1話 我は王なり
- _ ぬぺ
- 2023年3月9日
- 読了時間: 7分
ここはチキュー。地球だったんだ?
2000年前に現れた敵:バグナラクを5人の英雄が打ち倒し、彼らによって築かれた5つの国がある。
そして予言によれば、2000年後、即ち現代に再びバグナラクが蘇る、と。
その為に各国の王が集って同盟を結ぼうとしたのがそもそもの始まり。
キングオージャーの核となることが理由で5つの国の中核を担う中世ヨーロッパ風の国シュゴッダムの王:ラクレス、
近未来なテクノロジーの国ンコソパの王:ヤンマ・ガスト、
絢爛豪華な芸術の医療の国イシャバーナの王:ヒメノ・ラン、
雪に閉ざされたゴッカンの王:リタ・カニスカ、
そして和風の農業の国トウフの王:カグラギ・ディボウスキの5名が一堂に集う。
この怒涛のカタカナ固有名詞。既に私は泣きそうです。高校で一番苦手な授業は世界史でした。頑張って覚えます。
そして我らがレッド:ギラはというと、実は一般庶民。
子どもたちの面倒を見つつ、仲間のためなら上にも反抗できるし、人望もある。王様を信じる良き国民の1人って感じですね。
5人が集まってこの先の未来のために会合を行うも、ヤンマがラクレスに不信感を抱いたことで会合は解散。
さらにそのタイミングで復活したバグナラクが国内に攻め入る事態が発生。
壁の向こうからやってくるデカい敵。一体何撃の巨人なんだ。
各国の王は戦いに身を投じるが、そこにラクレスの姿は無い。
ギラが王城に潜入すると、そこには余裕でワイングラスを傾ける国王がいた。
彼はゆくゆくは5つの国を全て手中に入れようと企んでおり、今回ヤンマが勝手なことをしたために同盟が結ばれず、その結果バグナラクに対抗できなかった、という事実を作ってンコソパを征服する理由を作ろうとしていた。
彼にとって国民は道具に過ぎないし、自分は世界を征服するにふさわしい男。
今まで信じてきた君主に裏切られ、ショックを抱えつつもギラはラクレスの持っていたオージャカリバーを奪取。
ラクレスにお前しか国を救えない、と剣を突きつけるが、そのポーズを逆手にとられて国王に対する反逆者と見做される。
とことん国民の期待を裏切るラクレスに失望したギラでしたが、そこまでなら、と腹を括った。
ラクレスと臣下の前で、自分こそが「民を踏みにじってチキューを統一する」という正義を掲げるラクレスの逆を行く悪の王だと高らかに宣言。
彼の宣言が認められたのか、ゴッドクワガタが覚醒、キングオージャーが復活し、敵を倒すことに成功したのであった。
ということで怒涛の30分でしたね。
1話はキャッチーにするためにとにかく情報量を詰め込む傾向にありますが、ここまで視覚的な情報で殴られるとは思っていなかった。
放送直後「予算大丈夫」が結構長い事トレンド入りしていたのも納得。
でも見る限り作られているCGは街の風景とかロボとかかなり使いまわしのきくものだと思われるので、「一度しっかり作りこめば寧ろ予算は減らない」っていう計算じゃないかなと素人がなんか言ってます。
とりあえずキャラから順に見て行こうかな。
ギラ
まさかの(世間的に)ヴィランポジション。
とはいえ言っていることは真っ当な正義の味方なので子どもたちもなんの憂いも無く応援できるという魅力的すぎるキャラ。私は悪役大好きなオタクなのですでにキャッキャしながら見てます。
素は面倒見のいい近所のお兄ちゃんって感じ。
「子供たちとのヒーローごっこで常に悪役を演じていたため、誤解を招く口調がクセ。」(テレビ朝日公式HPより)という設定がいい味出してます。巨大戦なんかの粗暴な言葉遣いが良かった。
演じる酒井さんがあまりにも良キャスティングで頭抱えてる。親しみやすいお兄ちゃん顔でいらっしゃるし、初回から演技が安定しておられる。
反逆者のレッテルを貼られた時の失望と悲しみと驚愕が入り混じったあの表情、特撮で1話から見られるなんて稀よ…。失礼ながら叫び演技がやや不慣れな感はありますが、ギラが無理している精神状態なのも分かるし、多分後半さらに伸びるタイプの方だろうなというのは既にかなり感じているので本当にこの後が楽しみだったりする。
ヤンマ・ガスト
服装も髪型も言動も徹頭徹尾ヤンキー。
公式設定だと元はスラム街の出身で実力でこの地位まで上り詰めたお兄さんである。すごい人だよ。
ラクレスの考えまであと一歩のところまで迫っていたし、これはギラと共にこの後他の3人とは違う視点から物事を切り取ってくれるんじゃないかなという気がしている。
しかし今回なぜか1人だけ変身できないまま。今回のギラを見る限り、オージャカリバーが反応する条件は持ち主の心の持ちようみたいなところありそうなので、次回はギラの刺激で彼も覚醒、みたいな感じかな?
ヒメノ・ラン
ふわふわドレスにボリュームのある髪、そばには爺や(しかも名前はセバスチャン)という絵に描いたようなお姫様。
正確は一言で言うならわがままお姫様。自分のおめかしが終わっていないなら出発しない、自分の足で歩かされると文句を言う。
でもやらなきゃいけないことはしっかりこなしている感じちゃんと公私の区別はついているし自分の使命も分かってるんだろうなって感じ。
さらに倒れた子を見て一瞬でまだ生きているからと判断して逃がすあたり、医療の国の女王の名は伊達じゃない。
これはアムちゃん路線を行ってくれそうなキャラね?というのが第一印象です。
リタ・カニスカ
露出部分が少なすぎる女王様。顔で片目しか見えてないことある? ヒーローなんですが。
今回台詞が少なすぎてあんまりキャラを掴めてないんですが、とりあえず側近モルフォーニャさんと彼女の台詞を足して2で割ると良い感じの台詞量になりそうな気配しません?
個人的には衣装の雰囲気がめっちゃ好みです。デザイン系の学生さんのデザインだと聞いてひっくり返っているよ私は。
カグラギ・ディボウスキ
最年長のお兄さん。縦にも横にもデカいな……というのが第一印象。もとからガッシリ背の高い演者さんに、下駄と着物を着せるという設定。すご……。
にこやかに振る舞う人。国民と一番身近な王様って感じね。一緒に畑耕して、国民のお爺ちゃんと一緒にお昼におにぎり食べて、おいしいな!ガハハ!って笑ってそう。
ただ「実は国を守るためなら汚い手を使うことをいとわず、平気でウソをつく。」(テレビ朝日公式HPより)という怖すぎる文言を見つけてドキドキしてるよ。心から、起く診んのために笑顔で嘘つくって多分憂染ん厭かでは一番タチが悪いよ。楽しみだね。
アイテムは既にオージャカリバーやら変形するキングズウエポンやら登場中。
システム音声は谷山紀章さんが担当というのは事前情報で効いていましたがやっぱりかっこいいね。そして音声だけだと思ったら歌もあるんですか。そうですか。谷山紀章に歌わせるんですか。ひえ……。
アイテムがどれも王道のかっこよさで既にいいな~って感じなんですが、音声もすごすぎてわらっちゃった。
ロボットはキングオージャー。
初期ロボットの合体の時点で既にメインの機体以外の機体がついてくるという結構珍しいパターン。
操縦席はまさかの上から降りてきたアーマーに上半身を固定するというスタイル。なにそれ…なにそれ? 巨大戦はいろいろ見てきましたが、初回の戦闘でSAさんがちょっと不慣れ?って思ったのは今作が多分初めて。
そして巨大戦、気合入れて建物ドッカンドッカン壊しまくってていいですね。
「ヒーローが建物を壊してはいけない」縛りのせいでなかなか建物爆破って難しくて、制作陣も結構苦戦している話はよく聞く。
ある年は「偽物のビル」を作って理由付けしたり、ある年は「巨大戦は別空間で行われます」としたり。
今作は「主人公は悪役なので!」してきましたね。まさかのまさかでしたね。
それでも、晴れ渡る青空をバックにしているからか寧ろ爽快感があってよき戦闘シーンでしたね。
いやすごかったよ。
コロナ禍入ってから東映さんがCG面にかなり投資しているのは知っていたけれど、ここまでとは思っていなかった。ドンブラ1話でもお!と思ったけどそれを超えてくるとは。
今後がますます楽しみです。
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