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27話 甘くない選択

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2024年9月1日
  • 読了時間: 6分

ずるすぎるよ




【あらすじ】

ブンブンジャーの前に現れたのは、新たなる敵幹部。その名もハシリヤン再建隊長:ディスレース

彼を前に、玄蕃はいつもの冷静さをかなぐり捨てて襲い掛かる。


愉快な口上を披露したディスレースさん。

底知れない強さとおちゃらけた言動と森久保ボイスの相性が良すぎるんですよ。


それを聞いた玄蕃は──




【振騎玄蕃】

仲間たちの頼れる調達屋、玄蕃。


激高した彼の体からは熱波のようなオーラが立ち上る。

縦長の瞳孔、白く長い髪に頭頂部の耳、顔には赤い髭のような模様。

お、思ったよりもちゃんと別の生物だ……!! そして癖に刺さりそうな見た目だ…………!!!



変身して勢いのまま、もはや人間のそぶりすらかなぐり捨ててディスレースに攻撃を仕掛けるが、手も足も出ず逃亡を許してしまう。

それでも玄蕃は止まらず、辺りに銃弾を飛ばしまくる。

慌ててタイヤが止めに入りようやく冷静になった玄蕃。

彼が見たのは、巻き添えを食らって倒れ伏す仲間たちだった。

ある意味境遇が近しい先斗だけが完全に無傷なのがまた皮肉。



さて、改めて、本当の自己紹介。

彼の本当の名前はゲンバード・デ・リバリー2世。宇宙では「惑星ブレキの若旦那」として知られる人物だった。

惑星ブレキは銀河通販王デ・リバリーの星。が、ハシリヤンの侵略を受け、デ・リバリーは無実の罪で監獄へ。唯一生き残った玄蕃は地球へ命からがら逃げて来た。

今は惑星ブレキはハシリヤン通販の本拠地となっている。その指揮を執ったのがディスレースだったのである。


地球にたどり着いた玄蕃が出会ったのがタイヤ。

車の部品が壊れて困っていたタイヤのために、自分が乗っていた宇宙船をばらして提供したのがはじまり。

外見を人に似せるための体力がつきかけていた玄蕃だったが、タイヤからお礼としてもらった飴のおかげで九死に一生を得た。変化を保つためには糖分が必要。そのためには飴が手放せない。


以来、彼は調達屋として、自分の宇宙船をバラしながら仕事をこなしてきた。

もう帰る星はないと思っていたから。


ちなみにこのことはタイヤとブンブンもうっすら察していた様子。


玄蕃はブンブンジャーになったことで、自分も戦ってブレキを取り戻せるのではないかと思った。

けれど、いざ敵を目の前にしたら我を忘れてしまったと。



そんな彼の過去を聞いて黙っている仲間たちではない。

全員が玄蕃のために力を貸すと申し出たのだった。


「でも……それじゃダメなんだ」



さて、別の日。

いつものように来魔獣が現れた。

現れた先は島本和彦先生のサイン会会場。

攻撃された上、自分がキャラデザを担当したキャラたちにカッコいいと言って貰えて満更でもなさそうな先生である。楽しそうで何よりです。


出撃したブンブンジャー。

ブンブンは玄蕃に何かを言おうとするが、言葉が出てこない。

玄蕃はその姿から何かを汲み取った様子。ブンブンにも玄蕃と似た過去があったり……?

そしてこのカットでようやく気付きましたが、サファリが彼に懐いているのは猫つながりだったからなのかしらね。


戦闘自体は地上戦・ロボ戦ともに順調にクリア。

それを少し高いところから眺めつつ、玄蕃は呟く。


「特等席から見る君たちは、まさに私が見たかった景色だ。美しく……頼もしい」


過去形の話しぶりに頭抱えたよね。



戦闘終了後。

いつもと何も変わらない態度の仲間たちに玄蕃は語る。


「私は自分が思っている以上に、君たちのことが大好きみたいだ」

 「だからこそ、特等席は降りる」


自分が居なくても大丈夫。

自分の復讐に、仲間たちを巻き込むわけにはいかない。


「自分のハンドルは自分で握る。そうだろ、大也」


ここでタイヤが断れないように台詞を選んじゃうのがずるいんですよ、玄蕃さん。


仲間たちは反対、タイヤ自身も本当は嫌そうな表情。

それでも、それが彼の意思ならと、玄蕃を送り出すタイヤ。

ただし、変身セットは「役に立つ」と彼に持たせたまま。「勝手に仲間を辞めるのは許さない」というタイヤの意思がバシバシに入っていていいですね。


「さよなら、ブンブンジャー」




【ハシリヤン】

ところ変わって、新たな幹部を迎えたハシリヤンとその周りではあれこれと動きが。



まずは新キャラ:ディスレース。

あまりにも戦績がよろしくない地球にテコ入れとして遣わされたのが彼である。

なにやら不眠不休でお仕事していた様子。

ノリが業界人だしカタカナ使えば頭いいと思ってそうだし基本的にふざけているんですか、ところどころで底知れない強さが顔をのぞかせるのが怖い。

タイミング的にもおそらく最後の中ボスとなるであろう彼、なかなかいいキャラしてます。


彼の第一の目的は、前回の届け物の奪取。

中身はなにやら手回しハンドルのようなもの。

これと、来魔獣にした絨毯を組み合わせて何かぶちかまそうとしているようです。ろくなことじゃないということだけは分かる。



そしてISAでは常槍本部長と内藤氏が密談。

全開の届け物が最終的にディスレースにわたるように仕向けていたのは彼とのこと。ただし、ディスレースのことも管理下に置くつもりはあるとのこと。これ絶対最終的に手に負えなくなってブンブンジャーが尻拭いすることになるパターンじゃん……

内藤氏はというと、ブンブンキラーロボの量産体制を整えたとのこと。

思ってたのの何倍もきな臭くなってまいりました。



最後に、どこかのゴミ捨て場では。


🐶「パラリラパラリラ」




【以下雑記】

情報が……!情報が多い……!!


こんなに情報が1人の人間にてんこ盛りになっていることあります?!

ただ今回開示された情報、今までも地味に匂わせがあったり、唐突な情報でも今までの立ち居振る舞いから何となく納得できたりしたのは純粋に見せ方がうまいなあとおもいました。

まさかさ、「そのビジュで穏やかな性格で一人称『私』」という良い意味のアンバランスさが「宇宙人のいいとこのおぼっちゃん」という要素で綺麗に収まるとは思わんて。

そして何より宇宙人姿のビジュが良いのな……よくあれを着こなせる演者を見つけて来たよ東映……。


それから新しい幹部。

また濃い奴が来ましたねほんと。

でも「なんだかんだでビジュがめちゃくちゃになる能力持ち怪人」「愉快なサンシーター」という構図は揺るがなさそうで安心。サンシーターの掛け合い聞けなくなったら結構へこむ自信があるので。




次回:貴方の復活でこんなうれしくなるとは思わなかったよね

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