18話 ミステリGP!探偵は里にいる
- 2025年6月22日
- 読了時間: 7分
【推理小説】 読者自身も推理や解決の興味をそそられるような事件や状況を設定して、徐々にそれが解かれていく過程のおもしろさを主眼とする小説 精選版 日本国語大辞典より
【あらすじ】
ある日のテガソードの里。
いつものように来店した角乃と、店主の竜儀、そしてなぜかいつも店内にいる陸王が見つけたのは、店のテラスで背後から刺されてこと切れているアーイーであった。
突然現れた死体に戸惑う一同。
そこに現れるミステリノーワン。
●「それでは始めましょう。一世一代の大事件。題して、テガソードの里密室殺人事件!」
【一河角乃】
まずは現場検証から始めましょう。
そもそもどう見たって密室ではない。断じて。
ということで店外に出てみると、強制的に店の中に戻されてしまう。
ここは既にミステリノーワンの術中。謎を解くまでこの空間から逃れることはできない。とはいえ密室と言っていいのかはやや疑問ですが。
事件と聞いてハイクラスラグジュアリー名探偵が黙っているはずがなかった。
そう、今回の主役は角乃ちゃんです。
続いて状況整理。
今日テガソードの里にいたのはゴジュウジャーメンバーのみ。
●「つまり、」
●「つまり! 犯人はこの中にいるってことだ」
熊手真白、天窓を突き破ってご登場である。
3. 犯行現場に、秘密の抜け穴・通路が1つより多くあってはならない。 「ノックスの十戒」より
ちなみにここ、出られないだけで入ることはできるそうな。それなんて領域展開?
もう密室名乗るのやめなよ。
探偵役にゴッドネス熊手も乱入し、さらに推理は進む。
ハイクラスラグジュアリー名探偵を「売れねぇ貧乏へっぽこ探偵」と呼んだことで、2人の明確に敵対。
指輪の力で他者の心が読める角乃であったが、その能力が使える相手は指輪の使い手以外に限られる。
つまりは今回対象となるのはミステリノーワンのみ。そして肝心のミステリノーワンの心中は、シンプルに「犯人誰だろう」のみ。
ここに来て一番怪しい奴が白になってしまった。
2. 探偵方法に、超自然能力を用いてはならない。 「ノックスの十戒」より
さて被害者であるノーワンだが、死後硬直の具合から言って犯行は13時~14時に絞られた。
犯行時間が分かれば取り調べのスタート。ミステリノーワンが準備してくれていた取調室に移動します。
全員のアリバイは以下の通り。
遠野吠
部屋で一人で履歴書を書いていたとのこと。アリバイなし。
アーイーの鐘を溶かして売ることで稼ごうとしていたと考えれば、貯金の少ない彼に動機はある。
猛原禽次郎
部屋で一人でダーツをしていた。アリバイなし。
ダーツができるならナイフ投げもできる可能性がある。
百夜陸王
SNSでライブ配信を実施していた。アリバイあり。
しかし流れるようにオンラインサロンへの入会を勧めてくるあたり、うさん臭いことこの上ない。
暴神竜儀
一人でテガソード賛歌の55番を書いていた。アリバイなし。
「いやさか いやさか テガソードさま 山吹色の竜を携えて ああテガソードさま 両拳で闇を打ちつけて 邪悪なる者たちは手も足も出せぬ」
走り書きなのに字が綺麗で育ちの良さを感じるね。
結論。全員怪しい。
ここで禽次郎が音を上げた。
●「次は僕が狙われるかもしれないんだろ? 一人でいた方がよっぽど安全だ!」
フラグ!!!
●「ああ!!」
爆速回収!!!!
慌てて取調室を出ると、そこには既に息を引き取った禽次郎が倒れていた。
さっきは全員同じ空間にいた。つまり、ここにいる全員が白。
他にこの空間にいるのは……
いた。ファイヤキャンドル様が。
テラスに即席の仏壇をつくり、亡くなったアーイーを弔っていた。
「線香の一本でも」と言いながら束でぶっさすファイヤキャンドル様。ダブルピースなアーイーの遺影。というかブライダンって仏教なんだね。
なんで我々は1時間連続で弔いを見せられてるんでしょうか。あと弔いの温度感違いすぎやしないか。
部下を惜しむ良い上司。
……だが、どう考えても怪しい。最高に怪しい。泣きながら亡くなった部下の名前呼んでるのすげぇいいんだけど。怪しい。
竜儀によって取調室へと連行されたファイヤキャンドルだったが、直後部屋のなかから叫び声が。
慌てて全員が部屋に入ると、既に竜儀もファイヤキャンドルも息絶えた後。
そして竜儀が倒れている机の上には、血文字のダイイングメッセージが残されていた。
「72」……いや、「クマ」である。
すなわち犯人は、熊手真白ではないか?
真白は事件発生後に現場に来たのだと主張するが、周りは一切信じてくれない。
さらに、陸王はアーイーが亡くなった時に白い影を見たと証言する。
これはもう決まりである。
だが事件は終わっていなかった。
珈琲を飲んだ陸王、花の蜜を吸った吠が死亡。
キッチンを確認するとありました、分かりやすすぎる髑髏マークの瓶が。
そして、瓶の手前に置かれていた小麦粉に残された足跡。
毒薬の瓶についた手の形の小麦粉。
この手足の形はそう、ベアックマの物である。
名指しされたベアックマは思わず「殴ってない」と発言。誰も「死因は殴打」と特定できていないのに。
……なんで最後のピースが犯人の大ポカなんだよ。
思い返せば、熊手は天窓から降ってきたのに、ベアックマは店の奥から出てきたし、なぜか真白と別行動していた。
ベアックマに失望した真白は彼を一喝。
「見損なった」と吐き捨てて動機を問い詰める。
真白に見捨てられる気配を察知したベアックマは、ぐつぐつと音を立てている油に飛び込んで揚げ熊になると言い出す。火は止めようぜ竜儀さん。危ないからさ。あと揚げ物の衣を出しっぱなしにしているのも良くないと思うよ、飲食店の経営者として。
真白に叱られて泣き出しそうなベアックマをなだめ、角乃は改めてベアックマに動機を尋ねる。
そもそもベアックマとは、ただの玩具だった。
真白の指輪の力は「無機物に声明を与える」こと。ただし仕えるのは1回きり。そうして生まれたベアックマだから、真白には多大な恩がある。
彼のためにならなんだってできた。例えば、指輪争奪戦のライバルになりうる人間を排除することだって。
角乃は手段を間違っただけで動機は正しい、だからこそやり直そう、とベアックマに語り掛ける。
そして真白に対しては、犯人に威圧的に接して傷つけるのは加害者と同じであるとして探偵名乗る資格なしと断定する。
謎は全て解けた。
これにて一件落着。ミステリノーワンの領域は解かれ、その中で起こった死亡事件も「なかったこと」になった。
……だが、めでたし、めでたしではない。
敗北したノーワンは「本当の殺人事件」を始める。すなわり、いつもの戦いのお時間です。
●「行く先々に事件あり。天から謎を降らせるミステリノーワン。人生はいつも迷宮入り。」
●「私に解けない謎はない。ハイクラス&ラグジュアリー、ゴジュウユニコーン! ご依頼待ってます♡」
第二幕のお題は、ミステリノーワンの身体に記された事件現場の謎を解くこと。
丸い凶器にダイイングメッセージの「S」。
この答えは、「貴方の未来」。
●「犯人も私、探偵も私! これで、事件解決! 私こそが、ミステリナンバーワン!」
8. 探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。 「ノックスの十戒」より
【グーデバーン】
ドタバタ推理劇の裏。
グーデバーンは父親であるテガソードに呼び出されていた。
そもそも父親のことが気に食わないグーデバーン。
テガソードはというと、元は真白と行動を共にしていた存在。熊手の「何か」を知っているテガソードは、なぜ彼が真白を選んだのかを問い、真白とは手を組むのをやめるように諭す。
グーデバーンはそれでも真白を信じる。
そんな彼を「危うい」と称すテガソード。
彼らの過去編、早めに知りたいよね……。
グーデバーンは人間界に行き、真白の力を借りて変身。
さらに、推理タイムの態度を謝罪した真白は、ベアックマを召喚。ベアックマに乗り込んで合体。
グーデバーンを追ってきたテガソードは角乃と共に突進モードに変身。双方速さを武器にした戦いを始める。
やっぱりこのユニコーンスタイル好きだなぁ。
分が悪くなったところで角乃は吠と交代。真白をかなりいいところまで追いつめる。
が、そこに降臨したのはブラックダイジュウジン。
それはガオキング、シンケンオー、エンジンオーの力を取り込んだ後、テガソードとグーデバーンを攻撃したのであった。
【以下雑記】
💍バチギレ角乃ちゃんを見た男性陣、静かに委縮していて笑った。これ、全員一度は角乃を怒らせたことあるでしょ。
💍最後のメッセージ。「皆さん、謎は解けましたか?」
解けると思ってんのか?????
次回:デート?!
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