32話 地獄の電車ごっこ
- _ ぬぺ
- 2024年10月12日
- 読了時間: 6分
おかえりなさい!
【あらすじ】
範道邸。ブンブンは縫物に励んでいた。
宇宙繊維で作った、新たなブンブンジャーの装備である。
まさかの手作りである。強化アイテムをそんな手作業で……。
彼が準備した布地は、全部で5色。
そして単身ディスレースに挑んで敗れた玄蕃は、見知らぬ場所で目を覚ます。
そこにいたのは、彼を助けた先斗とビュンディー、そして……
【振騎玄蕃】
目を覚ました玄蕃の耳に聞こえてきたのはハーモニカの音色。
演奏者はブンブンジャーたちに気づくと、玄蕃の治療をしてくれる。
彼の名前は虹野明。保線作業員にしてトッキュウジャーである。
「トッキュウジャーだ」というセリフが誇らしげでほっこりした次の瞬間、周りを完全に無視してハーモニカ吹き始めて笑っちゃった。この男、10年で何も変わってないぞ……!!(歓喜)
怪我を押してでもディスレースに再戦を挑もうとする玄蕃。当然止める先斗。
意見の相違から喧嘩になりかけた2人に、明は声をかける。
■「揉め事なら、いい解決方法がある」
そう、相撲である。
…………なんでぇ??
ちなみに力士にさせられた2人は取っ組み合いつつしっかり移動。
車掌、明くんに土俵の概念は教えてくれなかったの??
意地を張るな、仲間のもとに戻れ、と説得する先斗。
●「彼らと私は違う!」
●「当り前だろ! 違うやつ同士だから、一緒にいるのが面白れぇんだろうが!!」
●「お前に私の何が分かる?! めちゃくちゃなんだよ! あの時からずっと!! 今しかないんだ。今行かなければ、次いつ奴に手が届くか分からない! 今行かないと、私には生きる価値がない」
■「そうか。お前、死に場所を探しているんだな。」
明は自分の過去を語りだす。
昔は悪の組織にいたこと、トッキュウジャーになったこと、虹を守って人知れず消えたいと思っていたこと。
それでも今生きている理由は何か? そう問われ、良い顔で答えようとした瞬間…………
変なのが来た。
そう、今週の怪人、センログルマーである。
光線を浴びせた人間を強制的に自分の後ろに電車ごっこのごとく並ばせ、どこまでも走り続ける。彼の停止はすなわち爆発。電車ごっこの参加者は、一般人だろうがサンシーターだろうがブンブンジャーだろうがお構いなしである。
なんだこれ。なんだこれ。
ということで電車ごっこに巻き込まれた玄蕃氏、仲間たちとの感動の再会である。
……まあ、これくらいわけわかんない状態じゃないとね、プライド的にも一旦わけわかんない状態経由した方がね、良いよね、多分。うん。
唯一残ったタイヤと先斗は止められないなら止めなければいいと提案。
線路を環状に敷き、被害を最小限に抑える。これがイマジネーションである。
■「ライトにそっくりだ」
その言葉にタイミングを合わせるように、レインボーラインが出現。降り立ったのは赤い線路人間……トッキュウ1号である。
■「ちょっと肩貸して。イメージするんだ。」
ライトのイマジネーションにより、大量のチケットさんが爆誕。連結解除してくれました。
なおこの時の連結解除の音声は「ガヴガヴ」「ガッチャガッチャ」らしいです。やりたい放題すぎる。
チケットの活躍により全員解放。
車酔いでダウンしてしまったビュンディーを除いて全員が参戦。
トッキュウ1号の名乗りとトッキュウジャーの名乗りをまた見られるとは……!!
戦闘シーンではおなじみ「出発進行!」の掛け声にトッキュウジャーOP、さらに乗り換えも披露。
乗り換えによって、客演できなかったみんなにも会えた気分になれたのが本当に嬉しいなぁ。
一同の戦いを影から見守る玄蕃。
明は彼に声をかける。
■「いいチームだな。死に場所、か……。仲間がいるんだ、お前にもいつか分かる」
笑みを浮かべ、ハーモニカを噴きながら去っていく明。
きっといつか仲間の存在の大切さが玄蕃にも分かるはず。死に場所を探していた彼を本気で心配したり、笑わせたりしてくれた彼らみたいに。
一方、戦闘チームはというと。
ライト・タイヤ・先斗でバクアゲ・レインボードライブを発射。未だに環状線をぐるぐるしていたセンログルマーの爆破に成功。
巨大戦では車酔いでダウンしているビュンディーの代わりにトッキュウオーが参戦。ライト・先斗が乗車する。
🚃「おひさしぶりのご利用ありがとうございます」
10年前のセットが残っていない代わりに、フルCGで当時の運転室を再現。
やっぱり1年間かけてCGの背景を使い続けたキングオージャーの功績はデカいよ。過去の映像資料さえあればどんなセットも再現できるって革命だよ。
イマジネーションを使い、ブンブンジャーのアイテムも借りつつトッキュウオー完成。
当時の映像見るとやっぱりテンション上がるなぁ。
運転席に先斗が座り、横からライトが「うしろの乗務員」として指示を出す……はずが、車と電車の勝手の違いに困惑する先斗。
ライトの説明もふわっとしてるし、先斗もあんまり話聞いていないし。
ヤケクソになった先斗、なんとハンドルを引っこ抜いた。
🚃「とれた~」
そして代わりにブンブンコントローラーをセット。
🚃「ついた~」
ということでここから先斗の本領発揮。トッキュウオーパンチにキックで敵に着実にダメージを与える。
ここでようやく気付いたけれど、先斗もライトも「中身は子供なのに大人になってしまった」人なんだなぁって。
🚃「すごーい」
■「これがバクアゲってやつか……」
最後は彼らがイメージした必殺技、爆上げイマジネーションブンブンフィニッシュで勝利。
勝利を喜ぶブンブンジャーの後ろには大きな虹がかかる。
いつの間にか降車していたライト。変身を解き、屋上から後輩たちを見守ってからその場を後にする。
■「俺には見える。お前らが、夢を叶えるのが。」
【以下雑記】
おかえりなさい!!
「必要以上に問題を重くとらえて抱え込んで1人で死にに行くオレンジ」
「中身は子供なのに見た目は大人になってしまった」
という共通点をうまく使いつつ、トッキュウジャーのエピソードも上手く織り込み次につなげてきたなぁと。
いや上手すぎる。こんなに綺麗なコラボ回そうない。
しかも1シーンだけとはいえ志尊淳を呼べるとは思ってなかったよ。
昨年はレギュラーメンツが今も各方面の第一線で活躍中、うち1人は芸能界引退済みとかいう集合かけるの事態激ムズなキョウリュウジャーをそろえて来たし、最近の東映まじですごいな……。
ライトも明も何も変わっていなくて安心した。
いや正確に言うと、ライトは「10歳の男の子」から「20歳の青年」にちゃんと成長していたな。あの時の天真爛漫な感じはそのままに、ちゃんと見た目と中身が釣り合っている感じ。ちゃんと昴ヶ浜で、秘密基地で遊んだ4人の友達と一緒に大きくなったんだなぁって。
その点、明くんはちょっとは成長しててほしかった気もするけど……もうここまで来たら寧ろそのままでいてほしい。
あの、わけわからん明ワールドを展開したと思えばみんなの保護者みたいな雰囲気を出す明が好きだったので。そのままでいてくれたことがうれしい。
あれだけのイマジネーションを持つライトが「見える」と言ってくれる安心感。素敵な客演、ありがとうございました。
次回:おかえりなさい!!!!!
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