30話 ライバル参上!?ガッチャとジュリエット
- _ ぬぺ
- 2024年4月7日
- 読了時間: 4分
B級ホラーが終わったと思ったら夢小説が始まった
新学期。
宝太郎達は3年生に進級。宝太郎・りんね・加治木は引き続きミナトが担任するクラスになりました。
普通の高校教諭のミナト先生、久しぶりに見たな。
そして、このクラスには転校生がやってきました。
1人だけ制服が違うの良いよね。春休みの間に調達間に合わなかったの?というツッコミどころはまあ、脇に置いて。
彼女の名前は九十九静奈。
宝太郎の幼馴染である。
あざとさゼンカイ、ボディータッチも多めなきゅるきゅる女子です。女に嫌われるタイプの女~~~!!!
当然家族ぐるみでの付き合いもあり、小さい頃は「結婚する」とかベタなことを言い合う関係だったそう。
高校生になり久々の再会を喜ぶ2人。
気心知れた2人のやりとりを見て、錆丸は「1+99なら100で相性抜群」と呟く始末。
それを見て、何とも言い難い顔をするりんね。
そして学校では、新入生向けの部活勧誘が始まっていた。
お笑い研究会と称して出てきたのはスズキくんとタカハシくん。
ピンク色の鳥を身に着けたスズキくんとでけぇ槍を持ったタカハシくん。
「今のヒーローは車で人身事故を起こすものだと漫画にあった」
とかいう漫才を披露。
1年も間を置いてライダーの世界にドンブラ脳を持ち込むんじゃないわよ!!!
よりによってお2人の演技力とラジオで培われたであろうトークのテンポの良さが幸いして普通に漫才としての完成度が高いから余計に腹立つし笑う。
漫才のネタはガチで鈴木さんが書いてきたらしいです。本当にこの方多才よな……。
さて、本題。
演劇部の部長の御厨くん。
尋常ならざる様子で土下座までして入部者を請う彼。
心配になった宝太郎は、りんね・加治木と共に部室へ向かう。
御厨曰く。
シンプルに部の存続の危機であった。
現状の部員は御厨のみ。新入生を5人入部させるのがノルマだという。
もちろん我らが宝太郎は手伝いを申し出る。
ということで、やります。ガッチャードメンバーで、「ロミオとジュリエット」。
メンバーは宝太郎とりんね、なぜかジュリエットをやる気満々の加治木。
そして乱入してジュリエットに立候補した静奈。
更に、りんねの手回しにより参加となった錆丸と蓮華。
さてその頃、縦軸の方はと言うと。
ラケシス、なんと鏡花の助手になっていました。
わりとあっさりとこちら側に馴染みつつある……!
本人の元からの話し方もあるけど、かなり穏やかにグリオンを倒してくれたお礼を言っておられる。
味方に取り入って云々、の線ってもう考慮しなくて良い感じ……??
そこに殴りこんできたクロトー。
最後のチャンスだ、とラケシスに戻ってくるように頼む。
グリオン(とそれに従うアトロポス)が怖いのは2人とも一緒。
そのうえで、だから離反したラケシスと、だからこそグリオン側に居続けることを決めたクロトー。
長生きしそうなのは前者だし、その事をクロトー自身分かっていそう。
でも、2人の離別の原因はそれだけなので、結局「化け物」呼ばわりされることに関しては普通にクロトーのためにラケシスが怒ることもある。
この2人の繊細な機微がすごく好きなので、どうかこのまま駆け抜けてほしい。
そしてアトロポスはというと、復讐に燃えておりました。
ここで「お父さん」というワードを出すことで、父の仇を求めるりんねと構図をかぶせてくるのが上手い。
アトロポスは人形を複数体用いてマンモスマルガムを錬成。
りんねの元に出陣し、「宝太郎の彼女なのか」と問いに来た静奈と遅れてやってきた宝太郎を氷漬けに。さらにりんねを圧倒して、「こうなったのは全て彼女のせい」と揺さぶりをかける。
揺れるりんねで今回は幕、です。
いや~~~~…………。。。
なんというか、完全に展開ありきで回したな、に尽きます。
「せっかく高校生が主人公だしアオハルしようぜ!」
「ぼちぼちりんねのレベルアップイベント入れようぜ!」
という狙いがすっけすけすぎて……。
結果的にめちゃめちゃ夢女子的なキャラが出てきたり、りんねが急に恋愛脳になりかけていたりと全体的にキャラのブレが激しかったのが気になる。
それに、りんねちゃんとアトロポスの関係もね。何度か決着ついたっぽい描写があったのに未だにズルズルいってるからなぁ、それも個人的にはモヤモヤする。
あとこれはこの作品に限らないんですけどね。
世間の皆さま、「異性の幼馴染」に夢持ちすぎな。
それこそ乳幼児くらいの頃からの付き合いな幼馴染、いるんですよ、私。
余りにも小さい頃から一緒にいるからまずもって恋愛対象にならん。「好きになるタイプの男」とか聞かれても、そもそも検討対象にすら上らない。
だから「久々に再会した幼馴染で恋に落ちて♡」みたいなあらすじ見ても何一つときめけなくてな……
まあこの点に関しては私の個人的な事情なんでね。
でも定期的に「異性の幼馴染に夢を見るな」は言っていこうと思っています、私は。
次回:ロミオとジュリエット、上演
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