30話 最凶の大統領令嬢
- _ ぬぺ
- 4月13日
- 読了時間: 6分
正直ここまでストマック家の上を行く人が出てくるとは思わなかったよね
【あらすじ】
バスケの試合で一緒になった依頼人が消えた。
はぴぱれが彼らの行方を追う裏で、グラニュート界は大きく動き始めていた。
【はぴぱれ組】
唐突に現れたリゼルに一発で変身解除されたりもしつつ、一旦はぴぱれに帰還。
やはり見つからない被害者たちを探しに行くことになる。
犯人はバスケを観戦していた(見た目は)おじさんの男。
幸果さんの調べによると、他にも試合終了後に行方不明になった人がいるようで、これは常套手段の可能性が浮上中。
調査に出た4人。
試合会場や近くの道路、他のバスケットコートのある場所なんかを回るが全く手掛かりなし。
途中でショウマは駄菓子屋さんに立ち寄る。
グラニュートの特徴を伝えると、店主さんは「もしかして行方不明なのか?」と反応。
少なくとも今回は人違いだったようですが、彼は何を知っているのか……。
さて、犯人が全然見つからないので、彼らは視点を変えて被害者の立場に立つことになりました。
とはいえ被害者側の情報もあまりないので、被害者になりきってみることにします。
ここからはライターの本気。
疲れて帰るなら、なんか冷たいものでも食べたいよね、ということでコンビニで冷たいものを購入。ここで本日のアイスノルマクリア。
そしてコンビニに被害者たちが寄っていたことも判明。
さらに、疲れているうえに午後から仕事ならば寄り道はしないだろうと踏み、家まで最短ルートを通って帰宅。
そしてその道中にありました、銭湯。スポーツ後だし寄ってみよう、と店内に入ったところ……いました。グラニュート本人が。
銭湯の番頭こそがグラニュートだった。
ショウマと絆斗はグラニュートを追いかけて討伐。
2人同時の基本フォーム変身と、2人同時に現状最強フォームになっての変身、しびれるな。
残ったラキアと幸果は銭湯のボイラー室に潜入。
ヒトプレスの回収に現れたランゴの眷属と交戦しつつも、被害者たちの救出に成功。
手分けして見事に問題を解決した4人は帰宅後ジュースで乾杯。
仲が良いんだか悪いんだか分からない絆斗とラキアを眺めながら、ショウマは思わず顔を綻ばせるのだった。
●「チームワークっていいなぁ、って思って」
【グラニュート界】
突如として登場し、人間とグラニュートを大いに振り回す少女、リゼル。
大統領の令嬢という肩書ですが、彼女本人、そして大統領の評判は一般市民からはよろしくない様子。話を聞く限りそもそも平民に選挙権はないっぽいのでまあ当然か。
はぴぱれ側からすれば、「大統領令嬢とストマック家が一緒にいる」ことがどれくらいの脅威になりえるのか分からないのがやや不安材料です。
さて、先日ストマック家に乗り込んだ大統領ご本人。
彼は邸宅を訪れ、贔屓にしてもらいにきた貴族に茶菓子として闇菓子をふるまっていた。
今まで出て来た闇菓子よりも見た目が透き通っていて綺麗なの、さすが高級品って感じだなぁ。
一口食べて感激する貴族に、大統領はランゴを呼び出してお土産用の闇菓子を渡して帰らせる。
ナイフの使い方があまり綺麗ではないうえ、スキップして帰っていくあたり、あの貴族の育ちがちょっと見えて面白いな。
大統領、闇菓子の力を目の当たりにしてご満悦。
ついでにミミックキーの使い方も教えてもらったりなんかしております。
あとここのシーン、ボッカとランゴの間にスッとボディーガードが入るのめっちゃ好きです。微塵も信用されてねぇ~!!
先ほどの貴族は最近調子に乗っていたので制御するために闇菓子を渡した(意訳)と語る大統領。
👔「ランゴくん。君もそうやって闇菓子を使うつもりだったわけだ」
「しかし、こんな危険なものが出回っていると知れたら、警察はどうするだろうな?」
●「それは……」
👔「実はねぇ、ランゴくん。ここだけの話、私は警察ともとても仲が良いんだ。分かるだろう?」
ランゴが帰ったあと、邸宅を訪れたのは人間界から帰ってきたリゼル。
お父様のために人間界で見つけたものをいろいろ持ち帰ってきたらしい。なおパパには一切刺さっていない模様。
ちなみにパパ、人間の格好をした娘のこともあんまり刺さっていません。
というかこのシーンでほぼ確信したが、これパパも娘を怖がってるだろ。アンタも娘を怒らせたらヤバイよな~って思ってるだろ。育てた側としての責任はどこに行ったんでしょうかね。
とはいえ、人間界に対していろいろと見出す者があるのは同じ。さすが親子。
純粋に人間界をエンジョイしているリゼルと、そこに紐づく闇菓子を手に入れられたことを喜ぶボッカ。
リゼルは一応ジープには手を出さないように釘を刺しておいてます。
リゼルが持ってきた品(ざっと見た感じ、多分古いおもちゃを取り扱うショップで強盗してきた成果)は、ボッカがため息と共に処分を命じました。
👔「捨てておけ。どうせすぐに飽きる」
その頃、人間界の別荘。
ジープは満を持して、シータのミミックキーを使いました。
これで、鏡の中でならシータに会える。
🐺「私、頑張るから。きっと仇を取るからね」
まさかのタイミングで帰宅したリゼル。
シータ姿のジープを見ても一切動じない。
🌂「良いのよ、そのままで。そんな貴方が可愛いんだから」
あーこれ、ジープが依存コースに行っちゃわないか?
あの子、常にシータといたからずっとシータに依存していたのは間違いないから次の寄生先が見つかったらそっちに行ってしまいそうだし。
そしてあの動じなさを見るに、その辺の事情をほぼすべて理解しているリゼル嬢、意図的に依存させてジープを思うとおりに動かすくらいのことはするだろ…………
帰宅したランゴの顔は暗かった。
妹弟を呼び出しておきながらなかなか口火を切れないランゴだったが、そこにいつものテンションで現れたのがリゼルとジープ夫婦。
なんとこの度、ストマック社はジャルダック家が買い取ったと。
それにより、社長はリゼル、副社長(実務)はジープと相成りました。
🐺「つきましてはランゴ・ストマック。今日からあなたは仕入れ専業よ。お仕事、励んでね。」
大きな変革を迎えたストマック社。
問題は、ジープの経営能力がいかほどかってところにありそう。
ジープ的には正直ストマック社がどうなっても良いんだろうけれど、ジャルダック家が闇菓子に目を付けてしまっている以上、中途半端な経営は多分逆に彼らの怒りを買うだけじゃないですか。
しかもリゼルは実務はジープに丸投げ、しかも飽きっぽい性格ときている。
ジープに課せられた職務としては、「闇菓子を今まで以上にたくさん作る」「兄姉たちへの復讐」「兄姉たちが反乱を起こさないように制御する
リゼルの期限を損ねない」あたりだと思うんだが、これがどれも難しそうで。事実上1人でこれ全部できるスペックが彼にあるか、それが不安だ。
次回:チョコプリンって美味しいよね
Comments