15話 錠とキー
- _ ぬぺ
- 2024年6月9日
- 読了時間: 3分
🗝🦖🗝
とある博物館の前。
恐竜展の予告に目を輝かせていたのはいつも愉快なサンシーターたちでした。
ということで今回の怪人はカセキグルマー。展覧会の目玉の化石を拝借して来魔獣にしたという次第。
駆け付けた錠、そして玄蕃以外の4人。
カセキグルマーは彼らを飛び越え、なんと逃走。
どうやら今回使われた化石の恐竜:シーミアサウルスの特性だとか。
とにかく、総出で街を探索。
最初にカセキグルマーを発見したのは錠。
最初は怪人を仕留めようとしていたものの、カセキグルマーがどうやら人間を怖がっていることに気が付いた。
慌てて彼の手を取り、人気のないところに避難。
どうしたもんかと考えあぐねる錠。使命と正義感を天秤にかけるのが何とも彼らしい。
そこに玄蕃が合流。近くの倉庫を避難場所として確保してくれました。
とはいえ一瞬殴りかかろうとするそぶりを見せたり、意味ありげに2人を見送ったり。前回のサンシーターへの発言然り、少なくとも現状5人の中ではなぜか一番敵意剥き出しなのがやっぱり引っかかっちゃうんだよなぁ。
倉庫に避難した錠。
お腹が鳴りやまないカセキグルマーのために食事を調達していた間、仲間たちの間でも情報共有は済んでいたようで。
タイヤに本当にカセキグルマーが善良な怪人なのかと問われ、錠はその証明のためにこれから一晩2人で過ごすと宣言する。
ボールで遊ぶカセキグルマーを見守ったり、一緒にご飯を食べたり、寄り添って寝たり。
何事もなく平和な一晩が明け、2人の間にも絆が芽生えました。
錠は彼を「キー太郎」と命名。改めてサブタイを確認して、「錠」と「key」か~~!!と崩れ落ちましたよね。
さて、朝ご飯を調達しようとシャッターを開けた錠の目の前にいたのは、恐竜ハンターたちでした。
自分たちが作った恐竜を取り戻しに来たサンシーター。
錠はキー太郎を守るために出陣。
数に押されるものの、遅れて仲間たちが合流。一晩仲良く過ごした2人を認めるのでした。
ここまでの流れで、全員だが多少なりとも錠に言いたいことがありそうな雰囲気を出しているのに、絶対にそれを本人には見せないし、最終的には彼の決定と覚悟を尊重しているのがいいんだ。
ブンブンジャー、割とわちゃわちゃしがちだけど全員中身は結構大人なので安心してみられる。
けれどまあ、めでたしめでたしで終わるはずもなく。
背後で一連の流れを見守っていたキャノンボーグがキー太郎に謎のビームを飛ばす。
彼の中にある野生の闘争本能をチューンアップしたとのこと。
暴走状態に入ったキー太郎はブンブンジャーたちを襲った後に巨大化。町全体を蹴散らし始める。
なお、キャノンボーグからすると無駄にギャーソリンを使用するこの巨大化はあまりよろしく内容で。
失敗品だと切り捨てる彼と、友人関係を築いた錠、恐竜がカッコいいと楽しそうなヤルカーとの対比が効いてる。
追い込まれた錠が目にしたのは、キー太郎によって荒らされた町と、その被害に遭った人々。
少し逡巡した後、彼はタイヤに自分の手でカセキグルマーを倒すと申し出る。
ということで、錠がメインで操縦を行い、いざブンブンジャーロボで出陣。
2人の回想を挟みつつ、音入れもセリフも最小限でカセキグルマーの爆散までもっていく演出がニクい。
届け屋として、警察として、化石を博物館に変換した錠。
無邪気に展覧会を楽しみに待つ子供の声に拳を握りしめたり、迎えに来た仲間からに何もかも飲み込んで合流したり。
「自分たちのやりたいことを貫き通す」と「わがまま」の違いをきちんと分かっていて、それでも本当は通したいわがままがあることは分かっていて、それでもそこをわきまえられる。
そんなブンブンジャーが素敵だなぁ、と思わせてもらえた回でした。
次回:紫襲来!
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