24話 復活のアイスひとさじ
- _ ぬぺ
- 2月23日
- 読了時間: 6分
絆斗くん、君だけどんどん悪い方向に行ってるよ……
【あらすじ】
ショウマはビーターガヴを追ってカーチェイス。
絆斗は友人からのタレコミを元に現れたグラニュートを追う。
【ショウマ】
ビターガヴとのスペック差と続く体調不良のせいで敗北してしまったショウマ。
彼を心配して迎えに来てくれた幸果さんに気絶しているところを見つけてもらい、はぴぱれへと回収される。
ここで一番最初に「体調不良なのに出撃させてごめん」が出てくる幸果さんの優しさよ。
ショウマが寝込んでいる間、ビターガヴは街で大暴れ。
たくさん壊せば人は出てくる、という何とも単純な思考に基づいて、である。
ゴチゾウからの通報を受け、ショウマは体調不良の中無理やり出撃。
●「ここは! ……失くしたくない、大事な世界だから」
唇が明らかに紫色ですが、倒れつつも変身。
とはいえ明らかに体力が違う勝負の結果は目に見えている。
ショウマのことを心配した幸果さんもノコギリ片手に参戦するが、さすがに一般人が間に入る隙は無い。
ここでゴチゾウからの連絡を受けてラキアが参戦。
●「こういう時はさっさと呼べ! だるい。」
頼れるお兄ちゃん……ありがとう…………
戦闘をラキアに任せている間に、幸果は少しでもショウマの体力を回復させるため、近くにあったキッチンカーに駆け寄る。
逃げてしまった店主さんに謝罪しつつ、アイスクリームをよそう。
●「体調悪い時でも、アイスなら食べられる時あるから、試して」
幼い頃、自分が熱を出したときに母親が「アイスがあれば」とぼやいていたことを思い出す。
👩「アイスってね、辛い体も、心も助けてくれるの」
無事に体力が回復したショウマ。
久しぶりにゴチゾウ:ブリザードソルベエゴチゾウも誕生し、新しいフォームに変身。その名も、仮面ライダーガヴ ブリザートソルベフォーム。
ひらひら腰マント万歳!!冷気に包まれての変身も綺麗。
口から吐く氷の息で「シャリーン」のエフェクトと共にあらゆるものを凍らせてのバトルです。自在に足場を作れるの楽しい。
なお、時折「アタリ」が出ます。それって棒アイスじゃなくてもやっていいんだ。
新フォームのおかげでビターガヴを撃破、ついでに体調も戻ったショウマ。
はぴぱれに戻り、幸果さんが途中で撮影した戦闘中の写真をSNSに上げて誤解を解いてもらい、一件落着。
なお、ゴチゾウは溶けてしまいました。ケーキングスタイルじゃないんだ。
●「ハンティーとの関係も、きっと大丈夫だよ」
【辛木田絆斗】
友人:カタローからの報せを受けてグラニュート退治に向かった絆斗。
その前に、幸果にビターガヴの存在を報せ、ショウマへの伝言を頼む。
ただし、自分からの連絡だとは伏せて穂良い、と言い添えて。
今までの諸々を振り返り、幸果はヴァレン=絆斗だと気が付いていた。
そして、未だに絆斗とショウマが仲たがいしていることも。
さて、絆斗はカタローの元職場へ。
若干挙動不審な彼を怪しみつつ、廃墟と化している建物に突入。
そして、部屋に仕掛けられた蛸壺のトラップに引っかかってしまう。
犯人は焼肉屋の大将ことグラニュート・スミール、そして彼に買収されたカタロー。
カタローは全然事の重大さを分かっていなかったみたいですが。
ちなみにスミールの動機は復讐。彼の友人は絆斗が初めて討伐したキノコのグラニュート、オタケだったそうです。そいつはそいつで絆斗の仇だったりするので……。お互い様というか、なんというか。
スミールの墨で変身アイテムの使用すらままならないまま、スミールに攻撃され続ける。
一晩殴られた後、起死回生の一手となったのは酸賀からのバレンタインプレゼント。墨の攻撃を物ともしないチョコルドゴチゾウであった。
これを使い、絆斗は仮面ライダーヴァレン チョコルドフォームに変身。
圧倒的に跳ね上がったパワーを使って、単独で戦闘に勝利する。
その後。母と離れ離れになったその場所で、絆斗はチョコルドゴチゾウを眺める。
●「これさえあれば。一人でも。ショウマに頼らなくても、グラニュートを倒せる」
背景に浮かぶ酸賀の悪そうな顔はさておき。
思わず笑みがこぼれてしまう絆斗であった。
心配しかない。ここまでうまいこと避けて来た「2号ライダールート」に折り返し地点に来て突っ込んでいくとは思わなかった。
独りで頑張ることが悪いことだとは言わないし思わないけれど、いろいろとこじらせた挙句「一人が良くない?」に帰結しようとしちゃっているって言うのが危うい。
絆斗、今までいろんな人に見放されてきた人生だったみたいなんですよね。
両親は幼い頃に離別、師匠も殺され、新たな友人は実は母親の死の原因の一つで、最近は別の人間とつるんでるし、古くからの友人は自分を平気で売るし。絶賛人間不信に陥っているわけだろうし、そこに関して責める気はないのですが。
それでも、母親は彼のことを最期まで思っていたし、師匠にいろいろなことを教えてもらったし、ショウマといたから近づけた事実や得られたものもあったわけだし。一人でいるのも悪くないけれど、誰かと一緒にいたからこそ幸せだったこともあったよねって思い出してくれたらいいなって思います。
【ラキア・アマルガ】
ショウマと別れた後、単身デンテの元に戻る。
そして無言で変身。
●「お前を倒し忘れた。お前が闇菓子さえ作らなきゃ、弟は死なずに済んだ。ショウマには悪いが、俺はお前を許さない」
🐊「そうか、そんじゃ、一思いにやれ。これでも最近は、ちょっと反省しとるんじゃ」
大人になったショウマを見て思ったのだという。
格上の兄姉たちにも臆せず立ち向かい、実際に姉を一人撃破しているショウマのように、自分も兄に意見しておけば、今頃何か違ったのではないかと。
お菓子で誰かを幸せにする未来にもあったのではないか、と。
🐊「最期に一つだけ。わしの代わりに、あの子の力になってやってくれ。それだけは、頼んだぞい」
●「……いつか罪滅ぼしはしてもらう」
立ち去ろうとするラキアに、デンテはショウマからもらったお菓子とガヴフォンを押し付けるように渡す。
怒りに呑まれることなく、先の目的のためにデンテを味方につけたショウマのことを考えるラキア。
●「思った以上に強いやつなのかもしれない」
なお、お菓子に手を付けるつもりはない模様。
さてその後。
ショウマを手助けし、流れではぴぱれに連れてこられたラキア。
めちゃくちゃ居づらそうである。思わず「落ち着かない部屋」とこぼしたところ、幸果さんから思いっきり殴られました。
殴られたあと、反動が明らかに幸果さんの方がデカいの可愛い。
●「お前、怖くないのか。俺、グラニュートだぞ」
●「だから何? ウマショーと手組んだんでしょ」
無事に「ラキアン」というあだ名もつけてもらえたのでした。やったね。
現状、この作品の中で一番強いのは明らかに幸果さんですからね。
●「俺、いろんな人に支えてもらってるなぁって」
次回:はぴぱれに従業員が増えました。やったね🍮
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