15話 脱走グラニュート!
- _ ぬぺ
- 2024年12月15日
- 読了時間: 8分
グラニュート側のいろいろが動き出した予感
【あらすじ】
クリスマスが近づき、大忙しなはぴぱれ。
仕事の傍ら、ショウマと絆斗は引き続きグラニュート:可児を追う。
【ショウマ】
クリスマス! ということで、クリスマスの名作、O・ヘンリーの『賢者の贈り物』を読んでいたショウマ。
青い鳥文庫のガチモン出てきて笑ってしまった。……というかさ、ここでシレっともう20歳前後であろうショウマに子供向け文庫読ませてるの演出に容赦ないなって……。
『賢者の贈り物』。
いちばん賢くないかたちでプレゼントを選んでしまった2人の幸せを描く
とは青い鳥文庫の公式ページのあらすじからの引用ですが。
ショウマは「お互いにあげたものが役に立たなかった」話と解釈したようですが、幸果はやんわりとそれを訂正。
「ガチ大事なもの」、つまり「お互いを思いやる気持ち」を贈った、というのがこの話の本質。
ショウマは自分もそんな贈り物を!と意義込むが、幸果は絆斗相手にプレゼントすれば?と提案。
本日も仕事にでかけたはぴぱれの2人。
商店街のクリスマス福引のスタッフさんを任されております。
通りかかった絆斗も巻き込みつつお仕事開始。嫌そうにしながらも断りきれなくてトナカイの着ぐるみ着てちゃんと仕事しちゃう、その君の律義さが好きだよ。
ショウマは幸果に促されて絆斗にブシュエルゴチゾウをプレゼント。
が、絆斗は唐突なプレゼントに困惑。それはそう。
●「なんか違う……これじゃあただのプレゼントだよな。お互いを思いやる気持ちって難しい」
うーんこれは……。
問題はそこじゃない、と思う。
現時点での問題は、“ショウマが、絆斗に特定のリアクションを期待していて、その通りにならなかったことに対して落胆している”ことだと思う。
私がかなり好きな動画で「コミュニケーションをクイズにするな」っていう発言があるんですけど、まさにそれだよ、これ。
(この件の前にお菓子モチーフの作品には相当相応しくない単語が出てくるので動画の埋め込みは避けるけどリンクは動画開始位置まで指定してるから見てほしい。結構ガチでこれを指針の一つにして他人と会話しようと心がけているくらいにはこの動画大事にしてるんだ、実は)
この、ショウマ自身の押しつけがましさみたいなのに彼が気づかないと、素敵な贈り物をしあうことなんて不可能じゃないかと思います。
それが今後焦点になるかどうかはまだ分からないけれど。
その頃、すぐ近くの路地裏にて。
可児はエージェントからお𠮟りを受けていた。質も量もない、とのことである。
労働環境を嘆く彼は、近くに絆斗とショウマがいることを発見。
そして、あることを思いついた。
まずは彼らの近くで弾き語りを開始。
ライダー2人に見つかったところでバタバタと逃走。
路地で2人を撒いてからショウマの後を追う。横歩きになっているのが芸コマである。
敢えて大きい音を立ててショウマに見つかったあと、またじったんばったん始めました。
●「どうする? 二度と闇菓子に関わらないか、それとも俺に倒されるか」
🦀「はい! もう闇菓子には関わりません!!」
●「分かった。……え、今なんて?」
🦀「赤ガヴさん……俺、ストマック社を抜けたいです……。力を貸してくれませんか?お願いします!」
一旦仕切りなおした2人。
可児はポツポツと語りだす。
20年前に軽い気持ちで始めたバイト。今はそれが間違っていると分かっている。
辞めたいけど、そう簡単に辞めさせてもらえる環境でもない。
だからこそ、ライダーの力を借りて罪を償いたい。
あまりにも必死な可児に心を動かされたショウマ。
ようやく合流して可児に襲い掛かった絆斗を静止して事情を話す。
●「ふざけんな!!」
……まあ、こうなるよね。知ってた。
グラニュート許すまじな絆斗は可児の発言を信じる気はさらさらない。
ついでに、可児の発言を受け入れそうなショウマに、どこまで彼らの事情を知っているのか問う。
ここに関してはショウマもあんまり詳しくなさそうなのは事実だからなぁ。
一番悪いのは上層部、という考えのショウマと、グラニュートは全員破滅させる、という考えの絆斗はどこまで行っても平行線。
●「もし闇菓子に関わらないグラニュートがいたとしたら、絆斗は信用できる?」
●「無理に決まってんだろ。グラニュートは根こそぎぶっ倒す」
可児のたくらみを察した時点で、これ今回は可児が100%悪いからいいけど本当に善玉グラニュートだったらどうするんだ……?と思っていたけれど。
そうか、そのポジションが“ショウマ”なんだよな……、そうだよな。
その夜。
ロジョーはジープの元へ。彼と会えたことを喜びつつ、何やらお願いをしており……
翌日。
ショウマはゴチゾウの連絡を受けて可児のもとへ急行。
彼を守って戦う。が。
🦀「まんまと引っかかったな!」
「そんなに簡単に闇菓子を諦められると思うなよ!」
でしょうね。
そしてネタバラシのタイミングが微妙に早い気がするのがなんかもう仕事できないんだな……と思わざるを得なかったり。
裏切られたショウマは残念がりつつケーキングフォームに変身。
逃走したロジョーは絆斗に任せ、エージェントたちをまずは撃破。
●「でも、なんでジープ兄さんのエージェントが……?」
遅れて絆斗のもとに駆け付けたショウマが見たのは、ロジョーに追い詰められ気絶させられた絆斗の姿だった。
【酸賀研造】
ニエルブと研究室で邂逅。
2人の距離感はというと、「良き研究仲間」。絆斗がまだ酸賀を信用していないため、情報が入ってこない分をニエルブから補っているらしい。
ニエルブ来訪の目的は情報交換。
グラニュートの内臓と拉致ってきたゴチゾウを手土産にしてくれたみたいです。ニエルブさん側が出しているモノの方が多くないかい、大丈夫かい?
代わりに酸賀が提供したのは大量の人間のお菓子の数々。
怪訝そうな顔をしつつもとりあえず口に入れるニエルブさんである。
あとそれを見守る酸賀さんの雰囲気が普通にパパである。
赤ガヴの、そしてそれを応用して作られたヴァレンの戦闘力の源がお菓子。
ついでにファイルも提供。ヴァレンの設計書とかかな?
ここでお菓子の上に雑に物を置いてしまう(しかも一番割れやすいポテチの上に置く)ところに性格出てるよねぇ。
ニエルブはプリンをお持ち帰りし、研究を再開。
どうやら方向性が見えて来た様子。
👓「彼にも合いそうだし」
……🍮…やわやわぷるぷる……🪼?
【ラーゲ9】
改造された新しいバイト。なお読みは「ラーゲナイン」です。その数字はなんなんだ。
しかもランゴ立ち合いの元の手術。かなり期待されてますね。
バイト用のマニュアルを渡されたうえ、人間体の状態で人間界に送り届けられました。
説明しっかりされてます。親切。
人間体は黒いハットに黒いローブ。ふわふわしたシルエットがミステリアス。ポンチョっぽいシルエットが宝路さんを彷彿とさせるのも嫌いじゃない。指輪とかイヤリングとかでシルバーが時折キラッと見えるのもお洒落。
■「くれぐれも見つかるな、特にお前はな」
幹部の前から解放された彼はようやく素らしき表情を見せる。
🪼「やっと近づいたと思ったのに。コツコツ実績作って? 本社戻れってか。だる……」
この人、もともと本社で社員やってたのかな。
実はどこかでショウマ、もしくは絆斗と面識あったり……?
そんな彼の最初の仕事場は裁判所。
傍聴席に腰掛け、適当なところで変身解除。え、質は……?と思ったら。触手のようなものを伸ばしてきました。
攻撃された相手は全員笑顔に。そこを一網打尽。
……全員を強制的に幸せにする神経毒の持ち主と来ましたか。その発想は無かったよ。
これは相当な強敵だよ。今のところ効率面じゃ一番上。
しかも裁判所という密室かつ記録媒体のない状況下で攻撃するくらいには知性もあるからな。
ただし。
床を見ると、彼の体の一部が落ちていますね。
ここから痕跡をたどっていく感じかな?
なんかもう今回だけでだいぶ心掴まれたぞコレ。
ビジュも良いし演者さんも好きだし能力もキャラ性も申し分なしだし変身フラグ立ってるし。
これからが楽しみすぎるよ。
【以下雑記】
🍭前回消滅したシータ。
今回はOPで丁寧に消滅カットが挿入されました。人の心……。
ジープは未だ彼女の遺品を握りしめて悲嘆に暮れている状態。
なお、現在ジープの状況はストマック家は把握していない様子。
そして兄や姉たちの反応はというと、
■子供のくせに早まった、と切り捨て
👠驚きつつもあんまり悲しんでなさそう
👓尊い犠牲で赤ガヴの進化が見られたと喜び
やっぱこの人たちまとまりないよなぁ。
🍭3人目のマッドサイエンティスト枠:デンテおじさん。
ショウマの相談に乗った彼ですが、
🐊「(バイトを辞めたいと思うグラニュートが)おったとしてもそういうやつは誰にも言わずこっそり消えるもんじゃからなあ」
と発言。こういう時に長生きしてる貫禄みたいなの出てくるところ、好きだ。
なお秘密裏に消されてる可能性もあるとのこと。ありそう~~!! そしてそれを笑いながら言っちゃうおじさんの倫理観~~~!!!
次回:メリークリスマス🍰
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