映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐
- _ ぬぺ
- 2023年8月1日
- 読了時間: 5分
ザ・集大成って感じじゃないですか
突如として世界樹が現れた。
大量に現れるジャマトの対応に追われるライダーたち。
そこに遅れてやってきた英寿。変身して真っ先に世界樹にライダーキックをかましました。初手で本丸ってアリなんだ。
しかしそこで「リセット」を押したのが今作のボス枠:メラとメロ。
彼らは未来で指名手配されている「神殺し」の2人組。
今までも神話の世界なんかに干渉しては神殺しを繰り返していたらしい。
ちなみにそれで未来に影響はないの?というタイムトラベルが絡む作品でありがちな疑問に対するアンサーとしては、
「未来の人々は自らをデータ化して宇宙を漂っているから大丈夫」
だそうです。急にすごい設定でてきてびっくりしちゃった。本編で出し損ねたのをここで消化した感じかな?
「リセット」の影響で世界樹を中心に世界が四分割される。
当然、世界樹に向かっていた英寿も四分割。タイトル回収です。
1つ目の世界は西部映画。
ここでの英寿は力はあるがそれ以外は何もない。
拾ったものを食うわ、バックルを投擲するわ、銃は鈍器として使うわ、バッファを肩車してぶん回すわ。
彼の面倒を見る道長くんが既に保護者である。
2つ目の世界は大正時代。
こちらでの英寿は頭脳特化。
路面電車から降りることすらままならない運動音痴っぷり。車酔いして黙って洗面器抱えるの笑っちゃった。
3つ目の世界は無人島。
ここの英寿は運だけは良い。
運がいいからなんとかジャマトに勝利して、偶然手に入れた鯛を抱き締めて「ハッピー」「ラッキー」と発言。自他ともに認める宇宙一幸運な男でももう少し締まりのある顔してたぞ。
4つ目の世界は現代日本。一番謎過ぎる世界でした。
力・知・運という3つに当てはまらない部分、メラ曰く「搾りかす」の英寿。
仲間たちも彼が何の英寿なのか分からず、景和はしまいには「オカリナ…?」と言い出す始末。オカリナの能力だとしたらそんなに下手くそなわけないだろ。そもそもオカリナの英寿ってなんだよ。
メラの狙いは、この世界を破壊するためにまずその邪魔になる「神」である英寿を殺す事。
正面で挑んでも無理なのは分かり切っているので、あらかじめ英寿を四分割、彼の力と運と知力を手に入れて自分のものにするという作戦を立てていた。
その通りに事が進み、メラはXギーツに変身。
「Ⅸの次」としての「X」で、二刀流なのめっちゃいい。そもそもカラーリングからして人魂っぽくて最高。
Xギーツが暴れまくる一方で、ライダー陣営は作戦会議。
英寿がいないことに動揺する一同だったが、道長は案の定1人でも行くと発言。
一方下手くそなオカリナを吹くことしかできない英寿も仲間たちを追いかけるようにして出撃しようとするが、ツムリに全力で止められる。
しかし、そこに現れた一徹さんが「良い目をしているから行かせてやれ」と発言。
戦場に表れた英寿。
4人目の彼の要素は「心」。何があってもくじけずに夢を叶えようとする気持ち。
彼の心に触発された過去を思い出したライダー陣営は、メラが世界の破壊を実行する中で英寿の名前を呼ぶ。
彼らの想いがギーツのコアをギーツワンネスコアに変化させ、世界の滅亡から英寿だけが生き残る。
滅びてしまった世界で、英寿はツムリから受け取った変身セットと、一徹が遺していったカードを手にメラたちのもとへ。
仲間たちの、そしてオーディエンスとなった観客の願いを受けて、仮面ライダーギーツワンネスに変身。
その途中で仲間たちも合流し、Xギーツの打倒に成功。
メラ・メロはそれぞれ捕縛され、世界は英寿の創世の力で無事に元に戻ったのだった。
ざっくりこんな感じかな。
本編でもキーワードとして度々触れられている、「諦めなければ夢は叶う」を軸にしっかり据えてくれたおかげで、ブレもなく楽しめました。
敵キャラであるメラ・メロの2人。
頭も回るしとても強いが、如何せん「今」しか見えていないタイプのおつむの弱い人たち、という印象でした。
今・自分たちが幸せなら他はどーでもいいじゃん?的な。炎上ねらいのインフルエンサーみたいな舐めくさった態度がまあ腹立つ。
あと、ギーツとの最終決戦の場所ってユグドラシルの研究室だったりしません? すごい見覚えあったんだけど。
キャラクターも久々に復帰したメンバーがいたり、ちょっと珍しい組み合わせがあったり。
女性陣がすごく仲良さそうで見ていて楽しかったです。
特に冴さんとか、本編中は結構ギスギスしている描写多かったから、祢音ちゃんやツムリちゃんと一緒に楽しそうにしているシーンが多くてほっこり。
SNSでキャスト・先に見た人たちが言っていた「入場特典のコアは持っておけ」という奴。
まあ大体察しちゃったよね。これミラクルライトのパターンだ……って。
案の定その通りでした。まあ思ってたよりミラクルライトしてたというか、あんながっつり「君たちの力を貸して!」になったのはちょっと意外だったかも。
例によって先行登場したのが仮面ライダーガッチャード。
東映のページに少し前に突如として現れたあのバッタ、結構可愛い声ついてて笑った。
ガッチャードくんも割と無邪気な声ね。高校生男子の年相応な感じ。錬金術師のイメージもあって勝手に寡黙な感じを想像していたけれど全然違った。
あとベルト音声ね。聞きながらず~~っと知ってる声なんだけどな~喉元まで出かかってるんだけどな~~って思ってましたが、映画館出てググって納得。
公式ソースが見つからないんで明言は避けますが、私もそれで間違いないと思います。
前半はコメディ、後半はシリアスとメリハリもありつつ、登場人物みんなに見せ場があって大変楽しかったです!
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