14話 もっふんといっしょ
- _ ぬぺ
- 2023年6月4日
- 読了時間: 3分
話を聞く練習から始めようか。全員。
セミのシュゴッドと関わっていたことを理由にジェラミーを問い詰めるヒメノ。
それに「行間を読め」で答えるマイペースなジェラミー。
ヒメノは「神の怒り」の犯人は彼だと断定しジェラミーに執拗に攻撃を仕掛ける。ゲロウジームの機転でジェラミーは逃走に成功したものの、ヒメノの怒りは収まらない。
ヒメノはジェラミーを何が何でも仕留めると意気込み、他の王にも協力を要請するが、いつもの態度とはあまりにも違いすぎる彼女の様子にギラも待ったをかける。
一方、ジェラミーは故郷のゴッカンに逃げ込んだところをモルフォーニャに見つかり、裁判にかけられる。
何を聞いても適当にはぐらかす彼を見て呆れつつ、モルフォーニャには蜘蛛男の再調査を依頼。
結果として、彼は15年前は寝ていて、それゆえに「腐らない死体」として見世物にされていたことが判明。そんなことある??
なので、「神の怒り」の事は何一つ知らなかったうえに、ヒメノが怒り狂っている理由も今一つ理解できていなかったらしい。
王様たちが揃いも揃って行間を読むのが苦手過ぎることはとっくの昔に知っていましたが、流石に「行間」に描かれていることが「寝てました」とは分かるはずがない。
自分こそ行間が読めていなかった、と反省したジェラミーは情報交換と引き換えに、ヒメノとの中を取り持ってほしいとリタに願う。
リタが大好きなアニメ「もっふんといっしょ」。
イシャバーナ産であることは既に言われていましたが、それは幼くして両親を亡くし、国王という重責を背負わされたヒメノを元気づけるためにイシャバーナ国民が生み出した一代コンテンツだったという。
彼女の過去を「どの国王も同じようなもの」と評するリタ様も「もっふんといっしょ」にハマったわけは、きっとそういうことなんでしょう。
ちなみにこのアニメの設定ですが、
盛り過ぎでは???
国民の想いをリタから聞き、実際にエッダと話し、ジェラミーと仲直りができたヒメノ。
ジェラミーと共に出撃し、敵を撃破。ジェラミーとの隔たりも和解、ということで良さそうです。
第1章は人間として未熟なギラを主軸に5王国の今と簡単な国王たちのバックボーンを描き、
第2章に入って同じく未熟なジェラミーを主軸に5王国+バグナラクの過去に迫る……
って感じで進めていくのかね?
「知らない人間」を主軸にすることで物語を回していく手法はよくある事なんでそれ自体は良いのですが、気になるのはこれからどこまで進めるのかってところなんだよなぁ。
そもそもメインキャラ同士のコミュニケーションが全く円滑ではないのが難点。
視野がとにかく狭いギラ、頭の回転は早いが言動が幼いヤンマ、思い込んだら止まらないヒメノ、腹に一物も二物も抱えているカグラギ、コミュ障(公式設定)のリタ、「行間を読め(難易度最高位)」のジェラミー。
ここ数話はディスコミュニケーションで話が進んでいるという訳の分からない状況である。寧ろよく30分回っているな。
正直、「見ていて面白いディスコミュニケーション」と「見ていて苦痛になるディスコミュニケーション」の境界線をふらふら歩きながら進んでいる印象は拭えない。
この辺そろそろ決着付けないと視聴者の離脱も時間の問題かなっていうのが正直な感想。
あとは私の好みの問題でもあるのですが、
性格に難ありのギラが国王たちとの交流で少しづつ変わっていく……って感じの前半かと思っていたのにあまり変化がなく。
これはまだギラ成長に繋がる後編があるのか、それとも脚本的にはそこまでギラを問題児と見做していないのか……。
後者だったら私はあまり気が合わないなぁ、というのが正直なところです。
次回:「スズメ=コガネ説」を早々に取っ払ってくれてありがとうございます。
(これがマジだったら嫌だなと思いながらTLを眺めていた人間より)
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