13話 怒りのスパイダー
- _ ぬぺ
- 2023年5月28日
- 読了時間: 5分
なぜおまえがMVPなんだ
不器用な自己紹介を終えたジェラミー。
彼がまず呼び出されたのは、ンコソパ。
自分が知らない機械があるころが不満らしいヤンマから問い詰められるも、芝居がかった口調と言動で煙に巻こうとする。
それを見たシオカラ、ジェラミーにヤンマのことを紹介しようとしてくれました。本当にできる子である。
ヤンマ・シオカラ・ジェラミーは揃って国の工場へ。
シオカラ曰く。
ヤンマはジェラミーの知り合いでもあるギンちゃんからパソコンのスキルを学んだ。
「神の怒り」で滅茶苦茶になった国を立て直すことができたのは、ヤンマがつくったシュゴッド制御システムのおかげ。
踏まれても折られてもまず立ち上がる雑草たれ、と言うギンちゃんの教えを胸に生きてきたのがヤンマ・ガストという男なのである。
そんな彼を信用したジェラミーは、彼にヴェノミックスシューターを預けてその場を去る。
丁度そのタイミングで、ラクレスからジェラミーを連れてくるようにと連絡が入る。
ヤンマ総長の着信音、真っ当にかっこいいな。全員分の着信音聞きたいな……。
首をただ縦に振るのも癪だというヤンマ総長、良い事を思いついた。
トウフ名物のデカ座布団をつくり、それをブービートラップに改良(改悪?)。ラクレスに座ってもらい恥をかかせようとする魂胆である。
なおこのためにラクレスのイメージが再び登場。静かに頭を抱えるラクレスが面白すぎる。というか他の国王(特にヒメノ・ヤンマ)の間ではラクレスが科目だけどじつはちょっとおもろいおっちゃんポジションになってるのほんと面白すぎてダメ。
なお、このブービートラップに使うのがヴェノミックスシューターのシステム、ということである。
国際問題になる! と悲鳴を上げるシオカラくん。
「ヤンマくんは俺がいないとダメ」ってこんなガキみたいなレベルの話だったんですか??
ということでヤンマ(座布団持参)とジェラミーはシュゴッダムへ。
ラクレスがジェラミーに会いたがっていた理由は、チキューの2000年分の歴史を知りたかったから。
ちなみにジェラミーが知りたいのは自分が生まれる前の歴史。バグナラクと人間が関わるきっかけが不明なのが気になっているそうな。これ大事そう(メモメモ)。
なおジェラミー的には「予言に全部書いてるから聞く事ないでしょ」案件みたいです。
ここで満を持して座布団登場。
ラクレスに座ってもらおうとするが、シオカラがバランスを崩し転倒。
慌ててライダーキックよろしくシオカラを蹴り飛ばして回避しようとする総長でしたが、咄嗟のことゆえ自分の着地点を考えていなかった。
全てを察して悟りの表情で座布団に着地する総長でアホほど笑った。
シュゴッダム側近sにはウケててよかったね……これでスベってたら本当に救いようがなかった。
これをきっかけに姿を現したゲロウジーム。
ヤンマは全ての責任を彼に押し付けて討伐に打って出る。最低だよこの総長。
そして、ジェラミーは座布団の底からヴェノミックスシューターを発見。
「システムを利用して」というのは、「ヴェノミックスシューターのシステムを解析して複製をつくり、それを使って」ではなく、「ヴェノミックスシューターのマジモンを使って」だということがここで判明。そんなことある??
当然ながらジェラミーブチギレ。
やはり人間とは分かり合えない、と言い、キングオージャー(特にヤンマ)を襲撃。
ヤンマを攻撃した瞬間を見ていたのがギラ(善悪二元論しか考えられない)だから余計に事態が拗れていく。
彼は全員分のオージャカリバーを奪ったうえでゴッドタランチュラを召喚。三大守護神をシュゴッダム地中から回収して手なずけ、ともにゲロウジームを討伐。
……したかに見せかけ、ゲロウジームは倒さず救出。
半端者同士、一緒にやっていくみたいです。
ジェラミーを中心に過去掘り下げ回を続けるのかな?と思っていた矢先のコレである。酷かった。
結論、みんな悪いよ今回。
ヤンマ総長及びンコソパの愉快な仲間たちは戦犯。
なんだよブービートラップって。子供じゃないんだから。
それに、人から借りたものを変なことに使うんじゃありません。
この辺の妙な教養のなさ、配慮のなさで教育を受けて来られなかった事実を見せる事ある?
ジェラミーもジェラミーである。
行間が読めない奴は本当に読めないんだ。彼だって少し相手に合わせてもいいと思うよ。それにしたってキングオージャーの面々は行間が読めないにもほどがあると思っているけれどね。
あと、三大守護神のソウルの件に関しても、「人間・バグナラク・狭間の自分で1個ずつ持っておくべき」と言っているのは名案だと思うのですが、自分がそう言って納得してもらえるほどの信用を勝ち得ていないことに気づいていないみたいだし。
彼の問題点を一言で言うなら「自分を客観的に見られていない」ことでしょう。久しぶりの他者との交流に舞い上がっているのがちょっと気になるよねぇ。
対するキングオージャーの面々も、揃って行間読むの苦手な上に自分の意志が一番っぽいので話が拗れる。
ヤンマを襲うジェラミーを見て、「前回から今日までの間に何かあったのではないか?」という思考に及ばないギラとか、「スコピがジェラミーについて行くなんて洗脳に違いない」と断じるヒメノ様とかね。
彼らには「別の可能性を考える」「言葉をそのまま受け取らない」能力を身に着けていただきたいところ。
三大守護神は実際の所本心じゃないの?
今は緩和されているとはいえもとは人間嫌いだし、彼ら自身が虫に近いならバグナラクに通じる何かを持っている可能性が高いし。
ジェラミーの考えに同調してもおかしくない。
そうやって人間サイドがわちゃわちゃしている中、今回最もいいはたらきをしたのはゲロウジーム。
唯一ヤンマの愚行を止められる可能性があったシオカラに成りすましてブービートラップを完成させ、ラクレスの前で披露することに成功。
(おそらく)ラクレスからンコソパへの心象を悪化させたうえ、ブービートラップのタネを見てジェラミーがキレてオージャカリバーを全部回収。
本来の目的である5王国を引っ掻き回すミッションをクリアしたうえ、本人は生存ルートに突入。美味しいところ全部持って行きやがった。
私は既にこの怪人にジェラシットみを感じている。おもしれー怪人。
次回:もうもっふんの掘り下げあるんですか?!
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