15話 スズメにお見舞い
- _ ぬぺ
- 2023年6月11日
- 読了時間: 4分
そういうの滅茶苦茶に好きよ。
とにかくジェラミーに会いたいラクレス王。
よくやり取りをしているカグラギ殿に仲介を頼む。
ジェラミーは最初はあまりいい顔をしなかったが、囚われのスズメの話を聴いて感動。ラクレスに会うことを決意する。
カグラギ殿、実は「神の怒り」をきっかけに即位した王のひとり。
しかも、先代の王が「神の怒り」の際に食料を独占したことをきっかけに起きた人民の反乱をまとめていたリーダーであり、そのまま即位したと。
完全に初出情報ですが、あまりにも民に馴染んでいる彼の立ち位置や、二枚舌を使いこなす性格を見てなるほど~と納得させられるのは脚本のなせる技というか。
即位後、シュゴッダムと交渉し、その際に人質としてスズメを差し出す。
建前上は「婚約者候補」という立ち位置だという。
家族ネタに弱いジェラミー。
この話を他の王様にぶちまけた後、カグラギと共にシュゴッダムへ。
「悪口」と揶揄しつつカグラギのことをぶちまけていく彼も彼ですが。
あと個人的にはビデオ通話の映り方ちょっと不自然なリタ様が愛おしいなと思いました。
そしてスズメの存在を知ったギラたちは、スズメ奪還計画を立てる。
とはいえ、他国の王が他の国の城に不法侵入なんて国際問題だし、潜入はギラに一任。
代わりに、特製のスーツを作ってくれました。
ンコソパのテクノロジー、イシャバーナの職人技術と美しさ、ゴッカンの防寒という3つの国の知恵が終結。
「ンコソパのテクノロジー」の時点で、「でもあのブービートラップの国だよ……?」と不安になったのは私だけではないと思うんだ。
結果、出来上がったのはタクシー型のスーツ。
大して寒くないシュゴッダムで、四つん這いになってタクシーに擬態する人間。悪目立ちとはこの事。
まあ約1名タクシーだと思い込んでくれたおっちゃんが居ましたが。どうして???
無事に(?)スズメの部屋に乗り込んだギラだったが、眠っているところを知らない、みょうちきりんな格好の男に叩き起こされたスズメさん、絶叫である。そりゃそうだ。
丁度その頃、ラクレスはジェラミーと城内で向き合っていた。
バグナラクと和平を結びたい、と言うラクレスに対して、「スズメの開放」を条件にするジェラミー。そこにスズメの悲鳴とくれば、一行は彼女の元にすっ飛んでいくしかない。
寝起きかつ一瞬でベッドの下に隠れたギラのおかげで悲鳴の元凶に関してはうやむやになってしまったものの、肝心の「スズメの開放」に関しては、あろうことか本人が拒否。
なぜなら、彼女はラクレスに恋をしているからである!!
ベタベタとラクレスに触って愛を伝えるスズメ、拒否もできずなされるがままのラクレス。言いたいことを頑張って我慢している顔に、もしかしてこの人、今までの他の王たちの好き勝手な想像みたいな顔やってくれるんじゃないの?!と一瞬思いました。
ラクレスの傍にいる!トウフには帰らない! と言い張る妹を見て、顔がどんどん土気色になっていく大殿様。困惑するジェラミー。鬱陶しそうなラクレス。1人だけマイペースにいきいきしているスズメ。急にカオスを錬成するこの作品の中でもトップクラスの密度の濃さに大笑いしてしまった。
さらにラクレスは、バグナラクとの和平交渉に加わりたいならトウフはシュゴッダムの属国になれと言う。
ギラのマイクから一連のやり取りを盗み聞いていた国王たちも揃って、一同は謁見の間へ。
決断を迫られたカグラギは、ラクレスの提案を呑んで属国となり、ともにバグナラクの和平交渉に臨むことを決める。
敵襲にも、自分だけで応じて忠誠を見せる徹底ぶり。カグラギ殿も本当に隙のない方である。
そんなカグラギに、本当にそれでいいのか?と声をかけるギラ。
結構良い事言っているのに、珍妙な格好のせいで何も入ってこない。
カグラギは大丈夫だと満面の笑みを見せる。
一方のスズメも同じ顔。
人質としてシュゴッダム城内に彼女が留まるのも作戦のうち。戦用であろう羽織をまとい、剣を抜く彼女がとてもかっこいい。これはどこかでスズメさん主導の何かイベントがあるね?
ラクレスは実際にバグナラクへと向かい、交渉を開始。
1人でデズナラクと向かい合ったのであった。
やはりラクレス、強い。
本心が見えないので何を考えているのか分からないし、良い人と言うには無理があるものの、絶対に国単位の倫理は犯さない。自分の立場とその使い方を心得ているからこその立ち回りのうまさ。
ただ人の機微にはやや疎そうなので、カグラギ兄妹の作戦に気づけるのはもう少し先
って感じかな?
交渉の結果がどうなるか……。ラクレス、多分交渉の適性は高いんですけど、相手があまりよくないのも事実だからなぁ。
次回:リタ様の過去?!
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