをしてきたブンブンの過去編。第3クールが終わりそうなこのタイミングで開示してきましたか。

この重さは確かに引っ張るだけあったな。

東映ブログでも触れられてるけど、最初から設定があったこともあり、思い返せば……みたいなポイントがあるから唐突感もなく。

この先のみんなの動きが楽しみになる回だったなぁと。


だったんだけど、なんかその分盛り上がりに欠けたのは否めないなぁと。

前述したとおり、悪旬も微妙だったし、巨大戦もなんとなくで終った感じするし。


あとは仲間の、特にミラと錠の心理描写もね。

タイヤの言っていた通り、その程度で絆は揺るがないっていうのとか、錠が言っていた通り「自分に対する態度」で判断したうえでの信頼関係っていうのはいいんですけどね。

「動揺」「信頼」は両立しても良いと思うんだ。

でも「動揺」の部分がちょっと薄いなぁって思ってしまって。あまりにもすんなり受け入れすぎというか。良い子ちゃん過ぎるというか。ここまでくるとちょっと人間味が薄れない?とは思ってしまったかな。




次回:因縁に決着を

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