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22話 真実は甘く苦い

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2月9日
  • 読了時間: 6分

仮面ライダーにあるまじき物わかりの良さ




【あらすじ】

ショウマはグラニュートであり、人々を襲い始めた。

その事実を知り、揺れる絆斗と幸果。

情報がひっかきまわされる中、絆斗は遂にショウマと向き合うことに。




【ラキア・アマルガ】

メイン3人がバタバタしている裏で、唯一の純粋グラニュートは至って冷静。

だって、ストマック社の技術をもってしても加工ができないガヴの色がショウマのそれとは明らかに違ったのである。間違いなく別人。

正体は分からないが、赤ガヴに似せて作られたガヴではないか?という仮定をする。


怪しいのはニエルブ。でも彼とは連絡が取れない以上……、しかし、彼はここでニエルブとつながっている人物のことを思い出す。

ということで酸賀の研究室に直行するが、酸賀さんもニエルブとの連絡は取れないとのこと。

なんでもニエルブの方が一方的に訪ねてくる関係だそうな。ありそうだな。


なお、ラキアがニエルブを裏切ったことを誰から聞いたかは適当にはぐらかす。こいつ……。こいつぅ……!! お前のせいでどんだけ話拗れてると思ってんだ。


「お前一体何者なんだ?」

「俺は誰の味方でもないよ。ただ自分の興味あるものをひたすら研究してるだけ。」


この発言だけは100%本心っぽいのがムカつく。




辛木田絆斗 ショウマ・ストマック

闇落ちショウマを見て絶賛混乱中の絆斗。

そこにヴラムも参戦して闇ショウマと敵対しているので何が何だか。

思わずラキアを問い詰めるが、逆に「お前こそグラニュートだからあいつを倒そうとしてたんじゃなかったのか?」と図星すぎる質問を返されて狼狽する。



その頃、ショウマは森の中で目を覚ましていた。

ゴチゾウからヘルプ要請を受けて、デンテおじさんが回収してくれたそうな。

自称「完璧な変装」で町まで甥っ子を救いに行ったデンテ曰く、お腹にゴチゾウが詰まっていたとのこと。治療までしてくれたみたいです。原因はおそらく精神的なものとのこと。つまり、ストレス性の便秘……??


どう考えたって擬態できているはずもないおじさんの情報を探すべくSNSを開くと、そこには自分そっくりの暴れまわる男の姿が。



一方のはぴぱれ。

幸果は絆斗から告げられた事実と、SNSでの情報を見て困惑していた。


そこに彼女を心配して飛び込んできた絆斗。幸果は有無を言わさず彼を部屋の外に追い出す。


「ウチ的には寧ろハンティの顔見たくないし!」

 「だってハンティなんなの? ウマショーが必死に隠してたこと勝手に人にバラすのがまずありえない!」


あんだけ動揺してるのに一番最初に怒るところがココなのが最高に推せるよ幸果さん~~~~!!!!!


幸果から見れば、ショウマは大食いで優しくて、ズレてるけど他人の幸せを願える人。


「ウチは! もしウマショーがバケモノだったとしても、ウチは、ウチが見て来たウマショーを信じる」


「……そうか、俺もあいつを信じたいって思ってたんだな」



ショウマはもう一人の自分の痕跡を探して街をさまよっていた。

一般市民に犯人と間違えられるものの、だからと言って頼る人もいないのが現状。


そこに、1本の電話がかかってくる。相手は幸果さん。

彼女は、巷で話題の食い逃げ犯がショウマ本人ではないことを前提に、間違って捕まらないようにと忠告する。


「あのさ、もしウチに話したいことあったら、ちゃんと聞いて受け止めるから。だからさ、怖がらないで、戻っておいでよ」


顔が見えないからこそ言えること、伝わることって、あるよね。



新たに発生した事故現場に向かったショウマ。

そこで彼に声をかけたのは絆斗だった。


「お前がやったんじゃ……」

「黙っててごめん!」


「この前は、悪かった。いきなり、殴ったりして」


まずごめんなさいが出てくる。偉い。君たち本当に仮面ライダーか?



場所を映し、ショウマは過去の事情とグラニュートとしての自分のことを洗いざらい話す。

初めて人間の世界に来て、母親が平和に暮らした世界を守りたいと思ったことも。


「こんなのあるし、力も人間より強いし、怖がらせたくなくて秘密にしてたんだけど……」

「そんなの、なんで…………俺のせいだよな。俺が、グラニュート憎い、グラニュート全員ぶっ倒すって言いまくったから、お前、言えなくなったんだよな」

「俺が絆斗に、嫌われたくないって思ったんだ。ごめん。」


「これからは、お前が人間だからじゃなくて、ショウマ、お前を信じる」


いや正直、ここで絆斗がここまで思い至って反省&謝罪するところまで行くと思ってなかった。完全に絆斗のこと見くびってた。ごめん。

冗談抜きでさ、ここまできっちり自分のこと反省できる人ってライダー界じゃあまりにも貴重な人材すぎる。

しかもこの後、絆斗に「過去に一度ショウマのことを信じたのにそのことも忘れて」みたいな台詞入れることで、絆斗の根幹部分である「グラニュート鏖殺」スタンスをいったん壊すという結構大掛かりな作業をしているにも関わらず、絆斗自身の軸がぶれていないのはしっかり示しているし、彼自身の成長エピソードとしても成立してるのめちゃくちゃすごい。なんて丁寧な脚本……。

ぶっちゃけここまでのすれ違いと混乱ぶりの原因は「ショウマのエゴと判断ミス」「絆斗の無知」の2つ(より正確には「酸賀の悪意あるんだかないんだか分からん情報の出し方」も含むんだが今回はあんまり関係ないので割愛)なのですが、ショウマに関してはもろもろ反省するんだよって感じではあるのですが、絆斗は彼だけが悪いとは言い切れない部分も多いじゃないですか。でも彼自身にも若干悪いところはあったわけで。そんな彼の悪いところは他人に指摘させたり、本人に気づかせたりできっちり謝罪させつつ、必要以上謝ることはないあたりのバランス感覚がすごく綺麗だな~と思った。

こじらせている時間が長かった分、和解がどうなるかかなり不安だったんだけど、めちゃくちゃ綺麗な落とし方だったと思う。お2人のお芝居も相まっていいもん見たなぁとしみじみ。

主たちの仲直りを自分事みたいに喜んでいるゴチゾウたちにもほっこり。



仲直りできた2人は闇落ちショウマが暴れている現場へ一緒に向かう。


「お前、一体何者だ?」

「……なんだっけ」

 「そうそう、俺はビターガヴ。この世で最強の生物を目指す者……らしいぜ」


久方ぶりに2人のライダーの共闘開始。

やはりメインキャラ並んでの変身は熱いね。早く3人並ばないかな。


「絆斗、どうする?」

「決まってる、力を合わせるしかねぇだろ!」


2人は合わせ技でビターガヴを撃破。

したものの、その反動でショウマが吹き飛ばされてしまう。

絆斗の助けで無事に戻ってこられたものの、それをきっかけにショウマは忘れていた記憶を思い出す。


「思い出したんだ。絆斗、俺、絆斗のお母さんに会ったことある」




【以下雑記】

🍭デンテおじさん渾身の変装。全然隠れられていないのは事実ですが、悔しいことに結構おしゃれ。ほんのりイケオジの雰囲気が漂ってくるの、なんでなん。


🍭ビターガヴ。「食えば回復するはずって言われた」とのこと。やはり保護者ポジがいるのは間違いなさそう。細胞接種のタイミング的にも、酸賀さんが怪しいのは間違いないんだが……。問題は彼の狙いが全く分からないことです。最強の生命体を作ってどうしたいんだ。

🍭ともあれ、ビターガヴの現在の行動原理は「ゴチゾウを生み出せる食べ物を探す」ことのようで。今のところコーラ味のグミと黒飴みたいです。このルールでかりんとうがダメなの、なんで?


🍭シュマを助けた絆斗が一番にショウマの心配→原因はケーキング使用による空腹→食べられるものないかな、になるの、良すぎる。ちゃんと相手のこと見て気を遣える人の思考回路。




次回:ハッピー?バレンタイン🍫

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