26話 新王国の誕生
- _ ぬぺ
- 2023年9月2日
- 読了時間: 4分
バグナラク編、完
デズナラクを地上に引きずり出した一同は最終決戦へ。
ジェラミーはデズナラクに武器を預け、決闘を申し込むことに。
決闘が始まるまでの間、王様たちはそれぞれに動く。
まずはジェラミーから「バグナラクを6つ目の国として認めてほしい」と要望。
リタによれば国に必要なのは王・土地・臣下の3要素。
王はジェラミーが勝利すればクリア、臣下はゲロウジームがいる、ということで、土地の所在を確認するためにジェラミーとリタ、そしてギラの3人で地底へ。
その間、ヒメノはゲロウジームを研究して、「バグナラクの民と人間は生物学的にほぼ同じ」と結論を出す。まあこれは両者の間に生まれているジェラミーがいるので今更感は少々ありますが。
生物学的に同じと言われても見た目は全く違う。その原因は何か?ということでジェラミーが見せたのが、バグナラクの一角にあるシュゴッドの墓。
人間はシュゴッドと手を取り合ってきたが、バグナラクの民はシュゴッドを食うことで力を吸収していたらしい。
その延長か、彼らにとって強くなるためには敵を倒して吸収することが必須。つまり、デズナラクもそのようにしてのし上がってきた。
だからこそ、ジェラミーは自分が正々堂々と戦って自分の強さを認めさせねばならないと考えていた。
ジェラミーがなんだかんだと言いつつもデズナラクに信頼を置いている理由。
それはデズナラクが今まで守ってきた黒いゴッドタランチュラ。
タランチュラがデズナラクに懐いていること、デズナラクが巨大化の弊害で苦しみつつも絶対にタランチュラを口にしなかったことから、彼にも優しさがあると考えていた。
さらっと流してますが、デズナラクとタランチュラの間に信頼関係があるのなら、前話で21体目のシュゴッドとして黒いタランチュラに乗り込んだデズナラク様がいた世界線もあったということでは……?
遂に決闘の火ぶたが切って落とされた。
両者の戦いは最終的にはシュゴッダム城下町に移動。勝ったのはジェラミーだった。
負けを認めて自分の臣下になってほしいというジェラミーに対し、それでは納得がいかないデズナラク。
そこに割って入ったのはギラだった。
乱入に怒り狂うデズナラクをジェラミーが制すのを見つつ、ギラは言う。
そもそも大切なのはどちらが悪いとかそういうことではなく、間違ったことをしたと思った時にきちんと謝る事。
だから、ギラは人間として、自分たちが2000年もの間、理由を考えることもなくバグナラクを否定し続けてきたことを謝罪。
そのうえで、もし自分たちが2000年前に負けていたとしてもデズナラクと同様に自分たちを認めてもらえるために戦っただろう、と言う。
ある意味究極の肯定だよねぇ。
そんなことでよかったのか、と崩れ落ちるデズナラク。
ようやく、バグナラクの王としてまとっていた鎧を脱いでくれたように思えた。
が、めでたしめでたしというわけにはいかず。
飛んできたのはカメジムの杖……というかここでようやく気付いたけれど、これピンだったんだ。
それも、虫の標本を作る時に使う虫ピン。
虫を捕らえてその命を絶って、いつまでも自分の手元に美しいまま残しておくために使われる道具じゃん……。
趣味が悪くて最高。
現れたカメジムは、自分こそが2000年前にバグナラクと人間の対立を煽った黒幕だと勝ち誇る。
彼の言葉に合わせるように空から光線が降り注ぐ。真下に居たデズナラクは、最後にバグナラクという国をジェラミーに託して死亡。
緩やかに、でも確実に和解の道を進んでいただけに喪失感が大きい。
勝ち誇るカメジムは、6人の王がキングオージャーに乗りこんで討伐。
カメジムは人間の勝利を宣言して爆散
……でも新怪人のキャストに普通に名を連ねてるんだから怖いよね。
晴れてバグナラクの王となったジェラミーは、他国の王からの承認を得て6つ目の国:バグナラクを建国。
世界中に建国を宣言するが、当然ながら受け入れてもらえるはずもなく。拍手も喝采もなく、2000年かけてできた溝を、ゲロウジームとたった二人で埋めることから始めなくてはならないのだった。
ということでバグナラク編が終了。
こんないろいろ気になる状態で2年間持ち越し?と思いましたがあの描写を見るに宇宙から「巨大な危機」がやってくるまでに2年かかったんだろうなぁ……。宇宙って広いから。
「神の怒り」を軸として引き続き使いつつ、黒幕の宇宙編にいくって感じかな。
第二章も楽しみにしております💫
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