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30話 暴走は俺の物

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2024年9月22日
  • 読了時間: 4分

ハンドルを自分で握って離さないのが一番カッコいい




【あらすじ】

マッドレックスの調子がおかしい。

ブンブンジャーもサンシーターも彼の存在に頭を悩ませる中、ついにサンシーターが動き出す。




【サンシーター】

今日も愉快なサンシーター……ですが今日はちょっぴりいつもと違う。

「メンテ」と称して洗脳の上書をしたディスレースを見て絶望。

が、マッドレックスと初めて会った日を思い出す。


何をやっても上手くいかず、敵にも追われて絶望していた彼ら。

デコトラーデは、「本当の負けってのは自分は負けたと諦めたとき」と立ち上がる。

これを影で聞いていたのはマッドレックス。

サンシーターの心意気を気に入り部下として迎え入れたという。


手を取り立ち上がらせてくれ、常に自分たちの前に立ち、「俺たち」と自分たちのことを可愛がってくれた彼は、間違いなくサンシーターにとってのヒーロー。

このシーン、東映ブログで「あんたってやつは最高の兵長…いや隊長です…!」って言われてて笑った。巨人倒しちゃう?


だからこそ、自分たちの手で記憶を取り戻して見せる。



まずは豚の音が鳴るおもちゃを使いつつ「食事をしに行く」と理由を付けてマッドレックスを連れ出すことに成功。

ディスレースは誰と飯食いに行くんだ。


最初にマッドレックスを思い出の地に連れて行く。

初めて地球に降り立った場所、怒りの炎を燃やした場所。

ついでにその時の出来事を事細かに語るも効果なし。

時には実演も交えてみるがやっぱり効果なし。


最終的に少し反応が見られたのは、ブンブンジャーの名乗り……の後にヤルカーが落としたブンレッドの仮面。

もしかして、宿敵ブンブンレッドならばマッドレックスの記憶を刺激されるのではないか?



イターシャはブンブンデンジャーを取り出して基地に通信、届け屋の依頼を出す。

サラッとやってますが敵幹部とブンブンジャーのコネクションがあるって提示されたの普通にやばくないか??


ブンブンは若干怪しみつつも快く依頼を引き受ける。ダメだ……(頭を抱える)

タイヤは依頼された場所に届け物を取りに行く。


行先は洞窟の中。

そして本物の届け物はブンレッド。


無事にブンレッドとマッドレックスが対面したわけだが、マッドレックスの反応は皆無。

記憶が戻らないなんて、と大騒ぎするサンシーターを見て、タイヤはやはり彼は自分で自分のハンドルを握らせてもらえていないことを確信。


そしてこれをいつものツチノコで確認したディスレース。

マッドレックスに洗脳を飛ばしてブンブンジャーとの戦闘を始めさせる。



ということでここからはあっちでもこっちでもバトル勃発。


マッドレックスはブンレッドとの戦闘。

サンシーターは遅れてやってきたブンブンジャー一同とロボ戦を開始。なんとブンブンカーを奪ってブンブンキラーロボが武装。ロボポリスになりましたが、ディスレースが誰かに転送したデータと同じなのは果たしてどんな意味が……?

そして影から成り行きを見守っていた玄蕃はハシリヤンに甘いタイヤに怒りを覚えて突撃。彼らの戦いを邪魔させるわけにはいかない、とそこに先斗が乱入。

「このままでいいのか」と不安げなビュンディーの気持ちが痛いほど分かる。


全体的にハシリヤン側が有利な戦闘。

サンシーターたちが何度も「マッドレックスのために」って自分で自分たちを鼓舞しているのがすごくカッコいいんだ。

自分のハンドルは自分で握る、がテーマの作品だし、今作って意思が強い人ほど強いイメージがあるんだけれど、それが敵にもきちんと適用されているのすごく良かった。

運転席で最後の最後までハンドルを両手で握り続けたデコトラーデ、文句なしにかっこよかったよ。



戦闘の結果。

マッドレックスとブンレッドの戦いはマッドレックスがリード、というかトドメをさせるところまで行った。

ロボ戦はナイトでなんとか決着を付けてブンブンジャーが勝利。

駆け付けたナイトを見て、マッドレックスの脳裏に自分がブンブンジャーにやられた時の記憶が蘇る。

「ブーンレッド?!」と呟いて撤退。

2組の戦闘が終わったことで、玄蕃と先斗の戦いも終わったのであった。



マッドレックスは平然とディスレースのもとへ帰還。

そして彼を一瞥。


🐍「ふん、おかえり」


あ、全部気づいてるなこの男。気づいたうえであえて手のひらでもてあそぶことを選んだぞこの男。


包帯ぐるぐる巻きのサンシーターは、失敗を悟って肩を落とす。

とはいえ、自分たちは負けたとは思っていない。まだあきらめる気はない。

そう決意を新たにする3人を静かに見つめるマッドレックス。


🐶「パラリラパラリラ」



いやぁ、ハンドルを握り続けるサンシーターとハンドルを奪い返したうえで行動を開始したマッドレックス。

かっこよかった……!

あとは、サンシーターたちに早くマッドレックスが帰ってきていることが伝わればいいなって。

あんなに頑張ったのに無力感を抱えたままずっといるのはいたたまれないので。あんなにかっこよかったから……。




次回:みんな大好きカレータイム

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