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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

24話 狭間の王vs奈落の王

そろそろ核心に迫り始めてますね



暑い。あまりにも暑い。

原因は裏で動いていたザリガジーム。お前虫と言い張るには無理があると思うぞ。


ンコソパはサーバーがおしゃかになり、トウフの作物も今年は少なくなりそう、ゴッカンも雪が解ける異常事態。

それゆえに無理難題をギラに吹っ掛ける王様たち。まあ約1名相変わらず公私混同しているオタクがいますが、それはさておき。


5人で話している最中、ブーンがやってきて「釣りをしよう」とギラを誘うが、ギラは「自分は王様だから」とそれを拒否。

一連の出来事を見守っていた4人はそれを「らしくない」と称し、夏祭りの開催を決定。




その後、シュゴッダム城下町にて。

王様たち主導の夏祭りが開かれていた。

衣装はトウフが用意した浴衣。

景品が異様に豪華なものの、的が避けるという反則技を使ってくるンコソパのサイバー射的、

トウフ国王兄妹自ら調理してくれる食べ放題の焼きそば、

ゴッカン裁判長と側近が作ってくれるもっふんのかき氷、

シュゴッダム兵士が運営するヨーヨー。

さらにイシャバーナは花火を持ち込んでくれています。


国民も国王も思い思いに楽しむ中、離れたところからそれをコソコソと見守るギラ。

他国の王たちから「お前も楽しめ」と言われた彼。

ギラにとって理想の王とは、民を見守る存在。だからこその自称「邪悪の王」だったわけだが、それをやめても良いのかもしれない、と思い至った。


ブーンとコガネのもとに駆けよって一緒にヨーヨー釣りを楽しむギラ。


正直彼が「自分は平民出身だから」と言い出した時、ヤンマが突っ込んでくれてよかったです。

この国にだって「平民宰相」なんて言葉があるくらいだし、平民の方が平民の気持ちが分かって良いって言うしね。




その頃、地下では。

冒頭ナレを「5人の王と王を目指す男(意訳)」に変更したジェラミーがデズナラクのもとにいた。


デズナラクは遂に、自分がチキューの核に入って内側から全てぶち壊すというめちゃくちゃな作戦を決行しようとしていた。

自分たちは滅びるが、下等生物たる人間を滅ぼせるならそれで構わないと。


さすがにそれは見過ごせないと割って入ったジェラミー。

しかし、デズナラク曰く、自分たちが悪人扱いをされ、地下で細々と暮らすのは納得がいかない。

そもそもこのチキューの歴史を知るものとして現状一番年上なのは2000歳のジェラミー。つまりは6人の英雄たちの1つ下の世代。

何故人類とバグナラクが争うことになったのかは誰にも分からない。分かっているのは、人間側が勝ったことだけ。


そしてジェラミーが自分の父と母たちのことを語り継ぐために作った歴史書には、「英雄が世界を救った」と綴られている。

歴史は常に勝者に味方する。

バグナラクを地の底に追いやったのはジェラミーその人だった。



この作品、「歴史書」というものを上手く使い過ぎではありませんこと?



今さらながらその事実に気が付いたジェラミー。

仲間たちと共にザリガジームを討伐した後、ザリガジームが作った穴の傍にデズナラクが現れる。

デズナラクの作戦を仲間たちに話すが、彼の心は揺れたまま。

結局、仲間たちの応援を無視して蜘蛛の糸で王様たちを拘束。

彼の名前はジェラミー・イドモナラク・ネ・ブラシエリ。デズナラクとは遠縁にあたるようで。大切な家族をむげにはできなかった。


言葉での説得を試みるが、その声は届かない。

というか、今回のデズナラク様はいつものような暴君っぷりは完全になりをひそめて、常に小さい子供みたいだった。

いつもは「年齢はジェラミーの方がはるかに上」という事実を今一つ受け入れられないまま本編を見ているのだけれど、今回ばかりは納得。

あの「異形です!」といった造形の背中があんなにも寂しそうに見えるとは。


デズナラクは大量にシュゴッドのソウルを吸収した後、チキューの核へダイブ。

マグマの海に落ちていく画の寂しい事。




そろそろ「2000年前に何が起きたのか」という部分に踏み込み始めたのかしら。

「手がかりがない」というのが現状だけれど、遺跡か何かが見つかるようにする感じ…かな?




次回:手に手を取って

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