12話 6人目の王様
- _ ぬぺ
- 2023年5月21日
- 読了時間: 7分
あっかっこいい好き(語彙力飛ぶ)
前回派手に戦ったジェラミー・ブラシエリ。
シュゴッダムの一角で5人の王と再び合流。喋り倒すヒメノには蜘蛛の巣で口を塞ぎつつ、自分の正体を語る。
ちなみに別のカットでしっかり見えるこの蜘蛛の巣、糸が絡み合って真ん中が蜘蛛の形になっているのとてもいい。
自称:全てを統べる王。
誰もが知る5人の英雄とキングオージャーの物語の絵本を開く。
「おふくろさんに読んでもらったことは?」
という台詞が、もう一度見直すと重い。
この世界の人物ならだれでもしる伝説を書き残し、予言を残したのは他ならぬ彼。
そうなると、彼が2000年もの間生きていたことになり、そんなわけがないと一蹴する王様たち。
さらにリタ様はとっとと彼を連行。開始早々に自分のペースが乱されまくって不満そうなジェラミーさんである。
なお、「全てを統べる」という言い方がラクレスと同じだという理由で完全にジェラミーを敵視しているギラ。
そういうとこだぞお前。勝手に思い込んで相手を判断するやつ、それヤンマとかヒメノ相手にもやったよな。もう忘れたか。
迅速に裁判にかけられたジェラミー。
リタ様からの質問ものらりくらりと躱し、「行間を読む」ことの重要性を説く。さっそく舟をこぎ始めるモルフォーニャちゃんと、私情もりもりで有罪を宣告するリタ様。
ジェラミー曰く、彼は予言やヒントを残しているわけだが、キングオージャーや英雄関連は人類に、三大守護神関係はバグナラクに言い残したらしい。
要は、2つの勢力どちらにも平等に手を貸していると。
あまりにも荒唐無稽な話が続くので、「雷おこし」が手配されました。
その頃、シュゴッダムでは。
カグラギ殿がラクレスにジェラミーに関する報告を行っていた。
それを聴いたラクレスは、ジェラミーに会いたいと言い出す。あまりにもぶっ飛んだ話に一切狼狽えないラクレス。確実にジェラミーの存在を知っているな。
間違いなく人類では一番この世界の真実に近い位置に立っているラクレス王。どこでその知識を手に入れたんだ……
ついでにラクレスがほのめかしたのがカグラギ殿の妹:スズメのこと。
シュゴッダムで元気にしてはいるらしいと言うが……ラクレスとカグラギ殿がやたらよく連絡を取り合っているのも、2人が会って話すときにカグラギと対等な立ち位置ではないのも、そういうことかと納得。
話をジェラミーに戻し。
彼が連れていかれたのは「雷おこし」こと嘘発見器があるンコソパ。
動作チェックのために「邪悪の王ギラ!!」「ヤンマくんのバカ!!」と叫ばされ、見事に雷を喰らってぶっ倒れるギラくんとシオカラくんが愛おしい。そしてテンポが完璧。
「拷問器具じゃないかなぁ」と至極真っ当なぼやきをしながらも嘘発見器を装着するジェラミー。私はイケメンでもトンチキ道具を装着したら台無しになるということを学びました。
結果から言うと、年齢も、2000歳程度だという事実も本当だった。
雷が落ちて来なくて怪訝そうに上を見る一同が可愛い。
ジェラミーはさらに「ギンちゃん」という人物の名前を出す。
彼は機械技術においてヤンマの師と呼べる人物であり、ジェラミーがキングオージャーの動かし方を教えた人物でもある。
否定したいものの、名前を知っている、事実も知っている、さらに一番最初に解析できたシュゴッドがゴッドクモだという事実がそれを裏付ける。
2つの勢力に力を貸す理由が分からない。
大切なのは所謂「ホワイダニット」だというジェラミー。
そんな彼を拉致したのは、奇妙な仮面を被った2人組……
どこからどう見てもセバス&メイド長である。成人男性を肩に抱えていくメイド長さん強すぎる。
慌てて追いかける一行。
このタイミングでリタのもとには通信が入る。
「チュウチュウ」みたいな着信音、もしかしてもっふんの鳴き声だったりします?
そして「ヴァー!!」と叫んで優雅な音楽が途切れるのも、可愛いしゃっくりと共にシオカラくんが復活するのも良い。今回とにかくテンポが良い。
次にやってきたのはイシャバーナ。
一国の主を「お嬢様」と呼ぶ舐めた言動をしつつ、スコピのソウルは一旦返却。
それにしたってこの男、二人称「お嬢様」が似合いすぎる。
遅れて合流したリタ様、彼の正体は「怪奇蜘蛛男」だと暴く。同じ東映だからって何言っても良いってことなのでしょうか。
1000年以上前の資料から何度か記述がみられる、蜘蛛の仮面を被った男。ジェラミーで間違いないと考えてよさそうである。
そこに合流したカグラギ。
彼をバグナラクの手先だと糾弾する。
そもそも前回の攻撃でもデズナラクのことは攻撃していない。
更に服の背中にはデズナラクと同じ紋章が入っている。
彼らの糾弾も、刃を向けるギラも、がっかりした表情で見つめるジェラミー。
そこに現れたバグナラクを討伐するために、煙幕をはって脱出。
敵を容赦なく打ち倒すジェラミー。
それを「最後のてがかり」と言ったわけだが、それを見たギラは「仲間割れか?!」とびっくり。違う、そうじゃない。
リタ様も敵味方区別なしゆえ最もタチの悪いタイプだとばっさり。
もはや呆れて笑いしか出てこないジェラミーさん。
「国王たるもの言葉を信じろ」と言うも純粋すぎるギラには「何を言っているか分からん!」と一蹴される。
もっと具体的に、「行間を読め、真実は狭間にある」と言うが、今までのやりとりを全部反復した王様たちは
「分からん!」「ずっと何を言っているの?」
駄目だ、距離がありすぎる。
ヤケクソ気味になぜ見えないものを見ようとしないのか、王様失格だと嘆きつつ、「行間」を語る。
伝説には隠された部分があった。
英雄は5人ではなく実は6人。
6人目の英雄はバグナラクの女性と恋に落ち、それを理由に歴史の汚点として記録から抹消される。
英雄とバグナラクの女性は駆け落ち同然にゴッカンに流れ込み、そこで1人の子をもうける。呪われたその子を守るため、両親は子供の力を封印した。
その子供こそがジェラミー。
彼の隠された左手は、バグナラクのソレに近い形をしている。
「世界には、お前さん方の目には映らない、狭間に生きる者が大勢いる。確かにそこにいるのに、まるで消されたかのような存在が。だから俺は、全てを統べて手を取り合う! チキューの常識、掟、偏見、差別、思い込み、全てを、俺が書き換える。そのために、俺は自らの封印を解いた。」
なるほどそうきたか。
制作発表会の時点で気にはなっていたんですよ。6人目のポジションをどうするんだろうかって。
国王の座は既に5つ埋まっていて、庶民枠もギラが埋めている。「王様」を主題に据えている以上身分差に言及しないわけにはいかないだろうし、もう光堕ちくらいしかないかな?って。
そしたら正解は「庶民以下」と来ました。
個人的にはコンセプトを聞いた時点でちょっと気にかかっていた、
一緒に行動しづらい(国王が長期間国を空けるわけにはいかないだろう)が話は成り立つのか
「王様」という立場が枷にならないのか(1とほぼ同じ理由に加え、庶民とのギャップが多少なりともあるはず)
という2点に関してほぼ解決したのですっきりしてます。
さて、そんなジェラミーの告白を聞いた一行の反応は
「それを先に言え」
行間を読んで繙くのも確かにいいかもしれないが、それ以上に「相手に伝わる事」が大事なんじゃないの、と。
ホワイダニットの答え「愛している」も、陳腐でも言った方がいい。
ジェラミーの性格からくるこだわりの問題もあっただろうし、
彼自身迫害されてきた立場として素直に全てさらけ出すのが怖い気持ちもあっただろうから、それを早々に溶かしてもらえたのは良かったのでしょう。
ただ、彼が一番言いたかったであろう、
「お前たちは為政者として本当にすべての民に気を配れていないだろう?」
という問いかけに関しては全部なかったことにされてませんか?大丈夫ですか??
為政者である4人にも、他人のことを第一印象で判断しがちなギラにも刺さるべき言葉だと思うのですが。
それでも、呪われた自分をあっさり受け止め、優しい言葉に置き換えてくれた喜びはあるようで。
他人に対しては「親父」「お袋」呼びなのに、実際には「父様」「母様」と呼んでいたっぽいの大変いいですね。
さて、ジェラミーを倒すべく現れたデズナラク。
人間を「下等生物」と呼び敵死する相手は敵と見做す。
「俺は、ジェラミー・ブラシエリ。
人、バグナラク。全てを統べて、世界の定を定める者。
狭間の王様! その有様を、永久に語り継ぐといい」
満を持してスパイダークモノス出撃である。
「王鎧武装」で、蜘蛛の巣をまとって王として変身。ヴィランみある変身アイテム音声本当に最高だな。
あとBGMもめちゃんこ好きなのでフル早めに配信してください。
軽やかな動きにハッタリまで使いこなし、あっさりとデズナラクを撃破。
トドメには至らなかったものの、格の違いを見せつけてくれました。
「そして、人も、バグナラクも王すら統べる狭間の王に、みな忠誠を誓いました、とさ。」
なんですかこのかっこいいお兄さん(2000歳)は。
来週の自分への誕生日プレゼント決まったな。クモノスレイヤーだわ。
次回:総長の舌ペロ……???
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